姿はなくサウンドのみだが……
欧州ヤマハは2021年5月5日、「Track. Street. R/World.」と題したティーザー映像を公開した。空撮されたサーキットとライダー視点に近いワインディングロードが映し出され、マシンの姿はない。しかしそのサウンドは、明らかにミドルクラスのツインエンジンだ!
クロスプレーン、270度クランク搭載のMT-07系エンジンか!?
欧州ヤマハが2021年5月5日に公開したティーザー映像は、「Track. Street. R/World.」と題したものだった。動画の概要欄にあるメッセージには「R/World is coming your way with something new. Soon. #RWorld」と書かれ、YZF-Rシリーズの世界観の広がりや、全く新しい何者かが間もなく登場することを示唆。サーキットの空撮映像に続き、ワインディングロードのライダー視点映像が流れた後には「COMING SOON」、そして「R/WORLD」の文字が映し出される。
この映像が何者を指しているのかは明らかにされていないが、そのサウンドからはミドルクラス程度のツインエンジンであることが確信できる。なぜなら、YZF-R3のサーキット走行映像から聞き取れるサウンドよりも、かなり低めの回転でシフトアップしていることや、トルクをともなったハイギヤード傾向な回転上昇が判別できるからだ。
また、高回転域においても絶妙に角が取れているようにが感じられる不等間隔爆発のサウンドは、90度Vツインまたは270度パラレルツインの可能性を強く感じさせる。となれば、すでにヤマハがユーロ5に対応させている688cc並列2気筒エンジンに思い当たるのが自然だろう。そう、MT-07系のエンジンだ。
―― 欧州ヤマハは、MT-07のマイナーチェンジとともにCP2と名付けられたクロスプレーン270度クランクの並列2気筒エンジンのユーロ5適合を実施。近日中に同様の変更を受けた日本仕様も発表される見込みだ。
以前からスクープしているように、このエンジンを搭載し、MT-07のフレームを使用したフルカウルスポーツの登場は確実。マシンの名は「YZF-R7」でほぼ確定とされている。
正式発表はいつか。おそらくこの数週間以内といったところだろう。早ければ5月下旬にも、新生YZF-R7が発進しそうだ。国内導入についても情報が入り次第お届けしたい!
―― 右は2021年型MT-07、左は同YZF-R6だ。R6はYZF-Rシリーズの次兄として活躍してきたが、2020年限りで欧州の公道仕様は生産終了(日本ではそもそも未発売)。2021年モデルは日欧ともにレースベース車のみが発売された。このDNAをもっとストリート寄りにアレンジするために、MT-07の心臓と骨格を使用するとみられる。
―― ヤングマシン本誌2021年3月号にスクープ記事を掲載した際に制作したイメージCGがこちら。MT-07ゆずりの扱いやすいパワー特性に加え、足まわりや電子制御の強化を想定。街乗り、ワインディングロード、そしてサーキット走行も気軽に楽しめるフレンドリースポーツマシンになることが期待される。
ティーザー映像【Track. Street. R/World.】
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