ステランティス・ジャパンは2022年11月1日、シトロエン・ブランドのクロスオーバーSUVデザインと快適性を融合させたモデル 「C5 エアクロス SUV」をマイナーチェンジして発売した。
C5 エアクロス SUVは、シトロエンが100周年を迎えた2019年に登場したブランド初のクロスオーバーSUVだ。新世代の「魔法の絨毯のような乗り心地」を実現する独自のサスペンション・システムや、ラウンジのソファのような座り心地を提供するアドバンストコンフォートシートなど、シトロエン独自の思想と技術より快適性を前面に打ち出したモデルだ。
ボディサイズは全長4500mm、全幅1850mm、全高 1710mmという、C+セグメントのSUVとしてゆとりのあるサイズで、大人5人が快適に過ごせる空間が確保されている。
今回のマイナーチェンジによりフェーズ2となったC5 エアクロス SUVは、前後のデザインを刷新し、より直線的でモダンなデザインへと変更されている。フロントマスク中央には独立タイプのダブルシェブロンを配置。その左右に向けては、ピアノの鍵盤を思わせる縦型クロームのドットが走り、ヘッドライト内部の上下にのびるデイタイムランニングライトへと繋がっている。そして、V字シェイプのシグネチャーライトを取り入れてさらに精悍になったフロントデザインは、シトロエンファミリーの一員であることを一層明確にしている。
フロントバンパー下部にあるエアインテークのグリッドは、シトロエンの象徴であるダブルシェブロンをモチーフとしたものとし、底部にはスキッドプレート風の装飾を追加。フロントサイドのエアスクープとボディサイドのエアバンプには、アクセントカラーを設定している。
リヤのLEDコンビライトは、3D効果が際立つ立体感を強調するデザインとなっている。ルーフはブラックのルーフレールと一体となるようなバイトーンに。また、18インチアルミホイールもダイアモンドカットを施した新しいデザインになっている。ボディカラーは4色をラインアップしている。
インテリアは、すべてのシートで快適な座り心地をもたらすシトロエン独自のアドバンストコンフォートシートを採用。ベースに低反発効果のある高密度ウレタンを用い、表層部に15mmの厚さでソフトなスポンジを挟む手法が用いられている。高密度フォームと厚みのある構造が生み出す姿勢保持とダイナミックなコンフォート性能により長距離ドライブでも疲労はきわめて少ない。
リヤシートはフルサイズの3席独立シートを採用。3席とも同じ座面幅で、それぞれにリクライニング機能と150mmの前後スライド機能を備える快適なシートだ。
上級グレードのPLUG-IN HYBRIDとSHINE PACKのシートは、ダークブルーのナッパレザーと、座面と背もたれの中央部分は黒のパーフォレーテッドレザーのコンビネーションとし、上品で柔らかな触感となり、一段と上質な座り心地となっている。
また、フロントシートヒーターや、シートバックに内蔵された8つのエアバッグで長距離ドライブをサポートする運転席マルチランバーサポートを採用し、快適性をさらに向上。SHINEのシートは、背もたれ中央部分がアルカンタラ、サイド部はテップレザーを採用してい。いずれのシートにも、ダブルシェブロンをモチーフとしたブルーのステッチが施されている。
全グレード共通の仕様として、ブラックのダッシュボード、ドアアームレストのステッチがブルーとなっている。またセンターコンソールには、コンパクトなシフトセレクターとドライブモードセレクターを採用したこで、小物入れの容量が拡大され、利便性がさらに向上。ペダル類はアルミ仕様となっている。
ラゲッジ容量は通常のリヤシートポジションで約580L、リヤシートを前方にスライドさせればクラストップレベルの約720Lにまで拡大する。さらに、後席を折りたためば約1630Lという広大なスペースが出現。ラゲッジルームのフロアボードは高さを2段階に調整可能で、折りたたんだシートバックの高さに合わせることで、よりフラットな空間を作ることができる。テールゲートは、スマートキーを携帯していれば、両手がふさがっているときなど、リヤバンパーの下で足を動かせば自動で開くことができるハンズフリー機能を備えている。
サスペンションは、“魔法の絨毯”と形容されるシトロエン独自のハイドロニューマチックサスペンションの流れをくむ最新のシステム、プログレッシブ・ハイドローリック・クッション (PHC) を全車に標準装備。ダンパー内にセカンダリーダンパーを組みこむことで、従来のシステムでは吸収しきれなかったショックを抑制し、ゆったりとした、豊かで快適な乗り心地を実現している。
駆動力を最適にコントロールするグリップコントロールは、FFの軽さを活かしながらトラクションを制御することで、SUVらしい悪路走破性を高めるシステムだ。スノーモード、マッドモード、サンドモードの3つのモードを備えており、雪道やぬかるみ、砂地など路面状況に応じてモードを切り替えることで走行安定性を保つ。また下り坂で運転をアシストするヒルディセントコントロールも装備している。
運転支援システムは、全モデルに最新のセーフティ&ドライバーアシストを採用。前走車との車間距離を保つアクティブクルーズコントロールには、走行ポジションを維持するレーンポジショニングアシストと、渋滞時の車両停止後、再発進を自動で行なうトラフィックジャムアシスト機能を統合している。
さらに、車線変更時の後方確認をアシストするブラインドスポットモニターや、車庫入れや縦列駐車でステアリング操作を自動で行なうパークアシストを装備しており、前方の状況を分析し対向車や前方車両を感知した場合は、ハイビームとロービームを自動で切り替えるインテリジェントハイビームも搭載している。
パワートレインは、ガソリン、ディーゼル、PHEVの3つの選択肢がある。ピュアテック・ガソリン・エンジンは1.6L・ 4気筒DOHCガソリンターボエンジンと8速ATの組み合わせだ。最高出力 180ps/最大トルク250Nm、燃費は15.0km/l(WLTCモード) 。
ブルーHDiディーゼルは2.0L・4気筒DOHCディーゼルターボ・エンジンと8速ATの組み合わせだ。最高出力 177ps/最大トルク400Nm、燃費は17.1km/l(WLTCモード)。
PHEVは1.6L・4気筒DOHCガソリンターボエンジンと電動モーター内蔵式8速ATの組み合わせだ。最高出力180ps/最大トルク300Nmを発揮する1ガソリンターボエンジンと、フロントアクスルに搭載した最高出力110ps/最大トルク320Nmを発揮する電動モーターの組み合わせとなる。
トランスミッションは、エンジン&電動モーターの強力な出力に対応するために、プラグインハイブリッド専用の電動対応型8速AT「e-EAT8」を搭載し、トルクコンバーターの代わりに湿式多板クラッチを組み込んでいる。走行状況に応じてエンジンとモーターの駆動力を適切に組み合わせ、低速域から高速域までシームレスな走りを実現している。
駆動用のリチウムイオン・バッテリーの容量は13.2kWhで、EV走行可能距離は65kmと、平均的なユーザーの1日あたりの走行距離をカバーするゼロエミッション走行を実現するとともに、ガソリンエンジンを併用することで、バッテリー残量を気にすることなく長距離ドライブを楽しむことができる。
充電は200Vの普通充電で、付属の電源ケーブルを使用するコンセントタイプや壁掛け型のウォールボックス・タイプにも対応。満充電時間の目安は普通充電器(200V/3kW)で約5時間、ウォールボックスタイプの普通充電器(200V/6kW)で約2.5時間となっている。
価格
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みんなのコメント
認知症の高齢者を載せる所はルーフしか無いよねぇ