毎月200店以上の新車ディーラーを回り、「生」の新車情報を届けてくれる流通ジャーナリストの遠藤徹氏。
今回まずは、ノート同様、セレナ・エクストレイルもe-POWERに一本化か? という話題から。事実ならインパクトは大きそうだ。
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ヴェゼルが好調。気になるその売れ筋は? そしてダイハツ ムーヴが生産中止に? という衝撃的なニュースまで。注目車たちの最新動向に迫る!
※本稿は2021年4月のものです
文/遠藤 徹 写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』 2021年5月10日号
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■日産セレナは2022年秋に世代交代でe-POWERに一本化??
日産は2022年秋(9月頃)にも主力ミニバンであるセレナをフルモデルチェンジする方向で開発を進めています。現行モデルの登場が2016年8月24日ですから、6年ぶりの世代交代となります。
2Lマイルドハイブリッドと1.2Lのe-POWER搭載は引き継ぎますが、e-POWERは従来のFFに加えて4WD車も設定する方向で開発を進めています。
近い将来には2Lのマイルドハイブリッドをやめ、e-POWER車に一本化する方向にあり、次期型で先行して踏み切る可能性もあります。e-POWER車の販売構成比は最近までに着実に上昇しており、発売当初40%程度だったのが、現在は60%以上にアップしています。
日産 セレナ(現行型・ハイウェイスター)。ノートに続きe-POWER専用車になる?
■2022年にトヨタ、日産、ホンダのミディアムミニバンが世代交代で真っ向から激突!
前述のとおり、日産は秋(9月頃)にセレナをフルモデルチェンジする予定でスケジュール調整を進めていますが、それに対しライバルは先手を打ってきます。
トヨタが2022年1月ノア/ヴォクシー/エスクワイアを新型ノアに一本化して世代交代、ホンダは4月にステップワゴンを刷新します。
トヨタ ノア(現行型)。一本化で中身も変わる?
現行ではライバルに対し販売面で苦戦を強いられているステップワゴンは、原点回帰により走りを磨いて反撃!(画像はベストカー編集部による予想CG)
3社共通の開発テーマはハイブリッドモデルの主軸化、走りのポテンシャルアップ、使い勝手の向上、安全対策のさらなる強化などです。
ハイブリッド車はこれまで3モデルとも2WD車のみだったのを4WD車も設定することで、商品ラインナップを強化。これにより従来シリーズの30~40%の販売構成比から70%以上に倍増させる方向で開発を進めています。
よって100%ガソリンNA車は相対的に販売台数を抑えたポジションに後退します。2030年代半ばまでに100%ガソリン車をなくすといった国の方針に沿った戦略にも合致させる動きとなっています。
3姉妹車を一本化するトヨタが優位に駒を進めそうですが、日産、ホンダ陣営も次世代モデルの出来によっては、形勢逆転の可能性も充分に予想されます。
■今秋投入の次期型エクストレイルもe-POWER車へ一本化???
日産は今秋の9月にもエクストレイルのフルモデルチェンジを実施する方向でスケジュール調整を進めています。
三菱自動車の次期型アウトランダーとプラットフォーム&基本コンポーネントを共用する姉妹車として開発を進めていると言われています。
気になるのはパワーユニットです。現行は2LガソリンNAと2Lの1モーター2クラッチ方式のストロングハイブリッドですが、ストロングハイブリッドは1.2Lのe-POWERに置き換わることは間違いなさそうです。
2LガソリンNAはセレナに搭載しているマイルドハイブリッドに切り替えられるというのが濃厚ですが、日産の販売店筋によると、「ストロングハイブリッド同様にマイルドハイブリッドも廃止になる可能性がある」といいます。
つまりこちらもノートやキックス同様にe-POWERに一本化される見込みです。
1年後あたりには三菱自動車からPHEVのユニット供給を受けるので、将来的にはこれらふたつのパワーユニット態勢で仕立てられることになります。
ほかのモデルと異なる新型エクストレイル独自の制御技術のe-POWERが使われているようです。
上海モーターショーで披露された新型エクストレイル
■新型ヴェゼル好調! 納期が早くも7月以降にずれ込む!
