現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ワールド・カー・オブ・ザ・イヤーの7部門中5部門で韓国勢が受賞! ヒョンデを中心とした韓国車の勢いがヤバい

ここから本文です

ワールド・カー・オブ・ザ・イヤーの7部門中5部門で韓国勢が受賞! ヒョンデを中心とした韓国車の勢いがヤバい

掲載 57
ワールド・カー・オブ・ザ・イヤーの7部門中5部門で韓国勢が受賞! ヒョンデを中心とした韓国車の勢いがヤバい

 この記事をまとめると

■ヒョンデ・アイオニック6が2023年ワールド・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した

続々と「こんなの見たことない」クルマが登場する! 韓国の「ヒョンデ」が圧倒的デザインセンスを実現できた秘密

■ヒョンデ・アイオニック6はエレクトリックヴィークル部門とデザイン部門とあわせてトリプル受賞

■そのほか、パフォーマンス部門とパーソン・オブ・ザ・イヤーも韓国勢が受賞を果たした

 話題のヒョンデ・アイオニック6が世界の市場を席巻

 韓国車の躍進が止まらない。先日開催されたニューヨークモーターショーにて発表された、2023年WCOTY(ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー)において、昨年7月に発表されたヒョンデの「アイオニック6」が、最高の栄誉となるワールド・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞。それはヒョンデ傘下のキアが生産するコンパクト・カーの「ニロ」、そしてBMWの「X1」、「iX1」を抑えての受賞だ。

 ちなみにWCOTYは、世界32か国の100名以上からなる選考委員によって選ばれるもので、WCOTYのほかに部門賞として「エレクトリック」、「ラグジュアリー」、「パフォーマンス」、「アーバン」、「デザイン」、「パーソン」の各部門が設けられている。さらに生産台数は1万台以上、少なくともふたつの主要市場(北米や南米、欧州、中国、日本、韓国など)で販売されていることもエントリーの条件となる。

 また、選考委員の投票は実際にそのモデルを試乗していることが条件。そのために、秋に行われるロサンゼルスショーのスケジュールに合わせ、メーカー各社からの協力を得た試乗会が開催される。筆者もその選考委員のひとりだが、この試乗会で初めてステアリングを握るモデルも数々あり、それは実際の選考に大いに役立っている。

 部門賞の結果を簡単に紹介していこう。

 まずはラグジュアリー部門を制したのは、アメリカの新興EVメーカー、ルシードの「エア」。BMWの「7シリーズ」や「i7」、そして韓国のヒョンデが展開する高級車ブランドのジェネシスから販売されている「G90」がそれに続いている。

 パフォーマンス部門もやはり韓国のブランドに栄誉が輝いた。日産「Z」、トヨタ「GRカローラ」と強力なライバルがトップ3に残るなか、最高得点でトップに立ったのは、キアの「EV6 GT」。

 安全性や環境といった項目で高得点を得たほか、スポーツモデルとしてもキア史上最高の576馬力のパワーを得たEV6 GT。その走りはじつに刺激的だった。参考までにそのシステムは前後のアクスルに1基ずつのエレクトリックモーターを搭載したもの。わずか3.2秒で車速を60マイルまで加速する実力を誇っている。

 大賞以外の部門でも韓国車が大躍進を果たした2023年

 エレクトリックヴィークル部門は、こちらもヒョンデの「アイオニック6」。同車には電池容量が77.4kWhの上位グレードと53kWhの標準グレードがあるが、前者ではWLTPモードで満充電から610km以上の航続距離を実現。そのクオリティの高さも大きな魅力だ。BMWの「i7」、「ルシード・エア」を制しての受賞である。

 アーバンカー、すなわち都会での使用を想定した小型車部門での受賞車は、シトロエンの「C3」。力強くモダンなスタイルや高いレベルのコンフォート性、そしてなによりその実用性が評価の決め手だったようだ。

 ベスト3にはORAファンキーキャット・ハオマオや、VWのタイゴ/ニーヴァスなどもエントリーされていたが、残念ながら日本ではほとんど知名度はないのが実情だ。

 イアン・カラム氏や日本の中村史郎氏など、あらかじめ6名の著名なデザイナーによって候補が絞り込まれ、その中から部門賞が選ばれるシステムが採られたデザイン・オブ・ザ・イヤーに輝いたのも、またもやヒョンデのアイオニック6だった。その滑らかなルーフラインを特徴とするボディは、Cd値で0.21というエアロダイナミクスでも高性能さをアピールするもの。

 EVの航続距離を伸ばすためには、空気抵抗を減少させることがいかに重要なのかを物語る、そしてそれを見事に具現化した例として、アイオニック6の美しさと優秀さが高く評価された結果だ。

 ヒョンデ&ジェネシスのグローバルデザインセンターを率いるサンヤップ・リー氏が、パーソン・オブ・ザ・イヤーを受賞したことを含めると、2023年のWCOTYはまさに韓国車がその話題を独占したともいえる。

