車種別・最新情報 [2023.08.13 UP]
新型アルファード/ヴェルファイア大研究~装備&機能~
ミニバン界のビッグネーム「アルファード&ヴェルファイア」が待望のフルモデルチェンジ。従来以上にプレミアムキャラを追求した新型は、これまでの高級車のあり方を変えていきそうな見逃せない一台だ。セールスポイントでもあ充実した装備を紹介する。
●文:川島 茂夫 ●写真:奥隅 圭之
【新型アルファード/ヴェルファイア】装備&機能
グレード間の“差”は
上級装備で強く実感
キャビン装備の進化の要点はプレミアム性の強化。具体的には2列目シートの機能&仕立ての向上、エアコン吹き出し口や照明、各種スイッチ類を集中配置したスーパーロングオーバーヘッドコンソールの採用が挙げられる。さらにエクゼクティブラウンジは、14インチ後席AVシステムや読書灯が備わるなど、後席まわりのエンタメ機能も強化されている。
一方で実用装備は小改良の印象も強く、後席乗降用のアシストグリップの長尺化や、格納式サイドステップのOP設定などが挙げられる。このサイドステップはノア系(ヴォクシー)と同様のドア連動機械式を採用し、工場装着OPとして安価なのが特徴。ノア系では左側のみの設定だが、アル&ヴェルは両側設定となっている。
グレードごとの装備差の詳細は別項で述べるが、一般的な実用装備についてはOPで埋められるものが多く、Zとエクゼクティブラウンジで大きな差はない。現在のラインナップではアルファードのZが最も安価だが、この仕様は従来型のGFグレード相当であり、比べても大きな差はない。
ノアに下克上を許していた
運転支援のギャップも解消
安全運転支援装備は、先行して発売されたノア系と同等の最新仕様が用意される。
衝突回避系機能は歩行者/二輪車の昼夜対応型プリクラッシュセーフティ、回避操舵支援機能を備えたFCTAやLDA、乗降時の側方通過二輪車を検知し危険があれば警告する安心降車アシスト機能付BSMを採用。OPで車車間/路車間通信を用いて安全運転支援するITSコネクトも用意される。
車体周辺モニターは車体透過表示型のパノラミックビューモニターやシースルービューなど、より障害物の確認をしやすくなった。
運転支援関連では渋滞高速道路(約40km/h以下)での手放しを可能とするアドバンストドライブも採用されるが、これもノア系で採用された機能。さらに駐車操作の自動化した機能になるアドバンストパークも用意される。スマホを用いて車外からのリモコン操作で駐車出庫が可能になるため、車体サイズが一回り大きなアル&ヴェルではかなり便利な機能だろう。
車載IT関連は、ディスプレイオーディオもTコネクトも最新型を用意。マイカーサーチや人事不省時の緊急対応型ヘルプネットなど大半の機能はノア系と共通しているが、高級AVシステムとともに全車に標準装着としたのがアル&ヴェルらしい設定。ちなみにエクゼクティブラウンジのオーディオシステムはJBLを採用し、後席AVシステムも標準装備。最高峰のショーファードリブンとして申し分のない内容だ。
高速道路上のハンズオフ走行に対応するトヨタ チームメイト アドバンスト ドライブ(渋滞時支援)など、運転支援の充実ぶりも見逃せない強み。
駐車支援のトヨタ チームメイト アドバンスト パークも最新仕様を用意。車外からスマホの専用アプリを使うことで、リモート操作により駐車/出庫を行ってくれる。
最上級のエグゼクティブラウンジのキャビンには、トヨタ初採用のスーパーロングオーバーヘッドコンソールやリヤマルチオペレーションパネルなど、ショーファーモデルを名乗るにふさわしい上級装備が目白押しだ。
運転席/助手席に加えて、後席でも左右独立で温度設定が行えるフルオートエアコンを設定。後席の空調を抑制するS-FLOW制御も備わっている。
開閉式の14インチの後席用ディスプレイはエグゼクティブラウンジに標準装着。TVやスマートフォンの映像を表示できるほか、リモコンと音声認識での操作にも対応。
エグゼクティブラウンジの後席ウインドウ・サンシェードは電動タイプを採用。障子を閉じる時の動きを模し、閉じ切る直前はゆっくりと動く制御を行う。音声認識にも対応。
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