コロナ禍による半導体不足や、密を回避するための移動手段として注目度が高まったことにより、バイクの納車状況は遅延の一途を辿っていました。これは、バイク好きの間やSNS上などでも大きな話題となっていた問題でもあります。
しかしマスクの着用について、3月13日から個人の判断に委ねる方針が政府によって決定されるなど、コロナ禍はようやくピークを超え、落ち着きを見せてきたように思います。
ヤマハ「JOG125」発表 車重100kgを切る軽量な原付二種スクーター
ではこれに伴い、バイクの納車状況にも変化はあったのでしょうか。2023年2月現在、人気の原付二種モデルの納車状況を詳しく見ていきましょう。
●ホンダ「PCX125」
令和2年の排ガス規制に対応し、2023年1月から新モデルが発売されたホンダの人気モデル「PCX」は、カラーによって納車状況は大きく変わるといいます。
パールジャスミンホワイトは1台、もしくは2台ほど入荷予定ではあるものの、すぐに納車できるモデルは少ないようです。パールジャスミンホワイトは現在予約している状況だと3月に納車可能であるものの、それ以降のカラーは4月か5月中になるかもしれないとのことです。
●ホンダ「スーパーカブ110」
かわいらしいデザインや取り回しの良さといったさまざまな要素から、ホンダのバイクでも屈指の人気を誇る「スーパーカブ110」は、現在でも品薄の状況が続いているようです。
担当者によると、受注をかけても販売店に入荷される台数が非常に少ないため、購入したいカラーの指定があっても、納車はかなり後になる可能性が高いといいます。ただ、月1台は入荷する予定があるとのことで、カラー指定がなければ比較的早く納車可能かもしれません。
ちなみに、上質なデザインや優れた燃費性能で人気を集める「スーパーカブC125」の場合は、ひとつ前のモデルと現在のモデルで入荷状況が変わってくるようです。取材時、前モデルはパールニルタバブルーが、現行モデルの場合、パールカデットグレーの店頭在庫はあるようでした。
●ホンダ「ダックス125」
2022年9月に発売されたばかりの「ダックス125」は、発売当初から大きな注目を集めた一台です。現在でも非常に人気が高く、パールネビュラレッドとパールカデットグレーのどちらのカラーも納車時期は未定だといいます。
生産数も少ないことから、販売店にも昨年に1台入荷したのみで、現在どちらのカラーも入荷の目処はないとのこと。ちなみに、法規対応にともなって受注一時停止の対象になっている「ホンダモンキー125」も、前述のダックス125と同様の状況になっているようです。
●ホンダ「CB125R」
マットガンパウダーブラックメタリック、キャンディークロモスフィアレッド、パールスモーキーグレーの3色のカラーがラインナップする「CB125R」は、現在どのカラーも店頭在庫がなく、入荷・予約ともに時間がかかるとのことでした。
特にパールスモーキーグレーの人気が高く、一番時間がかかるかもしれないとのことだったので、購入を検討している人は早めの予約をしておく必要がありそうです。
●スズキ「アヴェニス125」
2023年モデルとして2022年10月に発売された「アヴェニス125」は、パールミラージュホワイト/マットフィブロイングレーメタリックはまだ店頭に在庫があり、こちらは取材時点では、1週間で納車可能とのことでした。
ただし、他のカラーは在庫がないことから取り寄せる必要があり、納車までおおよそ1ヶ月以上かかる可能性が高いようです。 ●スズキ「アドレス125」
フロントインナーラックやUSBソケットなど、充実した装備と取り回しの良さが特徴的な「アドレス125」は、マットブラックメタリックNo.2は在庫があるようでした。オプションの追加がなければ次週には納車可能であるものの、その他のカラーの場合、長ければ納車まで1ヶ月ほどかかる見込みがあるようです。
担当者によると、スズキの原付二種は発売直後から注目されていたものの、長い間販売店に入荷されていなかったといいます。しかし現在、その分が一気に入荷されており、注文が殺到している状況とのことです。
また、担当者は「購入を悩んでいる間に他のユーザーから注文が入り、売約済みとなってしまうことが多いので、早めに注文した方が安心です」とも話します。購入を検討している人は、冬場のうちに注文しておくと春のツーリングシーズンに間に合うかもしれません。
●ヤマハ「NMAX125」
アイドリングストップやスマートキーシステムなど、便利な機能が多数盛り込まれた「NMAX」125ccモデルは、取材時ちょうどマットグリーンの在庫はあるようでしたが、ホワイトメタリックとマットダークグレーの在庫はないとのことでした。ただ、ホワイトメタリックの入荷目処はたっているとのことなので、他モデルよりも早めに納車できる可能性が高い一台といえそうです。
●ヤマハ「ジョグ125」
日本向けとして、2022年11月に発売されたばかりの原付二種スクーター「ジョグ125」は、ブラックメタリックXとホワイトメタリックが1台ずつ店頭在庫としてあるものの、これが売れると完売になってしまうとのことです。
ヤマハの原付二種モデルも生産台数がかなり少なく、販売店に入荷される前に売約となってしまったり、入荷したとしても既に売約済みというケースが多いと、担当者は話します。そのため、どちらのカラーも次回以降いつ入ってくるかわからない状況が続いており、バックオーダーでも入荷の目処は立っていないようです。
※ ※ ※
これらの人気の原付二種モデルの納車状況を見てみると、コロナ禍が次第に落ち着きを見せる中でもバイクの納車状況の遅延問題は、いまだに光明が見えそうにありません。
ただ、納車まで数ヶ月かかったり入荷状況が未定のモデルが多数あるものの、店頭在庫があるモデルや、1ヶ月ほどで納車可能なモデルもあるため、これからバイクの購入を検討している人は参考にしてみても良いでしょう。
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みんなのコメント
どこかの部分で中国をサプライヤーに組み入れたことで車両の納品状況は改善が無い。
結局 誰得?にしかならない。
たった年12万台程度の市場だから 気にも留められん。
おまけに特定原付の新設で事実上 原付一種を新しい形に取り入れようとしている。
125ccの5.4ps規制車なんて認める必要が無くなった。
これ以降 50cc車が無くなるのみ。