11月26日、2023年F1最終戦となる第23戦アブダビGPの決勝レースが行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季19勝目、F1キャリア通算54勝目を飾った。2位にシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3位にジョージ・ラッセル(メルセデス)が続いた。アルファタウリの角田裕毅は8位でチェッカー。また角田はF1キャリア初のラップリーダーを記録、そして初のドライバー・オブ・ザ・デー獲得も果たした。
2023年シーズンのF1もついに最終戦を迎えた。今大会のドライタイヤのコンパウンドはC3タイヤがハード(白)、C4タイヤがミディアム(黄)、C5タイヤがソフト(赤)と、最も柔らかいコンパウンドが割り当てられた。
スタートタイヤは多くの車両がミディアムを選択する中、13番グリッドのランス・ストロール(アストンマーティン)、16番グリッドのカルロス・サインツ(フェラーリ)、18番グリッドのバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)の3台はハードタイヤをチョイス。
気温度27度、路面温度34度、湿度49パーセントというコンディションのなか、現地時間17時開始のフォーメーションラップを経て、58周の決勝レースはスタートを迎えた。
フェルスタッペンがターン1のホールショットを守る。その背後ではランド・ノリス(マクラーレン)がジョージ・ラッセル(メルセデス)をパスし4番手に浮上。角田はターン1でフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)にかわされるも、ターン9で再び6番手の座を取り戻す。
オープニングラップではターン6、ターン9とルクレールがフェルスタッペンを攻め立てるが、フェルスタッペンはラップリーダーの座を死守。ただ、ルクレールの2周目のペースはフェルスタッペンから0.4秒遅れており、今度はルクレールが3番手オスカー・ピアストリ(マクラーレン)に狙われる展開に変わった。
4周目にはフェルスタッペンはルクレールをDRS圏外に引き離し、DRSが使えないルクレールは窮地に立たされる。また、ターン9飛び込みでノリスがピアストリをかわし、3番手に浮上する。
7周目、角田は5番手ラッセルから1秒差を開けられてしまう。ただ、ラッセルはピアストリとサイド・バイ・サイドの4番手争いを展開したことで、角田は再びDRSを使用できる状況となる。ラッセルは9周目のターン9で仕掛けるも、ピアストリは冷静にポジションを守る。2台の攻防戦は、背後にアロンソを従える角田にとってはいい状況に違いなかったが、11周目のターン6進入でピアストリがわずかにミス。続くターン9でラッセルが4番手に浮上する。
これでピアストリの背後には角田が接近。ただ、ピアストリもラッセルの1秒以内をキープし、DRSを使えるためなかなかオーバーテイクには至らず。そんななか、13周目にアロンソがピットイン。上位勢で真っ先にハードタイヤに履き替えた。その様子を見てか、ピアストリは14周目にピットイン。アロンソ、ピアストリらは2ストップも考えられるタイミングでタイヤを履き替えた。
さらに、15周目に3番手ノリス、4番手ラッセルがピットイン。ただ、ノリスは左リヤタイヤ交換に手間取りタイムロス。これでラッセルに先行を許してしまう。一方フェルスタッペンは17周目、ルクレール、ペレスが18周目にピットに入り、ステイアウトした角田がF1キャリア初のラップリーダーとなった。この時点でミディアムタイヤは角田のみという状況の中、角田は1分30秒後半から31秒前半のペースで周回を続ける。そんな中、20周目にペレスが1分29秒107と、この時点でのファステストをハードタイヤで更新する。
角田は23周目にピットイン。停車時間2.5秒でハードタイヤに履き替え、12番手でコースに復帰。1ストップも十分狙えるポジションからレース後半を迎えると、23周目にはハードタイヤスタートのボッタスを攻略。さらに、ハードタイヤスタートのサインツがピットを終え、24周目時点で角田は10番手となる。
25周目、ペレスがアロンソを攻略し6番手に浮上する。一方、角田は27周目にはターン9でダニエル・リカルド(アルファタウリ)をパスし9番手に浮上。また、28周目にはペレスがピアストリをパスし、5番手に浮上する。
30周目時点でのトップ10オーダーはフェルスタッペン、ルクレール、ラッセル、ノリス、ペレス、ピアストリ、アロンソ、ハミルトン、角田、ストロールとなった。そんななか、上位勢で真っ先にハードタイヤに履き替えたアロンソのペースが落ち、ハミルトンと角田が着々と間合いを縮める。
34周目にノリス、35周目にラッセルが2度目のピットインを敢行しハードタイヤに交換。さらにルクレール、ハミルトンと上位勢も続々と2度目のタイヤ交換でを実施。さらに37周目にはピアストリ、アロンソがハードタイヤに履き替えると、37周目時点で1ストップのフェルスタッペン、ペレス、角田というトップ3に。
2セット目のハードタイヤに履き替えたルクレールは38周目のターン6で角田をパス。さらにラッセルが39周目のターン6で角田をパスし、これで角田は5番手に後退するが、クリアラップでは1分29秒台のペースをキープする。
42周目、ターン6でノリスが角田を攻略。これで角田はスタートポジションの6番手に戻った。43周目にペレスが2度目のタイヤ交換を終え、角田の後ろでコースに復帰したため、一時角田は5番手となるが、44周目のターン9でペレスが5番手に浮上。1ストップ作戦の角田は我慢の時間が続く。
なお、47周目のターン6ではペレスとノリスがターン6でわずかにヒット。ただ、2台にダメージはないようで、翌48周目にペレスが4番手に浮上する。なお、この接触でペレスに5秒のタイムペナルティが下されることに。その後ろではピアストリが角田を攻略し、角田は7番手に後退。この時点で8番手アロンソとは5秒差だった。
残り6周、角田とアロンソのギャップは1.5秒まで縮まった。さらにアロンソの背後にはハミルトンも近づく。54周目、角田は31周走行のハードタイヤながらセクター1自己ベストを更新。その戦いぶりもあり、ファンの投票によって選出されるドライバー・オブ・ザ・デーの途中経過では角田が得票率15パーセントでトップに浮上する。
55周目に角田は1分29秒256をマークし、自己ベストを更新。ただ、56周目のターン9でアロンソが7番手に浮上。さらにハミルトンも角田の背後に接近。そんな中、ファイナルラップを迎えるとルクレールが対メルセデスへのコンストラクターズ逆転も狙い、ラッセルを4番手にするべく、ペレスに2位を譲るシーンも。
ファイナルラップとなった58周目を終え、2023年F1ワールドチャンピオンのフェルスタッペンが今季19勝目、F1キャリア通算54勝目を飾った。ペレスは2番手チェッカーも、5秒ペナルティにより4位に後退。これで2位にルクレールが入ったが、ルクレールが見せた終盤の戦略は実らず、ラッセルが3位に続いた。5位ノリス、6位ピアストリ、7位アロンソが続いた。
そして角田はファイナルラップで一時はハミルトンにかわされるも、冷静にポジションを取り戻し、8位チェッカーを受けた。9位ハミルトン、10位ストロールまでがポイント獲得となった。注目のコンストラクターズ2位争いはメルセデスが409ポイント、フェラーリが406ポイントでフェラーリの逆転はならず。そして、ドライバー・オブ・ザ・デーは角田が初めて獲得となった。
2024年シーズンのF1では史上初の春開催となる第4戦日本GPを含む、全24戦が予定されている。来季は一体どのようなシーズンとなるだろうか。2024年F1第1戦バーレーンGPは2月29日~3月2日に開催される。
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