現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > スバル最強「S209」爆誕! オーバーフェンダーがイカつい「WRX STI」限定車とは?

ここから本文です

スバル最強「S209」爆誕! オーバーフェンダーがイカつい「WRX STI」限定車とは?

掲載 更新 13
スバル最強「S209」爆誕! オーバーフェンダーがイカつい「WRX STI」限定車とは?

■北米に初めて「Sシリーズ」投入! スバル最強「S209」とは?

 スバルを代表するスポーツカー「WRX STI」は、同車が搭載する「EJ20型」エンジンの生産終了とともに、2019年12月末に日本での販売が終了しました。

ホンダ「S2000」復活! ファンの声に応えた試作車を世界初公開!

 WRX STIの最後の特別仕様車「EJ20 ファイナルエディション」はバランスドエンジンを搭載し、WRCで活躍したマシンを連想させるゴールド塗装のアルミホイールやSTIのコーポレートカラーであるチェリーレッドのアクセント、内装はレカロシートをはじめとする専用装備などを採用し、価格(消費税込)は452万1000円で発売。

 限定台数555台に対して商談応募は約1万3000件以上と、23倍以上という狭き門であったことも話題となりました。

 WRX STIには、これまでも「Sシリーズ」というコンプリートカーの限定車が登場しており、いずれも人気を博しています。

 2015年に400台限定で販売された「S207」は、発売当日にほぼ完売。その2年後の2017年に発売された「S208」は、スバルとして初めてとなる抽選販売がおこなわれた特別モデルで、450台の販売台数に2600件以上の応募が寄せられるなど、どのモデルも入手困難となっています。

 さらに、2019年には「S209」が発売されましたが、このモデルは北米初のSシリーズとして販売され、日本へは導入されませんでした。日本で買えないS209とは、どのようなモデルなのでしょうか。

 S209は、WRX STIをベースとしエンジンや足回りを専用開発。内外装にも専用装備を追加したモデルです。

 スバルのモータースポーツ部門を担当するSTI(スバルテクニカインターナショナル)が考える「速さ」の究極形である「ドライバーの意のままに操れる速さ」を実現すべく、ベースモデルに対して大幅な性能向上を達成しています。

 S209が北米のみで販売された理由について、当時STIの社長であった平川良夫氏は次のように説明しています。

「スバルは中期経営ビジョン『STEP』で、SUVとスポーツモデルを充実させていくことを掲げています。2018年に北米専用の大型SUV『アセント』を発売してSUVのラインナップは一通りそろいましたが、スポーツモデルのイメージを高めるために、北米における強力なイメージリーダーとして『S209』を投入しました」

■日本とは違う!? 北米WRX STIは2.5リッターターボエンジン搭載

 米国向けSTIチューンドモデルとしては、2018年に発売された「WRX STI タイプRA」と「BRZ tS」に次ぐ第3弾となりますが、STIコンプリートカーの最高峰「Sシリーズ」はこの「S209」が初となります。

 搭載されるエンジンは日本のモデルとは異なり、米国仕様のWRX STI専用の「EJ25型」をベースにしています。

 EJ25というエンジン型式からわかるように、2.5リッター水平対向ターボエンジンを搭載。どのようなシーンでも安心してアクセルを踏むことができる最適なパワーを目指し、専用チューニングが施されました。

 吸気系統には、専用の大型エアクリーナーや専用吸気ダクトを採用することで、吸気抵抗を低減した効率的なエアインテークシステムを作り上げています。

 また、専用開発の大径ターボチャージャーを採用。排気系にも大口径テールパイプを備えた専用設計低背圧マフラーを採用しました。

 これらを専用ECUで制御することで、最高出力は歴代STIモデルで最高となる341hp(約346ps)を発揮。インタークーラーウォータースプレイを装備することで、熱による性能低下を抑制しています。

 足回りには、専用設計のダンロップ製265/35R19ハイグリップタイヤとBBS製19インチ鍛造ホイールを装備。なお、このタイヤ幅は、歴代STIモデルで最大とされています。

 このタイヤを専用開発のビルシュタインダンパーと専用コイルスプリング、強化ブッシュと組み合わせ、オーバーフェンダーで拡げた専用ワイドボディに収めました。なお、Sシリーズにおいて、オーバーフェンダーが採用されたモデルはS209が初めてです。

 さらに、ニュルブルクリンク24時間レース車両で実証されたストラットタワーバーやドロースティフナーといったSTI独自のフレキシブルパーツに加え、軽量で車体剛性を最適化するカーボンルーフを採用。

 フロントアンダースポイラーやフロントバンパーサイドカナード、ドライカーボン製大型リアウイングといった空力パーツで空気の流れを整え、ダウンフォースを増やすエアロパーツを装着し、高いハンドリング性能を実現しました。

※ ※ ※

 ボディカラーは、「WRブルー・パール」と「クリスタルホワイト・パール」の2色で、ホイール色はWRブルー・パールにはマットグレー、クリスタルホワイト・パールはマットゴールドとなります。

