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WTCR:ロメオ・フェラーリ、2020年フル参戦プログラムを確定。ベルネイの1台体制で参戦へ

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WTCR:ロメオ・フェラーリ、2020年フル参戦プログラムを確定。ベルネイの1台体制で参戦へ

 WTCR世界ツーリングカー・カップで、自社開発のアルファロメオを走らせてきたイタリアのロメオ・フェラーリ(Romeo Ferraris)とチーム・ミュルザンヌ(Team Mulsanne)は、2020年のWTCRシーズンに向け急きょ計画を変更し、アルファロメオ・ジュリエッタ・ヴェローチェTCRのシングルカー体制で参戦。そのドライバーに、元TCRインターナショナル・シリーズ王者のジャン-カール・ベルネイを起用すると発表した。

 2019年後半には「WTCRプログラムを見直し、2020年は(電動ツーリングカー選手権の)PureETCRにフルコミットする」とアナウンスしていたチーム・ミュルザンヌは、新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の影響で、WTCRカレンダーがヨーロッパ域内限定の全6戦へと変更されたことを受け、この自粛期間のうちにWTCRでの可能性を模索する動きを見せていた。

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 アルファロメオのTCR規定ツーリングカーの設計開発を担って来たロメオ・フェラーリは、現在もPureETCR向けのEVマシン『アルファロメオ・ジュリアETCR』の開発にリソースのほぼすべてを振り向けているものの、同社のオペレーションマネージャーを務めるミケーラ・セルッティは「ここ数カ月の間に多くの変化が起こったけれど、レースへの取り組みや生きる上での情熱は変わっていない」と、WTCRプログラムへの再フォーカスは自然な流れであると語った。

「本来なら、昨季に走らせたTCR車両はファクトリーから離れる計画だったけれど、予定されていた事実とは異なり、ジュリエッタ・ヴェローチェTCRはまだ私たちの手元にある。だから、WTCRを続けるのは理にかなっているように感じたの」と説明したセルッティ。

「このように複雑で困難な時期だからこそ、チーム・ミュルザンヌとしてシリーズオーガナイザーのユーロスポーツ・イベントと協力し、2020年WTCRでの取り組みをサポートすることを決めた」

「私たちとしても、世界中のカスタマーチームに向けて肯定的なメッセージを伝えることが重要であると信じている。全6戦の欧州ラウンド・シリーズに変化した2020年のWTCRは、私たちが喜んで引き受けるべき刺激的な課題だと思っているの」

■元GT500ドライバーのベルネイ、アウディから心機一転アルファロメオへ

 2019年はケビン・チェコン、マ・キンファのふたりを走らせたチーム・ミュルザンヌは、1台体制に絞る2020年に向けて新たにベルネイと契約を結び、このフランス出身のドライバーにジュリエッタのステアリングを託すことを決めた。

「僕はこの瞬間をハラハラした気持ちで心待ちにしていたんだ」と喜びを語った32歳のベルネイ。

 2019年のWTCRでは長らく所属したレオパルド・レーシング・チーム・アウディスポーツ(Leopard Racing Team Audi Sport)でアウディRS3 LMSをドライブし、ランキング10位に終わっていたベルネイだが、チームの活動休止にともない心機一転。移籍先での活躍を誓った。

「ここ数年、同じパドックにいることでチーム・ミュルザンヌをよく知る機会があった。この契約をアナウンスできて光栄だし、彼らのチームに加入できてとてもうれしいよ」と続けるベルネイ。

「ロメオ・フェラーリは確かに他ブランドに比べて小さなコンストラクターだが、彼らの情熱と決意、そしてWTCRで達成してきた結果にはつねに感銘を受けて来た。この困難な時期にあり、レイトエントリーの条件を提示してくれたFIAとユーロスポーツ・イベントにも感謝したい」

 一方、前出のセルッティも「私たちファミリーでジャン-カールを迎えることができてとてもうれしい」と、歓迎の意を示した。

「ジャン-カールの選択は、今季のような困難なシーズンに向けてドライバーに必要な特性の詳細な分析に基づいて下された。過去においても、私たちは一種の賭けと言えるようなドライバー選択をしてきたしね」と続けるセルッティ。

「それらの判断はうまくいったけれど、2020年のように猶予がないシーズンではリスクがより高まる。でも私たちは、ジャン-カールが私たちの求める確かな才能を有していると感じている」

 2020年のWTCR世界ツーリングカー・カップ開幕戦は、9月12~13日のオーストリア・ザルツブルクリンクで幕を明ける。

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