現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > バイクに乗ろう! カワサキのネオレトロモデル『W230』に試乗するよ~高梨はづきのきおくきろく。~

ここから本文です

バイクに乗ろう! カワサキのネオレトロモデル『W230』に試乗するよ~高梨はづきのきおくきろく。~

掲載 1
バイクに乗ろう! カワサキのネオレトロモデル『W230』に試乗するよ~高梨はづきのきおくきろく。~

カワサキのネオクラモデル『W230』をお届け

 皆さんこんにちは、高梨はづきです。

【画像】カワサキ『W230』の画像を見る(15枚)

 今回の記事では、カワサキから発売したばかり『W230(ダブリューニーサンマル)』をお届けしていくよ!

 先日、カワサキの試乗会が開かれたので、同社のエストレヤを所有しているわたしは気持ち前のめりに参加させてもらったよ!その日、試乗させてもらったのはW230とメグロS1。この記事ではW230を紹介していくね!

 Wの歴史をざっくり話すと、1960年に川崎重工が目黒製作所を吸収したところから。メグロを引き継いだカワサキが、1966年にメグロK2をベースとして産みだしたのがX650というバイクで、そこから更に改良してできたのが650-W1なんだ。この650-W1で、世界にカワサキの名前が知られるようになり、その後W400とW800とWの系譜が続いていき、今では長く愛されているモデルに成長したんだよね。

 わたしの愛車である、同社のエストレヤは、W800から派生して生まれたバイクなので、このW230とは従兄弟みたいなものかな? Wの新たな仲間が増える瞬間に立ち会えて嬉しい!

 W230とメグロS1を出すにあたっては、『伝統』と『継承』というコンセプトで造られたみたい。今回紹介するW230は、初代Wである、650-W1をオマージュしてデザインされたモデルなんだ。

 そこで気になるのは、排気量がなんで230クラスなのか?

 開発担当者の方たちは、Wとメグロを造るにあたって、当然、排気量をどのクラス帯にするか悩んだそう。久しぶりにWのニューモデルを出すのであれば、やはり初心者の方に選んでもらっても、いつまでも乗っていられるようにという願いが込められ、アンダー250の方向に。

 さらに、エンジンはエストレヤと同じ250ccにするかKLX230のエンジンにするかまで絞り込んだところで、トコトコゆっくり走るバイクというジャンルに収まらない、ワインディングをスポーティに走れるようなバイクにしたいということで、エンジンの燃焼効率、エネルギー効率がいいKLX230のエンジンが選ばれたんだとか。Wの歴史と開発者の想いを重ねて知ると、試乗とはいえハンドルを握る手に力が入るね!

まずは、足付きチェックから!

 シート高745mmは、わたしの身長(158cm)で両足がしっかり接地するよ。車重は143kgと、非力な女性でも横に立って押し歩きしやすい重さ。上体がしっかり起き上がりハンドルまでの距離もちょうどいい。

 そのままハンドルを振ってみたけど、かなり軽い~! 私の所有するエストレヤはフロントが少し重いから、初めて乗る人にとってはちょっぴり一苦労なんだけど、それと比べたら軽すぎてたくさん左右にフリフリしてしまった。愛車に対してちょっと罪悪感。笑

では、エンジンをかけて出発!

 セルボタンを押すと、単気筒のいい音が響く。「ドゥルルルルルルル」という細かく刻むリズム音。カワサキのマフラー専用部署がこだわりを持って造られたマフラーなんだって。Wといえば、音がいいでも有名だもんね。肝入りってやつですな。

 少し脱線するけど、試乗会場では、開発の最終段階まで試行錯誤が行われたマフラーが中身剥き出しで展示されていたんだけど、わたし、今までマフラーの中身を見たことなくて、なかなか見れるものでもないと思うのでかなり感動!

 マフラーからいい音色を出すために色んな構造があって、吹き抜ける穴の大きさや数でいいサウンドが決まるみたい。今回、W230とメグロS1を出すにあたっても、サウンドの改良が行われたんだって。こだわりを持っていいサウンドを作るって楽器職人さんみたいだよね!

 開発リーダー高谷聡志さんは「もっともっとマフラーの音色を追求したかった」と漏らしていたので、本当に職人さんの悩みそのもの。マフラーだけをずっと考えてきたマフラー担当部署の方たちにとって、最高のモノを追求し続けるのが仕事なわけだけど、きっと100点満点の正解はないんだろうね。愛を持って取り組んだから、思うこともたくさんあるのかな、とまるでドラマのようなシーンを想像してみたり。

 わたしにとっては、充分いい音だと思ったけど、カワサキのそういうモノづくりへの姿勢が好き!