ホンダは新型ヴェゼルを4月23日に発売しました。3月上旬に開始した先行予約が好調で、納期は立ち上がり時に5月下旬だったのが、直近では7月以降にずれ込んでいます。
初期先行予約分の80%以上がハイブリッド車で、大半は上級グレードのZとなっているようです。
ボディと同色のフロントグリルが新型の特徴ですが、好き嫌いのはっきりするマスクであり、これに代えて従来タイプのブラックのグリルをオプションで希望するユーザーもかなりいるようです。
1.9%の超低金利残価設定クレジット利用者が大半を占めています。
一部に伝えられている姉妹車モデルの投入についての情報は販売店筋にはまだほとんど流れていない状況です。
ホンダは今夏に新型シビックを発売しますが、量販が期待できるのはこの新型ヴェゼルのみであり、販売店ではこちらに絞った販売促進攻勢をかけつつあります。
発表当初は物議を醸したエクステリアも「見慣れてみるといい」という声が出てきだした。このまま波にのれるか!?
■ダイハツが軽自動車ラインナップの再編を断行!ムーヴまさかの生産中止!!?
ダイハツは近い将来、軽自動車のラインナップ再編に乗り出す方向で検討を開始している模様です。これまであらゆるニーズに対応させたきめ細かいラインナップを揃え、トップシェア確保を達成してきました。
ところが最近になって軽自動車需要が全般的に頭打ちとなり、同社の多彩な車種のラインナップで売れているクルマとそうでないクルマの販売格差が顕著になり、再編する必要が生じています。
引き続き売れゆき好調を維持しているのはタント、タフト、ムーヴキャンバスなどでこれら以外はモデルが古いこともあり、統合整理すべきとの声が内部で高まりつつあるようです。特にこれまで主軸的な存在だったムーヴの衰退ぶりが目立っています。
フルモデルチェンジして復活を目指すことも検討されていましたが、最近では廃止論のほうが強まる方向にあり、両側スライドドアのムーヴキャンバスに統合し、従来のヒンジ開閉のモデルを廃止とする案が浮上しています。
今年のデビューが有力視されていた新型ムーヴだが、まさかの消滅説が浮上。続報を待て!(画像はベストカー編集部による予想CG)
■トヨタ、6月1日ランドクルーザープラドを一部改良
トヨタは6月1日、ランドクルーザープラドを一部改良します。今回はヘッドライトの法規制対応に伴う仕様変更が中心になると思われます。
安全対策強化を考慮し、夕方や雨天時の見通しの悪い時にヘッドランプを自動的に点灯し、消灯できないように固定。対向車との衝突事故を未然に防ぐのが狙いです。
従来モデルは在庫を売り切り、すでに購入ができない状況です。改良モデルは5月のゴールデンウィーク明けあたりから先行予約を受け付ける見込みです。
トヨタ ランドクルーザープラド(現行型)
■トヨタ、次期型アクアの世代交代は夏以降に先送り!?
トヨタの次期型アクアは、夏に発表が予定されていましたが、それ以降へと先送りされるようです。半導体関連部品の供給遅れに対応する措置と思われます。
次期型は若干サイズアップして上級シフトさせることで、ヤリスハイブリッドとのコンセプト分けを明確にすることで競合を避けます。ヤリスハイブリッドと同様に4WD車を新設定。
先進安全装備&ドライバー支援装置であるトヨタセーフティセンスは、現行ヤリスと同レベルか、それ以上に進化したデバイスを標準装備するようです。
現行モデルは4月中にはオーダーストップとなる見込みです。
トヨタ アクア(現行型)
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みんなのコメント
フルモデルチェンジを実施する方向で
スケジュール調整を進めています」
でも、日本の事とは誰も言っていないオチw