ECUチューンで秘められた実力を覚醒!
高出力を支える足回りチューンも見どころ
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3.0LのRZグレードと2.0LのSZ-Rグレードの2台体制で、チューニングを進めている“オリジナルランデュース”。
フラッグシップモデルであるRZに関しては、「サーキットを主体にストリートも楽しめる1台」をコンセプトに開発を展開中なのだが、その実力を探るために今回はセントラルサーキットでテストを敢行した。
パワーチューンはオリジナルのECUを軸に構築。純正のブースト圧1.0キロで319.9ps/49.6kgm(ロス馬力補正無し)というスペックから、ブースト圧を1.35キロに高めて402.1ps/60.6kgm(ロス馬力補正無し)まで出力を引き上げている。
「マージンを削って限界領域に踏み込むのではなく、かなり余裕を持たせた仕様に仕上がっています」とは、オリジナルランデュースの浅田代表。
エキゾースト環境は、純正マフラーの排気効率も悪くはないそうだが、軽さやサウンドチューニングのためにHKSのスーパーターボマフラーをインストールしている。
サーキット主体のストリートチューンドを目指すべく、サスペンションはHKSからリリースされたばかりのハイパーマックスMAX4SPを投入。スポーツ走行時に介入してくるトラクションコントロールに関しては、ダンパーワーニングキャンセラーで事前対策を施してきた。
ブレーキはオリジナルのキットで構築。SZ-Rには6ポットキャリパー+356mmローターを組んでいるが、制動力の物足りなさを感じていたということで、RZでは鍛造8ポットキャリパー+365mmフローティングローターの組み合わせに変更している。
なお、電動サイドブレーキを採用するリヤもアップグレードは可能だが、現時点ではパッド交換のみで調整できるかをテストしている段階とのこと。
スポーツ走行で必要なグリップレベルの確保と共に、旋回性能も高めるために275/40R18サイズのアドバンA052を前後に投入。サイズ設定の関係から18インチにインチダウンしているが、アドバンレーシングTC-4であれば大容量ブレーキでも干渉することなく履くことが可能だ。
エクステリアは基本的にストック状態。リヤウイングなどをはじめとした空力チューンは予定されているものの、今回のテストには間に合わず。
スペック的には1分26秒台も十分狙えるものだが、ハーフウェットという路面コンディションや、ウイングレス仕様ということでタイムは1分27秒754(ドライバー:井入宏之選手)に留まった。強大なトルクが即座に立ち上がるRZで速さを引き出すには、リヤウイングは必須と言えるだろう。
ランデュースらしく、ユーザー目線を意識したチューニングが進むGRスープラ。そのステップアップ法とパーツチョイスからは今後も目が離せない。
●取材協力:オリジナルランデュース 岡山県倉敷市三田118-1 TEL:086-464-0606
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