この記事をまとめると
■運転手に運転してもらって移動するショーファードリブンに憧れる人は多い
贅の極みはLSかセンチュリーかLMか……グランエースもある! 国産車の後席でもっとも快適なのはドレなのか4台を比較してみた
■国内外有数のショーファーカーの後席の贅沢すぎる装備を紹介
■広々とした空間はもちろん、空調やエンターテインメントなどの充実っぷりがスゴい
日本を代表するショーファーカーといえばレクサスLM
自分で運転するのではなく、後席に座って快適な移動時間を過ごすためのクルマをもつということは、人生において「成功した」証のひとつではないでしょうか。クルマ好きでも、いつかは……と憧れる人は多いですよね。今回はそんな成功者たちだけが体験することのできる、ショーファーカーとはどのくらい快適なのか、疑似体験をしていただきたいと思います。
まずは中国の富裕層に大人気となり、ついに日本にも導入されたスライドドアのショーファーカーといえば、レクサスLM。
天井の高い広大な空間には、飛行機のファーストクラス並みのゴージャスなシートがたった2席あるのみ。運転席・助手席との間はデーンと48インチの大型ワイドディスプレイとパーティションで仕切られていて、必要なときだけクリアになり、プライバシーを守りたいときにはボタンで白く不透明にできるようになっています。
シートはレザーなのにフッカフカなソファ感覚の座り心地で、オットマンやリクライニングは電動。アームレストの先端に取り外し可能なタッチ操作のコントローラーがあって、シート調整も可能です。
スーッとなめらかな動きで背もたれが倒れ、足が浮いていき、寝そべった姿勢となって上を見上げれば、左右の席それぞれにまるで専用かのようなガラスルーフが! 空が見えるというのは、とても気もちのいいものですね。
もちろん眩しいときにはスイッチひとつでシェードが閉まり、ドアの窓ガラスのサンシェードも電動操作で開閉できます。コントローラーには各種リラクゼーション機能もあるので、好みのコースを選んでリフレッシュしながら移動できるというわけです。
また、大型ワイドディスプレイは映像を楽しむだけでなく、二画面にしてオンライン会議などの仕事にも活用できます。仕事が終わったら、ディスプレイの下にある冷蔵庫からシャンパンを出して、至福のひとときを。
そして、LMのすごいところは見た目の豪華さだけではありません。オリジナルのアロマオイルを開発してしまうくらい、心地よい空気にこだわりのあるレクサスらしく、空調の技術がすごいのです。
なんとパーティション上部中央に設定された「温熱感IRマトリクスセンサー」で、乗員の顔・胸・大腿・下腿の温熱感を推定。その結果からエアコンやシートヒーターを適切にコントロールして、その席ごとにちょうどいい空調を届けるというのが、レクサス流の完璧なおもてなしです。
英・独を代表するショーファーカー2台の桁外れな贅沢っぷり
続いて、100年以上にわたって英国をはじめ欧州各国の王族・貴族に愛され続けているロールス・ロイスの最上級モデルといえば、ファントムです。お値段なんと6000万円オーバーという、飛び抜けた孤高のショーファーカーとなっています。
それだけにインテリアは最高級の本革、本物のウッドなど、どこにも偽物の素材などないうえに、フロアはフッカフカの絨毯。靴を脱ぐ文化の日本人には土足で乗り込むのがためらわれるほどですが、きっと掃除係がいるから気にしなくていいのでしょうね。
シートはたっぷりとした分厚いクッションで、足もとの絨毯の下に可動式のフットレストを内臓しており、使いたいときだけスイッチひとつでせり上がってくる仕組みです。後席のそれぞれにシアターシステムとピクニックテーブルが備わっていて、アームレストの奥にはシャンパンとシャンパングラス2脚が冷やしておけるクーラーボックスも完備。移動しながらシャンパングラスを傾け、好きな映画を鑑賞、なんて優雅な時間を過ごすことができます。
さらに、助手席のインパネには好みの絵画や写真などが展示できる「ギャラリースペース」があったり、天井に星空が映し出されるという演出もロールス・ロイスならでは。しかもその星空は自分の好きな星座や、オーナーが生まれた日の星空を再現するなど、個別にオーダー可能なのだとか。とことんまで、好きなものに囲まれて移動できるのがファントムなんですね。
さて、最後はやはり、ロールス・ロイスに対抗できるショーファーカーといえばメルセデス・マイバッハS 680でしょう。
メルセデス・ベンツのSクラスより180mmホイールベースが延長されているので、足もとには広々とした空間が広がります。ヘッドレストとオットマンには、フッカフカのクッションが備わっていて身体を預けた瞬間に力が抜けてリラックスできるのを感じます。
前席との空間は完全には仕切られていませんが、けっこう大型な前席の背面やドアインナーパネルなどにはイルミネーションが光り、ちょっとムーディーな雰囲気になっています。
しかもただのイルミネーションではなく、オプションの「アダプティブ・リアイルミネーション」にすれば、室内照明の明るさと色温度を数段階に分けて調整できたり、LEDスポットライトの位置や大きさを調整できるので、読書灯などとして使えるようになるのだそう。
後席左右の間の背面には冷蔵庫があり、後席用のセンターコンソールはドリンクホルダーがシャンパングラス対応。倒れないように爪で固定できるようになっているところや、飲みかけのボトルを冷やしておけるボトルクーラーがついているところなど、芸が細かいですね。
センターコンソールには格納式のテーブルも備わっているので、ノートPCやタブレットを使ったワークスペースとしても活用しやすくなっています。
メルセデスが採用しているAI搭載の会話型インフォテインメントシステム「MBUX」もショーファーカー仕様となっていて、「MBUXハイエンド・リアシート・エンターテインメント・システム」によって、声の操作でディスプレイの映像を再生したり、インターネットコンテンツにアクセスしたりできるのが便利。
また、リヤドアを電動タイプにしておくと、MBUXのインテリアアシストという機能によって、手のジェスチャーだけでドア開閉ができるというからすごいですね。
マイバッハはエレガントなだけでなく、ハイテクショーファーカーといえます。
ということで、さすがは成功者の証であるショーファーカーたち。庶民の私たちも、もし宝くじが当たったときのためにどれにしようか悩んでおきたいものですね。
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みんなのコメント
大画面でアンパンマン観れるし
2列目を仕切る必要性ないでしょ。こんなの乗るなら
まだセンチュリーとかなったほうが快適。