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フェラーリ F430は、F1技術の粋とピニンファリーナのデザインを見事に融合【スーパーカークロニクル/056】

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フェラーリ F430は、F1技術の粋とピニンファリーナのデザインを見事に融合【スーパーカークロニクル/056】

1970年代の後半に大ブームが起き、今もなお人々を魅了してやまないスーパーカーたち。そんな懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまでを紹介していく、スーパーカークロニクル。今回は、フェラーリ F430だ。

フェラーリ F430(FERRARI F430:2004-2009)
新世代ピッコロ(小型)フェラーリ、360モデナの後継として、2004年のパリ モーターショーで発表されたのが「F430」だ。430とはエンジン排気量が4.3L(正確には4308cc)であることを意味し、360モデナには付けられなかったフェラーリの頭文字である「F」の称号は与えられたが、モデナのようなサブネームはなかった。

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V8ミッドシップ搭載の小型フェラーリは2世代ごとに大きく進化する定石どおり、F430は360モデナの正常進化モデルだ。デザインは当時ピニンファリーナのチーフデザイナーで、612スカリエッティも手がけたフランク・ステファンソン。360モデナをベースとしたデザインだが、より空力特性を向上させている。独特のフロントノーズは、1961年のF1GPチャンピオンマシン「156F1」や、同年のル・マン24時間レースで優勝した「250テスタロッサ」のそれをオマージュしたものだ。

このF430は、F1レーシング部門の研究から発想を得て生まれ、その最先端技術をロードカー用に熟成して取り入れた革新的なモデルで、トルクをトラクションとしてもっとも有効に活かすデバイスとして開発された「電子制御デファレンシャル(E-デフ)」と、ステアリングに取りつけたモードスイッチでビークルダイナミクス統合システムを直接制御する「マネッティーノ」を搭載した。

リアミッドに縦置き搭載されるV8エンジンは新設計。360モデナまでの1気筒あたり5バルブではなくコンベンショナルな4バルブとし、排気量は3586ccから4308ccへ拡大したにもかかわらず、重量はわずか4kg増に抑えられた。これはF1で培ったノウハウによりコンパクト化に成功している。

トランスミッションは6速MTとセミATのF1マチックが設定されていたが、F1マチックは変速時間が0.15秒までレスポンスが向上され、0→100km/h加速は4.0秒、最高速は315km/h以上というハイパフォーマンスを発揮した。

2005年にはフルオープンモデルのF430スパイダーも発表され、その後も高性能バージョンの430スクーデリアなど、いくつかの派生モデルが発表されている。

フェラーリ F430 主要諸元


●全長×全幅×全高:4512×1923×1214mm
●ホイールベース:2600mm
●車両重量:1450kg
●エンジン種類:90度V8 DOHC
●総排気量:4308cc
●最高出力:490ps/8500rpm
●最大トルク:47.4kgm/5250rpm
●燃料・タンク容量:無鉛プレミアム・95L
●トランスミッション:6速MT/6速AMT
●駆動方式:縦置きミッドシップRWD
●タイヤサイズ:前225/35ZR19、後285/35ZR19

[ アルバム : フェラーリ F430 はオリジナルサイトでご覧ください ]

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