2021年のスーパーGTも、いよいよ最終戦富士を残すのみとなった。開幕戦ウイナーである14号車ENEOS X PRIME GR Supraの大嶋和也、山下健太は、シーズン後半戦は苦しんだものの、なんとかタイトル戦線に踏みとどまっている。
ランキングトップである1号車STANLEY NSX-GTの山本尚貴と、14号車のふたりのポイント差は20。大嶋、山下組が逆転タイトルを手にするためには最終戦での優勝が絶対条件であり、なおかつ山本をはじめとするライバルが下位に沈む必要がある。そのため、山下本人も逆転はかなり厳しいと認めている。
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14号車は開幕戦岡山で勝利を飾ると、第2戦富士でも2位表彰台を獲得し、絶好のスタートを切った。しかし、シリーズ3戦目のもてぎ戦から早くも70kgのサクセスウエイトに燃料流量リストリクター2段階ダウンと、大きなハンデを背負ってしまったことで、その後は苦しいレースが続いた。第5戦SUGOではトラブルが発生し、その影響で第6戦オートポリスではエンジン交換ペナルティを受けるなど、不運にも見舞われた。
「開幕戦で優勝、第2戦富士で2位、ここまでの流れは最高でしたが、次のもてぎ戦からサクセスウエイトの影響もあって、なかなかうまくいかないことが多くなってきました」
山下はそう語る。
「サクセスウエイトがみんな同じくらいになってきてからは、トラブルなどもあってポイントをとれず、流れが悪い方向に行ってしまいました。運が悪い部分があったので仕方ないとも思いますが、1号車のようにマシンが重い中でもポイントを取ることもできたと思うので、反省点もあります。最終戦はスープラの得意な富士なので勝ちたいです」
山下が名前を挙げた1号車は、14号車とは対照的に、かなりのサクセスウエイトを積んだ状態でもしぶとくポイントを稼ぎ、選手権をリードしてきた。これに関して山下は、ホンダNSX-GTのパッケージングの良さも去ることながら、チーム力やドライバーの力も大きいだろうと考えている。
「ホンダの方が燃費やクルマの速さなど、全体的なアベレージが高いように見えます。そのため、大きなウエイトを積んでも自分たちトヨタ勢より速いんだと思います」
「(トヨタ・スープラは)ダウンフォースのレベルがホンダや日産に比べると低いので、ハイダウンフォースのサーキットに行くと厳しいです。(ダウンフォースレベルが低いので)タイヤをウォームアップする時、GT300を抜く時も、ホンダより少し大変です。ダウンフォースが少ない点は富士では有利に働きますが、他のサーキットに行った時は不利になってしまいます」
「また、ホンダの中では特に1号車が力強いレースをしていますが、それはチームとドライバーが頑張っているからだと思います」
ルーキーレーシングは今季、セルモのメンテナンスから自社メンテナンスに体制が変わった。山下曰く、その点で当初は苦労することもあったというが、今季最終戦での勝利、そして来季に向けてとても良い雰囲気だと語った。
「新しい人が入ったこともあり、最初はうまくいかないこともありましたが、チームの雰囲気は良いと思います。今年のチャンピオン獲得は厳しいかもしれませんが、来年は今年以上に活躍できるんじゃないかなと思います」
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