 アクセルをひねって走り出すと、特に違和感なくスマートに発進してくれたW230。低速にはしっかりとパワーを感じたので、扱いやすいバイクって感じ。すぐにギヤアップして、スピードを上げていくと、サラサラと軽やかに操れるので走行が楽しい。

 車体はわたしの小さな身体にもフィットしてくれて、少し乗っただけでも馴染んだ感覚があったよ。乗るのに緊張しない大きさなので、誰でも扱いやすくて小回り自由自在なのは素直に嬉しいね。

 もしも、小回りの時にフラついたとしても足を着地してすぐに建て直せるくらい軽いから、アクティブに扱えるのは安心できていいね。カーブは曲がってからの立ち上がりもしっかり起き上がってくれて、曲がる楽しさも味わえたよ。

 スピードを上げ、アップダウンの多い道を走ってみた。多少、路面からの振動を感じるものの、渋かわいいタックロールシートによって、お尻フカフカなので身体は痛くならなかったし、街中を4速~5速で走り抜けている時が一番気持ちよくていつまでも乗っていられる気がした。このクラスは、ギヤを幅広く使って楽しめるので、街中でもバイクに乗っている満足度が高いからいいよね!

 エンジンブレーキやフロントとリアブレーキは、わりと緩めのブレーキだと感じたけど、車体が軽いし許容範囲かな。万が一の時はABSが発動してくれると思うけど、攻めすぎた走行とかしなければ充分だと思う!

 今回、パールアイボリー・エボニーとメタリックオーシャンブルー・エボニーの2種類に乗ったけど、どちらの色合いも品があって、特に白は清潔感と特別感があって女性には人気そうだと思ったよ。でも見れば見るほど、エストレヤと近いものを細部から感じるので、すごく親近感あるな~。

 W230のメーターは「W」の刻印入りのアナログ2眼が採用されているよ。そこにはレトロさも感じられて、W1を継承しているコンセプトと現代の融合って感じ。こういう細かなデザインの気遣いが嬉しいひと多いんじゃないかな。

 ガソリンが11L入るタンクの横には立体のエンブレムが付いていて高級感も味わえるし、街中でガラスに映ったバイクを見るたびに、自分が乗っているのは”W230″なんだと認識させられるのを想像すると欲しくなっちゃう!

 車体が軽くて気軽に扱えると「バイクに乗ろう!」って気にさせてくれるから、大型バイクに乗ることが億劫になってる人の日常の足代わりにも、男女ともに免許取り立て後のファーストバイクとして選ぶのにもおすすめだよ!

