MotoGP第15戦インドネシアGPのMoto3クラス決勝レースが行なわれた。優勝はCFMOTO Gaviota Aspar Teamのダビド・アロンソだった。
Moto3クラスの予選では、イヴァン・オルトラがポールポジションを獲得。しかし彼はプラクティスでのスロー走行に対して決勝でのダブルロングラップペナルティが科されている。
■今のMotoGPタイトル争いは「ミスの選手権」とバニャイヤ。限界まで攻められてしまうタイヤが悪い?
また日本人ライダーの古里太陽(Honda Team Asia)が3番手に入り、2戦連続のフロントロウを確保した。鈴木竜生(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)が3列目7番手、山中琉聖(MT Helmets - MSI)は予選で苦しみ17番手スタートだった。
レースがスタートすると、古里が鋭い加速でターン1を先頭で通過。そのままレースを引っ張っていくか思われたが、先頭争いは激しく、ライバルに先行されてしまった。
トップグループはコリン・ベイアー(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)、アドリアン・フェルナンデス(Leopard Racing)、古里、アロンソといった面々。4番手以降もさほど離されておらず、集団は縦長となった。
何度か先頭を入れ替えるシーンがありつつも、基本的にはベイアーがこのトップ集団をリード。古里は集団に離されることなく、アロンソの後ろ4番手で序盤の周回を消化していった。
レース中盤はトップ争いも落ち着きを見せた。先頭を走るベイアーに2番手のフェルナンデスが追い抜きを仕掛けずに追走に徹した。
9周目、後ろから追い上げてきたダニエル・オルガド(Red Bull GASGAS Tech3)や鈴木が古里に襲いかかった。ここで古里はこらえきれず、ポジションをダウン。鈴木が4番手へ浮上すると、彼はそのまま表彰台圏内をアロンソやオルガドと争った。
12周目、トップ争いに大きな変化が起きた。快調にトップを走っていたベイアーが、ターン8で転倒してしまったのだ。これでフェルナンデスがトップへ浮上した。
隊列をハイペースで引っ張っていたベイアーが脱落したことで、優勝争いはフェルナンデス、オルガド、鈴木、古里らを含んだトップ9の大集団に。フェルナンデスが先頭をキープするが、2番手以降はオーバーテイクの繰り返しで順位が安定しなかった。
トップ争いは残り4周から激しくなったが、ラストラップにはフェルナンデスが先頭で突入した。
フェルナンデスは首位を守り切ろうとしたが、最終セクターのターン10でアロンソにオーバーテイクを許してしまった。そして、アロンソはそのままトップチェッカーを受け、前戦エミリア・ロマーニャから連勝を果たした。この結果、次戦日本GPでアロンソのタイトル獲得が決まる可能性が出てきた。ランキング2番手のオルガドとの差は97ポイント。日本GPでこの差が100ポイント以上になれば、アロンソが4戦を残して王者となる。
2位はフェルナンデス、3位はダビデ・ムニョス(BOE Motorsports)だ。
古里は終盤までトップを争ったが、残り4周のポジション争いでライバルとの接触を避けなくてはならず、ポジションをダウン。更にその後、残り3周で転倒を喫してしまい、リタイアとなった。
同じくトップを争った鈴木は、終盤の争いで離されてしまい、7位フィニッシュ。山中は17位でレースを終えた。
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みんなのコメント
前半はHondaのアップデート遅れで勝てず。後半は駆け引きで熱くなって自爆してる。
初年度、怪我で途中参戦ってのが聞いてるなぁ。
同世代のライダーを見ても明らかに出遅れ感が半端ない。