アルファタウリ・ホンダの今季ここまでの戦いについて、ホンダF1の本橋正充チーフエンジニアは、「パフォーマンス自体は確実に上がっている」としながらも、「いい感じで走れた週末と、どうしちゃったんだろうという週末が混在している」と、せっかくの高い戦闘力がしっかり反映できない週末が多いことを指摘。本来の力をコンスタントに発揮することが後半戦に向けての課題であることを強調していた。
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クラッシュは「車体のセットアップが決まっていなかった」ことも一因。角田に焦りなし/ホンダ本橋CEインタビュー(1)
──第11戦ハンガリーGPでは久しぶりにダブル入賞ができましたが、直近のライバルであるアルピーヌとアストンマーティンがそれ以上のポイントを獲得したために、コンストラクターズ選手権の順位は前戦イギリスGPでの5位から7位まで下がってしまいました(その後セバスチャン・ベッテルの失格裁定が出て、選手権順位は7位から6位に)。
本橋正充チーフエンジニア(以下、本橋CE):レース自体はうまく回ったし、そこそこ戦闘力のあるところで戦えました。ただライバルたちはそれ以上の成績で表彰台に上がったりしている。そこはシーズン後半、今まで以上に気合を入れていかないとと思っています。
──マシンパッケージとしての戦闘力は、アルピーヌ、アストンマーティンに十分拮抗できていますか?
本橋CE:はい。全体的に見ると、拮抗できると思っています。あとは2台ともに戦えるよう、セットアップを持っていく。その重要性ですね。他にも車体、エンジン双方で、いろいろな分野で本当に詰め切れているのか。そこをしっかり取りこぼしなく、やっていく必要がある。それをやることができれば、この2チームと互角に戦えると思っています。
──その辺りも踏まえて、シーズン前半の総括をお願いします。
本橋CE:今季になって、パフォーマンス自体は確実に上がっています。(ピエール・)ガスリーはそれをしっかり活かす週末が続きました。時々、もうちょっと勉強すべきだった、もっと確認すればよかったねという週末、シルバーストンとかがそうでしたけど、そういうこともありました。
一方で角田(裕毅)選手はさっきも言ったように、クルマを作るコミュニケーション、エンジン性能をさらに上げるコミュニケーションをしっかり取っていって、2台揃っていいポジションでゴールするために週末を過ごす必要があると思います。ただ繰り返しになりますが、パフォーマンス自体は周りのライバルたちと十分戦えるレベルにある。そこまでは来ていますから、セットアップの煮詰めだったり、週末の作業を妥協なくやっていくことが重要かなと思っています。レースでは何が起きるかわかりませんから、その時にしっかり対応できる準備もしていかないといけない。それができれば、シーズン後半も期待できる結果が出るのではないでしょうか。
──本来のポテンシャルがなかなか反映できていないレースがいくつかあったのでしょうか?
本橋CE:そう思います。それが結果に出ていますよね。わりといい感じで3日間ずっと走れている週末と、どうしちゃったんだろうという週末が混在している。その辺りをコンスタントに、いいパフォーマンスを発揮できるコースはさらによく、遅かったコースではしっかり手を打っていく。そこが後半に向けての課題かなと思っています。
──夏休みは、少しは休めそうですか?
本橋CE:休まないといけないというか、休みたいですね(笑)。後半戦は3連戦が続いたり、体力的にもかなりキツイですから。ただ連戦中はサーキットからのフィードバックを次のレースにどう活かすかという時間も足りない。その辺りをしっかり想定して、(夏休み中に)準備する必要がある。もちろん完全シャットダウンなので、その間は休ませてもらいますが、それまでの1週間は前半戦のレビューや後半に向けての準備をしっかりやっていこうと思います。
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