ヤマハは、スズキが使用しているスタイルの2本出しエキゾーストや、カーボン製スイングアームをMotoGPのミサノテストに持ち込んだ。マーベリック・ビニャーレスが新型パーツをあまり使用しない中、バレンティーノ・ロッシはこれをサンマリノGP、アラゴンGP、タイGPと直近のレースで使用してきた。
新型エキゾーストはよりスムーズにパワーを引き出すことを狙った物だ。もう一方のカーボン製スイングアームはロッシが要望を出し続けてきたパーツで、リヤタイヤの寿命を改善することに主眼を置いている。
■「トラクションを見つけ出した」好調のビニャーレス、コーナー脱出の改善がカギ
この新型パーツを使用したロッシだったが、標準仕様を使うビニャーレスやサテライトチームのファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)に先行を許してしまうことが多い。さらにタイヤの寿命の面でも苦戦が続いており、新型パーツの効果が見えにくい状況だった。
そしてヤマハの母国戦となる日本GPで、ロッシはこのパーツを使用しないことを決定。レースウィーク中に新パーツを適切に評価することが難しいため、もてぎでは標準仕様を使用することにしたという。
「直近の2レースでは、リヤグリップに問題を抱えていて、他のヤマハ勢よりも苦戦していた」と、日本GPの初日を終えたロッシは語った。
「特に新型のエキゾーストだけど、まだレースに向けて準備ができていない。標準的な物と同じ水準になっていないように思えるからだ」
「まだ時間が必要だ。だけど残念なことにこのレースウィークの間は何もできない。常にパフォーマンスを引き出そうとトライしているんだ。冬のオフテストでそれを確かめるつもりだ」
「カーボン製スイングアームについて言えば、(標準のアルミ製と比べて)大きな違いは無かった。悪くはないけど、それ以外の仕様で行くことにしたんだ」
こうして新型パーツの仕様を止めたにもかかわらず、ロッシはヤマハがライバルとの“非常に大きなギャップ”を縮めるために、マシン開発へ注いでいる努力を称賛した。
「今年、ヤマハはMotoGPプロジェクトのキーパーソンの多くを変えてきた」
「今の状況は(これまでと)違うもので、ポジティブな感覚があるんだ。それは、より懸命に働いてくれる若く優秀なエンジニアが居るからだ」
「そしてヤマハも、勝利を争うためには、技術的な努力が必要だと理解しているように思える。2016~2017年に、僕らはホンダやドゥカティに比べて、とても大きなギャップがあったからだ」
「でもそれはいい。僕らには時間が必要だと思うしね。ただより競争的になれることを期待しているよ」
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