11月21日(木)、豊田スタジアムで世界ラリー選手権(WRC)最終戦ラリージャパンが開幕。セレモニアルスタートの後に行なわれたSS1では、M-スポーツ・フォードのアドリアン・フルモー/アレクサンドル・コリア組がRally1クラスの最速タイムをマークした。
昨年に続き豊田スタジアムに設けられた特撮コース。今年はジャンプ台の傾斜が緩やかになった他、ドーナツターンを行なうセクションが設けられた。
■トヨタ勝田貴元、WRC最終戦ラリージャパンは「今後につなげるための重要な1戦」試走では“良くも悪くもない”状況?
Rally1クラスからナショナルクラスまで、今年のラリージャパンに出場する全ドライバーが一堂に会するセレモニアルスタートが終了すると、2台のラリーカーが同時に出走するデュアル方式で全長2.15kmのSS1が開始された。
記念すべき第1走者は、新井敏弘/井上草汰組(SUBARU TEAM ARAI)とディティエ・オリオール/デニス・ジロウデ組(FIT EASY RACING)という往年のWRCドライバーが務めた。その後にWRC2のドライバーがコースを走り、Rally1クラスはグレゴワール・ミュンスター/ルイ・ルーカ組(M-スポーツ・フォード)とアンドレアス・ミケルセン/トシュテン・エリクソン組(ヒョンデ)からの出走となった。
母国戦となる勝田はRally1クラスのトリを飾った。対するはドライバーズランキング首位のティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ組(ヒョンデ)だ。
イン側の走行ラインからスタートした勝田は1周目でヌービルを引き離すと、スムーズな走りでヌービルを下した。タイム差は1.4秒差だった。
デュアル方式とはいえ、ラリーで重要なのはタイム。Rally1ではSSS1でフルモーがクラス最速の1分44秒4をマークした。0.5秒遅れでオット・タナク/マルティン・ヤルヴェオヤ(ヒョンデ)が2番手、勝田がフルモーから0.8秒落ちの1分45秒2をマークして3番手となり、トヨタ勢トップでラリージャパン初日を終えた。
ラリー2日目の11月22日(木)からは、いよいよ愛知県と岐阜県の林道を舞台にした本格的なSSがスタートする。
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