ツインリンクもてぎで行われたピレリ スーパー耐久シリーズ2019第5戦「もてぎスーパー耐久 5Hours Race」。最高峰のST-Xクラスは、今回はレースを欠場した#1 GTNET GT3 GT-Rが第5戦終了時点でシリーズチャンピオンを決めた。
第2戦SUGOから3連勝をマークし、ランキング首位を独走していた1号車は先月下旬に鈴鹿10時間耐久レースに参戦。マシンの損傷など様々な影響もあり今回のもてぎラウンドを欠場し、最終戦岡山に備える決断を下した。
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しかし、ランキング2番手の#9 MP Racing GT-R、同3番手の#777 D’station Vantage GT3が決勝で2位以下になれば、1号車のチャンピオンが確定するのだが、二転三転した決勝レースは9号車が2位、777号車が3位となった。
これにより1号車が第5戦もてぎを戦わずにチャンピオンが決定するという、前例でもあまり例がないタイトル争いの決着となった。
決勝日には1号車のドライバーである浜野彰彦、星野一樹、藤波清斗もサーキットに足を運んでおり、レース後は3人でチャンピオン獲得を喜ぶ姿が見られた。
「今回、他力本願の部分はありましたが、自分たちが鈴鹿10Hに出るという選択をして(藤波)清斗はレースに出られず悔しい思いをしましたが、そこで開幕戦の鈴鹿よりポイントを稼ぐことができました。そこはチームの判断が素晴らしかったと思います。とにかく、ホッとしました」
そう語った星野は、改めて今回のもてぎ戦を欠場した経緯について、このように説明した。
「開幕戦の鈴鹿で思うようにポイントを獲得できなかったので、その分を取り返しにいったというイメージです。そこでレース数が1戦多くなってしまったので、今回のもてぎを欠場させてもらうことになりました。あと鈴鹿10Hでクルマも壊れてしまって、(万全の状態にするのに)時間がない状態だったので、ここはスキップして最終戦に向けてしっかりと調整していこうという話になりました」
「鈴鹿10Hでも開幕戦で獲れなかった分を取り返すことができましたし、そのおかげで今回こうしてチャンピオンが決まったので良かったと思います」
それでも星野は、昨年のチャンピオンからチーム全体がさらに成長を遂げたことが、2連覇につながったと語った。
「昨年とチャンピオンの獲り方は違いますが、やってきたことは昨年と全く同じです。富士24時間を優勝して、チャンピオン争いをリードしようと思ってやってきました。その中で、ドライバーもそうだし、チームも大きくなれたと思います」
「簡単に2年連続チャンピオンを獲得したわけではなくて、今年はシーズン中も皆がどんどん成長していく姿がありました。それがあったからこそ獲れたチャンピオンだと思っています」
またAドライバーの浜野彰彦は、2年連続チャンピオンを手にし、改めてチームに感謝の気持ちを伝えた。
「今季は僕のミスで躓いてしまったところからスタートしましたが、富士24時間で連覇することができ、徐々に流れは良くなっていきました」
「今年はジェントルマンドライバーとして、ただ乗るのではなく、(プラスアルファで)色々とタスクが増えていました。重圧がかかる瞬間もありましたが、その中でひとつずつこなせたのは嬉しかったです。鈴鹿10Hもなかなか上手くいかず、今季は精神的に辛いことが多かったですが、こうしてチャンピオンを獲得することができて本当に嬉しいです。星野選手、藤波選手、そしてチームのみんなに感謝です」
今シーズンも各レースで安定した走りをみせた藤波清斗も、チャンピオン確定に安堵の表情を見せた。
「今年は富士24時間の連覇とシリーズの連覇を目標に掲げてきましたが、その両方を達成できて良かったです。僕は2015年から、このチームで走らせてもらって……その中で色々ありましたが、昨年と今年と2連覇できました」
「まだまだ恩返ししたいですが、とりあえずチャンピオンを獲ることができて、何より嬉しいです。最終戦は暴れまくりたいなと思います」
そして星野は次回の最終戦岡山に向けて、チャンピオンの名に恥じないレースを披露したいと意気込みを語った。
「ウエイトが厳しい中でのレースになると思いますが、そこは昨年もたくさん経験してきて、その中で表彰台も獲得できています。もちろん最終戦もチャンピオンの名に恥じないように、必ず表彰台に乗って『やっぱりGTNETは強かったよね』と言ってもらえるようなレースをしたいですね」
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