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アルファロメオ「ステルヴィオ」のディーゼルターボはお買い得モデル?

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アルファロメオ「ステルヴィオ」のディーゼルターボはお買い得モデル?

アルファロメオ「ステルヴィオ 2.2 ターボディーゼルQ4」の実力検証

 1960年代から2000年代の初め頃までアルファロメオは日本市場でも人気のブランドだった。コンパクトハッチ、4ドアのミドルクラスセダン、2ドアクーペ、スパイダ—などスポーツ心あふれるクルマづくりと、長年モータースポーツで活躍してきた実績が、次々とヒット作を生み出していた。

ルックスだけじゃない!走ればわかるアルファロメオ「ステルヴィオ」の本当の魅力

 しかし、フィアットグループがマセラティやフェラーリを傘下におさめると、その存在がボンヤリとしたものになり、造り出されるスポーツモデルもインパクトに欠けるものが多くなってしまった。その現状を打ち破るために、フィアットもアルファロメオのクルマ造りに力を入れ始めた。

 最初は4ドアセダン。ネーミングも歴史のある「ジュリア」を復活させた。このモデルは日本でもセグメントでベストセラーカーになっている。そして、この「ジュリア」をベースに造られたのがSUVの「ステルヴィオ」。日本では2018年にデビューした。

 ヘアピンカーブが連続する高度差のあるイタリアのステルヴィオ峠の名をそのまま車名に冠しただけに、SUVらしからぬハンドリング性能の良さが評判になった。直4、2LとV6、2.9Lのガソリンエンジンは、その走りに応えるのに十分だった。

 そして、今、この「ステルヴィオ」に走りと燃費を両立させた4気筒2.2L(メーカーはこういうが正確には2142ccのディーゼルターボ)が投入されたのだ。

安全性能もハイレベル

 まず、外観、装備についてだが、ボディサイズは全長が日本の5ナンバー枠内の4690mm、ただし全幅が1.9m(1905mm)なので3ナンバー登録。全高は1680mmで最新SUVの中でも高い部類に入る。逆三角形の楯型グリルとその左右に拡がるグリルは、アルファロメオが60年代から用いている伝統のデザイン。バイキセノンヘッドライトは標準装備。外板色は5色から選べる。

 続いて、内装、装備。運転席に座り、目の前のインパネメーター類のデザインは、アルファロメオのスポーツカーと同じデザイン。左右に独立したエンジン回転計とスピードメーター黒地に白文字という古典的スポーツカーそのもの。走る前からアドレナリンが騒ぎ出しそうだ。シートヒーター付レザーシート、パワーテールゲートなどは標準装備。7インチディスプレイ画面も標準。ここに自分のiPadなどを接続させれば使える。内装色は2パターン用意されている。



 安全、先進技術については、衝突回避やスタビリティコントロールはだいたい装備されている。アダプティブクルーズコントロール、ヒルディセントコントロールも装備されている。安全性能のレベルは高いと言ってよい。もちろん4WDだ。

走行インプレッション

 パワーユニットは4気筒のDOHCディーゼルターボ。グリーンディーゼルはアドブルー(尿素水溶液)を採用している。排気量は2142cc(メーカーは2.2Lと名付けているのでそう表現する)。210PSの最高出力。200PS超えの2Lクラスのディーゼルはこのアルファだけだ。470Nmの最大トルクもダントツトップ。

 車両重量は1820kgなので、他車よりも60~100kgも軽い。8速ATも最新だ。しかもこの8速ATのパドルレバーはハンドルと一体型ではなく、コラムから生えているレーシングタイプで、あくまでもスポーツカー的。ワインディングでの走りを楽しむ設定なのだ。

 実際にマニュアルシフトで4000回転まで回してみると、1速が35、2速が55、3速が90、4速で100km/h/に達する。他のディーゼルSUVは3速で100km/hに達するので、ワインディングでのシフトワークはこの「ステルヴィオ」が一番楽しめると言っても過言ではない。パドルレバーも長く、シフトしやすい。

 8速シフトを駆使してのアップダウンのあるワインディングは、本当に気持ちよく走ることができる。その気になれば、常に2000~3500回転をキープしながらコーナーからコーナーへと飛びこむことができる。

 さらにこの作業をワクワクさせるのが、エキゾーストサウンドの演出だ。コンソールのダイヤルは、a、n、dの3モードが選べる。Dモードを選択すると、室内にディーゼルエンジン車とは思えない野太く、迫力のある音が聞こえる。これはスピーカーからの、造られた音なのだ。ディーゼル離れした、レーシーなサウンドに近い音を、演出として室内に流しているのだ。

 本当にイタリア車は、走ることが好きな人たちがクルマを造っている、という印象がしっかりと伝わってくる。最後に購入を検討している人へのアドバイスだが、「ステルヴィオディーゼル」は1グレードの展開となっている。価格は消費税込みで617万円。ただし、ナビ無しという設定が少し残念だ。

■関連情報
https://www.alfaromeo-jp.com/models/stelvio/stelvio-diesel/

文/石川真禧照 撮影/萩原文博

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