フォーミュラEの2021-2022シーズン第14戦ロンドンePrixの決勝レースが行なわれた。優勝したのはルーカス・ディ・グラッシ(ベンチュリ)だった。
ロンドンの展示場、ExCeL London周辺の特設コースで行なわれた今回のレースは、前日の第13戦に続く2戦連続開催。ポールポジションは、前戦ポールトゥウィンで勢いに乗るジェイク・デニス(アンドレッティ)が獲得し、2番グリッドにはディ・グラッシ、3番グリッドには今季ここまで無得点のアントニオ・ジョビナッツィ(ドラゴン/ペンスキー)が入った。
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一方でタイトルコンテンダーたちは軒並みグリッド下位に沈み、ポイントリーダーのストフェル・バンドーン(メルセデス)は13番グリッド、ランキング2番手のミッチ・エバンス(ジャガー)は14番グリッド、同3番手のエドアルド・モルタラ(ベンチュリ)は17番グリッドからのスタートとなった。
45分+1周のレースはデニス、ディ・グラッシ、ジョビナッツィがグリッド順通りに1コーナーを抜けていく順当なスタートに。中団以降では接触が複数見られ、ランキング4番手のジャン-エリック・ベルニュ(DSテチータ)をはじめ、オリバー・ローランド(マヒンドラ)、ダニエル・ティクトゥム(NIO)らが相次いで戦線離脱した。
この影響でセーフティカーが出され、5分弱レースを先導した後リスタート。今回のアタックモードは4分×3回の使用が義務付けられていることもあり、早速各車が1回目のアタックモードに入っていった。
ライバルよりも早くアタックモードに入る戦略をとったニック・デ・フリーズ(メルセデス)は、上位陣が1回目のアタックモードに入る時には早くも2回目を起動し、デニス、ディ・グラッシに次ぐ3番手に浮上した。一方、ジョビナッツィはパワー超過によるドライブスルーペナルティを受けてしまい、勝負権を失った後にリタイアに終わった。
レースが折り返しを迎えると、上位のオーダーはデニス、ディ・グラッシ、デ・フリーズ、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(DSテチータ)という順に。5番手にはエバンス、6番手にはバンドーンと、タイトルを争うふたりが驚異の追い上げで上位に食い込んできた。
その後首位のデニスは2回目のアタックモードを発動。アウト側の検知ゾーンを走行し、一旦ディ・グラッシに先頭を譲るが、ディ・グラッシはペースが良く前を行かせない。その後ディ・グラッシのアタックモード発動で首位の座を取り戻したデニスだったが、その後も差を広げることができない時間帯が続いた。
バンドーンとエバンスが上位で争う中、モルタラはポイント圏内走行中にターン1でスピン。さらに他車との接触で5秒ペナルティを受けてしまい、タイトル獲得がどんどん遠のいていくような展開となってしまった。
首位デニスは残り8分で最後のアタックモードを起動。しかしディ・グラッシとの十分なギャップを作れていなかったため、検知ゾーン通過の際に2番手に落ちてしまった。
トップに立ったディ・グラッシは危なげない走りでそのままチェッカー。今季初勝利を挙げた。デニスは連勝を逃し2位に終わるも、母国での2レースで大量のポイントを獲得した。3位はデ・フリーズだった。
エバンスは途中まで4番手を走行していたが、レースが3分のアディショナルタイムに入ったところでまさかのマシンストップ。再び走り出したものの、ピットに戻ってマシンを降りてしまった。
ポイントリーダーのバンドーンが4位でフィニッシュし12ポイントを加算した一方で、ランキング2番手~4番手のエバンス、モルタラ、ベルニュは全て無得点に。ポイントはバンドーン173点に対し、エバンス149点、モルタラ144点、ベルニュ128点。韓国・ソウルでの最終2レースに向けて上記4名にはタイトルの可能性が残されているものの、バンドーンが俄然有利な状況となった。
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