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WEC:開幕延期がトヨタのハイパーカー開発をサポート「時間的プレッシャーが軽減された」

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WEC:開幕延期がトヨタのハイパーカー開発をサポート「時間的プレッシャーが軽減された」

 WEC世界耐久選手権に参戦しているトヨタのチームディレクターを務めるロブ・ルーペンによると、LMHル・マン・ハイパーカーでの最初のレースが約6カ月遅くなったことは日本メーカーの新車開発を「サポートすることになった」という。

 先月、WECは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックによって引き起こされた混乱への対応策として、来年3月に開幕し11月に閉幕する2021年のシーズンスケジュールを発表した。

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 これによりシリーズが予定していた新しい最高峰カテゴリー、LMHクラスのデビューが今年9月から2021年3月に延期されている。

 トヨタは世界的な健康危機が起こる以前から新規定車の開発に時間的プレッシャーを受けていたが、最近のパンデミックによって開発の拠点であるドイツ・ケルンのTGRヨーロッパ(旧TMG)ではさらに強いプレッシャーを受けることになった。

 これについてルーペンはWECの日程変更前に、部品供給の遅れがトヨタの仕事に「大きな影響を与えている」とSportscar365に対して語っていた。

 しかし、開幕が6カ月延期となったいま、ルーペンは新車開発を阻害するすべての要因が完全に去ったわけではないが、トヨタにとってより達成可能な目標となったという。そのなかでもっとも重要なのは、日本のメーカーが9月のレースデビューに向けて、新車のロールアウト予定日を7月から10月に延期することが可能になったことだ。

「LMHプロジェクトは我々にもっと多くの時間を与えるために延期された」と語ったルーペン。

「シーズン開幕が来年に移ったため、いまこの段階は大きなプレッシャーがかかる場面ではなくなった。それは組織をフレキシブルにし人々にかかる重圧を軽くした」

「もし、7月のロールアウトを守っていたら開発環境やインフラが整っていないため、達成できない目標に対して非常に高いプレッシャーがかかっていただろう」

「しかし、開幕戦が2021年に移ったので我々のエンジニアたちは規則をより細かく研究し、部品のより深い開発に取り掛かるために、もう少し時間を掛けることができるようになったんだ」

「最終的に(その時間的猶予が)新車開発をサポートすることになるだろう」

 WECのジェラール・ヌーブCEOは最近、LMHメーカーはシリーズの“ウインターシーズン”形式からの切り替えによって「メリットを得る可能性が高い」と考えていると語った。

 これは開発期間の延長が、新たに発表されたLMHの出力と最低重量の削減に備えてクルマを軌道に乗せる時間を与える可能性があるとの考えだ。

■テスト実施の有無は新型コロナの進展次第

 ルーペンは10月に予定されている新車のロールアウトと、3月のレースデビューの間にテストを実施することは可能か、という質問に対して「私は可能だと思う」と述べた。

 しかし彼は、いくつかの暫定的な試験日は確定しているものの、すべては今後数カ月の間にパンデミックの状況がどのように進展するかに掛かっていると強調した。

「(テストができるかどうかは)コロナウイルスの状況を解明するための対策次第にかかっている。現時点ではテストはできないが、6月末から7月初旬にかけて改善するはずだ」

「我々は必要なテストを予定しているが、次に全体的な状況にどのように対応するかを確認する必要がある。これは我々が迅速に対応し、適応する必要があるものだ」

「今年(ハイパーカーのための)ヨーロッパ以外でのテストは確認していない。現在のところ、それは実現しそうにないよ」

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