 日本でもヒョンデの正規輸入が再開され、今後はWCOTYの受賞車であるアイオニック6の上陸にも期待がかかるだろう。

 韓国車の進化は、驚くべき速さで進んでいたのだ。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

加熱する中国高級SUV市場、キャデラック『XT6』2025年型は「エグゼクティブシート」アピール
加熱する中国高級SUV市場、キャデラック『XT6』2025年型は「エグゼクティブシート」アピール
レスポンス
メルセデス、ラスベガス初日の好調は「なんでか分からない」予選に向けて”ダスト乞い”?
メルセデス、ラスベガス初日の好調は「なんでか分からない」予選に向けて”ダスト乞い”?
motorsport.com 日本版
Moto2チャンピオンに輝いた小椋藍、日本人初となる『トライアンフトリプルトロフィー』を受賞
Moto2チャンピオンに輝いた小椋藍、日本人初となる『トライアンフトリプルトロフィー』を受賞
AUTOSPORT web
フィアット新型「600e」と暮らしてみたら「500L」との2台体制を夢見てしまい…ファミリーカーとしてオススメの1台です【週刊チンクエチェントVol.47】
フィアット新型「600e」と暮らしてみたら「500L」との2台体制を夢見てしまい…ファミリーカーとしてオススメの1台です【週刊チンクエチェントVol.47】
Auto Messe Web
なんとも物騒な「煤殺し」ってなんだ!? トラックドライバー御用達アイテムの正体とは
なんとも物騒な「煤殺し」ってなんだ!? トラックドライバー御用達アイテムの正体とは
WEB CARTOP
東京海上日動、顧客連絡先不明の代理店を新たに2社確認 合計124社に
東京海上日動、顧客連絡先不明の代理店を新たに2社確認 合計124社に
日刊自動車新聞
WRC最終戦「ラリージャパン2024」開幕! 日本勢の「TGRチーム」活躍に期待! 会場はすごい熱気に! 高橋プレジデントや太田実行委員長が語る! 今大会の「見どころ」は?
WRC最終戦「ラリージャパン2024」開幕! 日本勢の「TGRチーム」活躍に期待! 会場はすごい熱気に! 高橋プレジデントや太田実行委員長が語る! 今大会の「見どころ」は?
くるまのニュース
アストンマーティン、技術責任者ファロウズ更迭は今季の不振が理由と説明「彼は2023年のマシン開発に大きな影響を与えたが……」
アストンマーティン、技術責任者ファロウズ更迭は今季の不振が理由と説明「彼は2023年のマシン開発に大きな影響を与えたが……」
motorsport.com 日本版
ブルーインパルスがラリージャパン2024開幕を祝う航空ショー。6機が豊田スタジアム上空で華麗なスモーク
ブルーインパルスがラリージャパン2024開幕を祝う航空ショー。6機が豊田スタジアム上空で華麗なスモーク
AUTOSPORT web
[15秒でニュース]首都高速八重洲線通行止め…10カ年計画の新環状線プロジェクト
[15秒でニュース]首都高速八重洲線通行止め…10カ年計画の新環状線プロジェクト
レスポンス
GMのF1計画に新たな動き。アンドレッティの設備引き継ぎ、2026年からキャデラックブランドで参戦か?
GMのF1計画に新たな動き。アンドレッティの設備引き継ぎ、2026年からキャデラックブランドで参戦か?
motorsport.com 日本版
約148万円! スバル新型「軽ワゴン」発表! “水平対向”じゃないエンジン&スライドドア搭載! ”大開口“実現の「シフォン」が販売店でも話題に
約148万円! スバル新型「軽ワゴン」発表! “水平対向”じゃないエンジン&スライドドア搭載! ”大開口“実現の「シフォン」が販売店でも話題に
くるまのニュース
アウディ Q6 e-tronの中国専用「ロング版」はただ長いだけじゃない…広州モーターショー2024
アウディ Q6 e-tronの中国専用「ロング版」はただ長いだけじゃない…広州モーターショー2024
レスポンス
タナク総合首位。勝田貴元はステージ優勝2回で総合3番手まで0.1秒差|WRCラリージャパンDAY2午後
タナク総合首位。勝田貴元はステージ優勝2回で総合3番手まで0.1秒差|WRCラリージャパンDAY2午後
motorsport.com 日本版
<新連載>[失敗しない初めてのスピーカー交換]ツイーターだけを“追加 or 交換”するのは、アリ!?
<新連載>[失敗しない初めてのスピーカー交換]ツイーターだけを“追加 or 交換”するのは、アリ!?
レスポンス
レッドブル、リヤウイングのスペック選定でミス?「空気抵抗が大きすぎる上に、この1スペックしかない」
レッドブル、リヤウイングのスペック選定でミス?「空気抵抗が大きすぎる上に、この1スペックしかない」
motorsport.com 日本版
約270万円! ホンダ新型「“4.8m級”セダン」登場に反響多数! 斬新「光るボンネット」採用の「“迫力”顔マシン」に「近未来的」の声! 天井はほぼガラスな“超開放感”内装もスゴイ「L」中国で発売し話題に
約270万円! ホンダ新型「“4.8m級”セダン」登場に反響多数! 斬新「光るボンネット」採用の「“迫力”顔マシン」に「近未来的」の声! 天井はほぼガラスな“超開放感”内装もスゴイ「L」中国で発売し話題に
くるまのニュース
ドーナツターン追加や坂の角度が緩やかに。ラリージャパン2024豊田スタジアム特設コースの変更点をチェック
ドーナツターン追加や坂の角度が緩やかに。ラリージャパン2024豊田スタジアム特設コースの変更点をチェック
AUTOSPORT web

みんなのコメント

57件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

BMW i7

5.0 6件

新車価格(税込)

1598.02208.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1048.01770.0万円

中古車を検索
i7の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1598.02208.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1048.01770.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村