 内装には、ウルトラスエード巻ハンドルやレカロシートなどを装備。ハンドル、シートともにSTIのロゴやシルバーステッチが施されています。

 価格は6万3995ドル、日本円では約690万円。販売台数は、車種名と同じ209台です。

こんな記事も読まれています

まるで[ラリー車]! 三菱 [アウトランダーPHEV]が最高のクルマに進化した件
まるで[ラリー車]! 三菱 [アウトランダーPHEV]が最高のクルマに進化した件
ベストカーWeb
オールトヨタ製になるぞ!!!!!! 新型[スープラ]は新開発の2L直4ターボ+ハイブリッドが濃厚か!?
オールトヨタ製になるぞ!!!!!! 新型[スープラ]は新開発の2L直4ターボ+ハイブリッドが濃厚か!?
ベストカーWeb
全幅1.97mはデカすぎた!? 中身はよかったけど新規市場開拓ならず? 生産終了した[グランエース]に販売現場が思うこと
全幅1.97mはデカすぎた!? 中身はよかったけど新規市場開拓ならず? 生産終了した[グランエース]に販売現場が思うこと
ベストカーWeb
冷静貫徹のサービスパーク/贅沢すぎるデモラン/多くの著名人も来場【ラリージャパン写真日記最終回】
冷静貫徹のサービスパーク/贅沢すぎるデモラン/多くの著名人も来場【ラリージャパン写真日記最終回】
AUTOSPORT web
[発炎筒と発煙筒の違い]知ってた!? 車載するのはどっち!? 意外と知られていない発炎筒の基礎知識
[発炎筒と発煙筒の違い]知ってた!? 車載するのはどっち!? 意外と知られていない発炎筒の基礎知識
ベストカーWeb
96年前のル・マンで優勝したベントレーが東京を走った!「コッパ・ディ東京」に降臨した「オールド・マザー・ガン」とは?
96年前のル・マンで優勝したベントレーが東京を走った!「コッパ・ディ東京」に降臨した「オールド・マザー・ガン」とは?
Auto Messe Web
一番後ろまで段差ゼロ! いすゞの新型路線バス ついに量産開始へ 「市場が待ち望んでいた」モデル
一番後ろまで段差ゼロ! いすゞの新型路線バス ついに量産開始へ 「市場が待ち望んでいた」モデル
乗りものニュース
こちらも“5気筒500PS”級の新型SUVがテスト。週末は連覇王者がポール獲得で僚友が連勝/TC2000第11戦
こちらも“5気筒500PS”級の新型SUVがテスト。週末は連覇王者がポール獲得で僚友が連勝/TC2000第11戦
AUTOSPORT web
新型「GRヤリス」がマフラー交換だけでパワーアップ! 「スーパーターボマフラー/スーパーターボマフラー アーバンマットエディション」がHKSから同時発売
新型「GRヤリス」がマフラー交換だけでパワーアップ! 「スーパーターボマフラー/スーパーターボマフラー アーバンマットエディション」がHKSから同時発売
くるまのニュース
メルセデスAMG、4シーターカブリオレ『CLE』にワイドな専用エクステリアの“53 4MATIC+”を導入
メルセデスAMG、4シーターカブリオレ『CLE』にワイドな専用エクステリアの“53 4MATIC+”を導入
AUTOSPORT web
ニュル「7分37秒」切り アウディRS Q8 パフォーマンスへ試乗 RSシリーズ最強の640ps!
ニュル「7分37秒」切り アウディRS Q8 パフォーマンスへ試乗 RSシリーズ最強の640ps!
AUTOCAR JAPAN
ランボルギーニ「ウラカンGT3 EVO2」を応援する「JLOC AMBASSADOR」を紹介…コスチュームはひと目で分かる大胆トリコローレカラー!
ランボルギーニ「ウラカンGT3 EVO2」を応援する「JLOC AMBASSADOR」を紹介…コスチュームはひと目で分かる大胆トリコローレカラー!
Auto Messe Web
「厳しいシーズンを団結して戦ったことは誇り」フェルスタッペンも予想外の苦戦。転機はモンツァ/チャンピオン会見 (2)
「厳しいシーズンを団結して戦ったことは誇り」フェルスタッペンも予想外の苦戦。転機はモンツァ/チャンピオン会見 (2)
AUTOSPORT web
フェルスタッペン「ラスベガスは今季を象徴するような週末」これまでとは異なる価値を実感/チャンピオン会見 (1)
フェルスタッペン「ラスベガスは今季を象徴するような週末」これまでとは異なる価値を実感/チャンピオン会見 (1)
AUTOSPORT web
「イライラが和らぐ」とドライバーも支持。IMSA、GTDプロ/GTDをめぐるルール変更を発表
「イライラが和らぐ」とドライバーも支持。IMSA、GTDプロ/GTDをめぐるルール変更を発表
AUTOSPORT web
トヨタ版「CX-80」は“4人乗り”仕様! 衝撃的な「カクカクボディ」採用した“個性派デザイン”が凄い! マツダ「3列シートSUV」とは異なる“めちゃ未来”なモデルとは!
トヨタ版「CX-80」は“4人乗り”仕様! 衝撃的な「カクカクボディ」採用した“個性派デザイン”が凄い! マツダ「3列シートSUV」とは異なる“めちゃ未来”なモデルとは!
くるまのニュース
【F1第22戦無線レビュー(2)】「目的を見失うなよ」「自分のレースをしている」戴冠を見据え冷静に走り続けたフェルスタッペン
【F1第22戦無線レビュー(2)】「目的を見失うなよ」「自分のレースをしている」戴冠を見据え冷静に走り続けたフェルスタッペン
AUTOSPORT web
ACコブラ、なぜ「大波乱」を呼んだ? 1960年代の伝説的スポーツカー 歴史アーカイブ
ACコブラ、なぜ「大波乱」を呼んだ? 1960年代の伝説的スポーツカー 歴史アーカイブ
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

13件
  • 社外パーツ的なクオリティが残念。
  • >Sシリーズにおいて、オーバーフェンダーが採用されたモデルはS209が初めてです。

    どなたか教えてください。
    オリジナルと比べ、左右2cmずつ広げられたフェンダーを持つ「S402」もオーバーフェンダーと言えるのでは・・・。
    フェンダー部分に後付けされていないと「オーバーフェンダー」と言えないのですか?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

452.1485.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

85.01180.0万円

中古車を検索
WRX STIの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

452.1485.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

85.01180.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村