英マクラーレン・オートモーティブは8月16日、同社のアルティメットシリーズに属する新たなハイパーカーを399台限定で生産すると発表し、そのイメージイラストを公開した。
マクラーレンのロードカーは、エントリーレンジから順にスポーツシリーズ、スーパーシリーズ、アルティメットシリーズで構成され、今回ペプルビーチ・コンクール・デレガンスでマイク・フルーウィットCEOから生産計画が明らかにされたのは、トップオブレンジとなるアルティメットシリーズの最新作となる。
ネーミングすら決まっていないその新型車は、公道走行可能ながらトラックでの運動性能を徹底して突き詰めた「セナ」や、超高速域でのエアロダイナミクスを磨き込み公道でのドライビングプレジャーを徹底追求した「スピードテイル」の、どちらとも異なるマシンを目指して企画されたという。
公開されたイメージはサイドビューの1枚のみとなるが、そこからうかがえる新型車のボディスタイルは、ルーフを持たないクラシカルな2シーターロードスターで、既存のマクラーレンには見られないまったく新しいデザインになりそうだ。一見プロトタイプレーサーとも思える姿だが、エレガントなラインが目を引くボディの両サイドには上下に薄いディヘドラルドアを備えており、こうしたスタイリングからも、純粋なるドライビング性能を追求した開発目標がにじみ出ている。
他に判明しているのは、新型マシンが公道走行に主眼を置きつつも、マクラーレンの特徴的な軽量・高剛性ボディ構造“カーボンモノセル”の採用によりマクラーレン史上もっとも軽量なモデルとなることと、パワーパックがセナと同じV8ツインターボとなること。そして価格は、セナの750,000ポンド(約9,750万円)とスピードテイルの2,100,000ポンド(約2億7,300万円)の間に設定されるということだ。
マクラーレンでは、ペプルビーチで既存モデルのオーナーを対象に新型車への関心をヒアリングしているとのこと。断片的な情報だけでも十分に魅力を備えたモデルであることがうかがえる。ニューモデルが2020年後半とされるマーケットローンチを待たずに完売となるのは必至か。
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