 …ということで本日はここまで。

 また8の付く日にお会いしましょう♪

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

最新は最良か!? BMWのツーリングウエッポン 新型「R 1300 GSアドベンチャー」をスペインで試す!
最新は最良か!? BMWのツーリングウエッポン 新型「R 1300 GSアドベンチャー」をスペインで試す!
バイクのニュース
ホンダ新型「プレリュード」に初試乗! “すごい”シフト&新世代パワートレインも世界初公開! ドライバーの「五感に訴える」仕掛けとは!?
ホンダ新型「プレリュード」に初試乗! “すごい”シフト&新世代パワートレインも世界初公開! ドライバーの「五感に訴える」仕掛けとは!?
くるまのニュース
ホンダが「新型プレリュード」25年発売へ! 新たな“スポーツカー”は「操る楽しさ」感じるモデルに! さらに五感を刺激する「次世代のスポーツハイブリッド技術」も体感
ホンダが「新型プレリュード」25年発売へ! 新たな“スポーツカー”は「操る楽しさ」感じるモデルに! さらに五感を刺激する「次世代のスポーツハイブリッド技術」も体感
くるまのニュース
スーパーカブのアイコンと言えば「レッグシールド」 ちょい古スーパーカブでも美しくありたい
スーパーカブのアイコンと言えば「レッグシールド」 ちょい古スーパーカブでも美しくありたい
バイクのニュース
【カワサキW230試乗】コイツはシンプルで軽快!ほどほどな18馬力の性能に和めるストリートモデル
【カワサキW230試乗】コイツはシンプルで軽快!ほどほどな18馬力の性能に和めるストリートモデル
モーサイ
「俺たちのワーゲン」が還ってきた! 新型VW「ティグアン」に試乗…軽快で使いやすい実直なSUVに進化していました
「俺たちのワーゲン」が還ってきた! 新型VW「ティグアン」に試乗…軽快で使いやすい実直なSUVに進化していました
Auto Messe Web
日産ファンは待っている。「やっちゃえNISSAN!」──新型ノート・オーラ・オーテック・スポーツスペック試乗記
日産ファンは待っている。「やっちゃえNISSAN!」──新型ノート・オーラ・オーテック・スポーツスペック試乗記
GQ JAPAN
都市部で売れるのも納得──新型メルセデス・ベンツG450d試乗記
都市部で売れるのも納得──新型メルセデス・ベンツG450d試乗記
GQ JAPAN
「ネオクラシック」バイクの傑作! カワサキ「Z900RS」“フルカスタム”車両登場! 漆黒ブラック×鮮烈イエローボディが”渋い”! ストライカーワークスから発売
「ネオクラシック」バイクの傑作! カワサキ「Z900RS」“フルカスタム”車両登場! 漆黒ブラック×鮮烈イエローボディが”渋い”! ストライカーワークスから発売
くるまのニュース
“ランエボ”を彷彿とさせるSUVは上質だった──新型三菱アウトランダーPHEV試乗記
“ランエボ”を彷彿とさせるSUVは上質だった──新型三菱アウトランダーPHEV試乗記
GQ JAPAN
【試乗】復活プレリュードは「退屈とは無縁」のハイブリッド! タイプRのシャーシを使い本気の走りを追求!!
【試乗】復活プレリュードは「退屈とは無縁」のハイブリッド! タイプRのシャーシを使い本気の走りを追求!!
WEB CARTOP
扱いやすさはピカイチ! カワサキのオン/オフロードスポーツモデル『KLX230 S』に試乗します~小野木里奈の○○○○○日和~
扱いやすさはピカイチ! カワサキのオン/オフロードスポーツモデル『KLX230 S』に試乗します~小野木里奈の○○○○○日和~
バイクのニュース
 “新型ランクルミニ!?”…じゃない! ジムニーランド「70YO.70」公開! まさかのスズキ「ジムニー」ベース! 丸目×カクカクな旧車デザインに“顔面刷新”する「斬新コンプリートカー」どんなモデル?
“新型ランクルミニ!?”…じゃない! ジムニーランド「70YO.70」公開! まさかのスズキ「ジムニー」ベース! 丸目×カクカクな旧車デザインに“顔面刷新”する「斬新コンプリートカー」どんなモデル?
くるまのニュース
すでに生産終了したって知ってた? 人気の高かったバイクたち
すでに生産終了したって知ってた? 人気の高かったバイクたち
バイクのニュース
三菱が「未来のデリカ」公開してた!? 巨大&タフな新型「SUVミニバン」に期待大! スゴい四駆&PHEV搭載した「D:X コンセプト」どんなモデル?
三菱が「未来のデリカ」公開してた!? 巨大&タフな新型「SUVミニバン」に期待大! スゴい四駆&PHEV搭載した「D:X コンセプト」どんなモデル?
くるまのニュース
125ccクラス1位の“収納力”! ヤマハ「アクシスZ」がスゴイ! スムーズな加速の「静粛エンジン」搭載! まさに“優等生”スクーター!
125ccクラス1位の“収納力”! ヤマハ「アクシスZ」がスゴイ! スムーズな加速の「静粛エンジン」搭載! まさに“優等生”スクーター!
くるまのニュース
全長5.3m超え! ビッグな“新型高級ミニバン”「Vクラス」がスゴイ! 唯一無二の“輸入プレミアムモデル“はトヨタ「アルファード」と比べてどう?
全長5.3m超え! ビッグな“新型高級ミニバン”「Vクラス」がスゴイ! 唯一無二の“輸入プレミアムモデル“はトヨタ「アルファード」と比べてどう?
くるまのニュース
ダッシュボードはラジカセ風! モビライズ・デュオへ試乗 航続160km クラス最有力の選択肢に?
ダッシュボードはラジカセ風! モビライズ・デュオへ試乗 航続160km クラス最有力の選択肢に?
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

1件
  • zao********
    かわいいなぁ(●´ω`●)。

    ポクにツバをぶっかけてください。
    爽やかな甘いイチゴの香りがすると思います。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村