現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 中国発EVが英国上陸 その名も「ファンキー・キャット」 果たして売れるのか?

ここから本文です

中国発EVが英国上陸 その名も「ファンキー・キャット」 果たして売れるのか?

掲載 11
中国発EVが英国上陸 その名も「ファンキー・キャット」 果たして売れるのか?

小型EVハッチバック 価格は500万円弱~

中国の長城汽車は、小型EVのキャットを英国に導入すると発表した。英国向けの車名は「ファンキー・キャット(Funky Cat)」とされている。

【画像】中国製EV「ファンキー・キャット」の実力はいかに【迎え撃つライバルと写真で比較する】 全113枚

今秋には初期限定モデルのファースト・エディションが発売される予定だ。価格は、48kWhバッテリーを搭載したエントリーモデルで3万495ポンド(約490万円)から、航続距離は310kmとなっている。

アダプティブ・クルーズコントロール、360度カメラ、LEDヘッドライト、18インチホイール、スマートフォンのワイヤレス充電器、スマートフォン・ミラーリング機能などが標準装備されている。

ボディカラーはグリーン、ブラック、レッド、グレーの4色が用意され、オプションでルーフとのツートンカラーにすることもできる。

ファンキー・キャットは、長城汽車(GWM)のEVブランド、ORA(欧拉、オーラ)から2018年に中国で発売された。昨年9月のミュンヘン・モーターショーで欧州展開が決定したが、英国への導入は未確定だった。欧州ではORAキャットとして販売される。

長城汽車が英国に上陸するのは約6年ぶりで、今回はORAと高級ブランドのWEYが参入する。WEYは来年、欧州市場でプラグイン・ハイブリッドSUVの「Coffee 01」を発売する計画だ。

充電速度は80kW 最高速度159km/h

ファンキー・キャットは、63kWhバッテリーを搭載した航続距離420kmのモデルも導入される見込みで、この数値はマツダMX-30やルノー・ゾエといった同価格帯の他のEVを上回るものである。また、航続距離339kmの58kWhバッテリーの中級グレードもいずれ発売される予定だ。

CCS急速充電器による80kWの充電が可能で、6.6kWの単相および11kW三相のAC充電も全車に標準装備されている。電気モーターは最高出力171psと最大トルク25.4kg-mを発生し、前輪を駆動する。0-48km/h加速3.8秒、0-100km/h加速8.5秒、最高速度は159km/hに達する。

全長4235mm、全幅1825mm、全高1596mmと、ボディサイズはフォルクスワーゲンID.3に近い。ホイールベースは2650mmなので、身長180cmの大人でもゆったりと後席に座ることができるという。

英国では最終的に4つのグレードを展開する見込みで、いずれもEV補助金の対象となるとのこと。欧州の老舗ブランドに対抗すべく、装備を充実させて競争に臨む姿勢を見せている。

コネクテッド機能や運転支援システムも充実

前後LEDライト、10.25インチ高解像度スクリーン、リアパーキングセンサー、顔認識機能、運転支援システムなども用意される。今後、スポーティな上位グレードも販売されるが、高出力のパワートレインが設定される予定はまだないという。

アプリを使用すれば、クルマから離れた場所でもさまざまな機能を操作することができる。無線アップデート機能も搭載し、車載OSは常に最新の状態に保たれる。ORAは、車載OSの処理能力の高さを特徴の1つに掲げており、高性能の半導体によって各機能や運転支援システムを制御しているという。

ORAブランドがどのような体系で販売されるかは未確定だが、実店舗とデジタル販売を両方取り入れたものと考えられる。

長城汽車は、英国で年間5万台のファンキー・キャットを販売することを目標としている。来年には別のモデルを投入し、最終的にはハッチバックとSUVによるラインナップを構築する計画だ(その一部は中国ですでに販売されている)。

英国市場のニーズに応えられるか?

ファンキー・キャットの走りの実力がどのようなものかは、今後数か月で判明するはずなので、英国での成否についての予測を述べることは控えるが、ORAは自信を隠さない。

ORAブランドの幹部は、英国で発売されるのにベストな時期だと述べている。欧米では、中国製品の品質に対する悪いイメージが解けてきており、以前と比べて最初の障壁は低いと言える。

英国市場における価格、航続距離、装備レベルなどを考慮すると、「ライバル」と仮定できるEVは数多く挙げられる。それらと販売チャートのトップを争うことは間違いなさそうだ。多用途性と日常的な使い勝手を重視しているため、まだEVに乗り換えていない人も含め、通勤やファミリー層、企業にもアピールできるだろう。

フォルクスワーゲンやヒョンデから顧客を引き離すという気の遠くなるような作業をはじめ、ORAブランドが克服すべき障害は数多くあるだろうし、ファンキー・キャットのレトロフューチャーなスタイリング(ちょっとぎこちない……)もすべての人の好みに合うとは限らない。しかし、価格設定やインテリア、そして5年保証を標準とするアフターサービスなど、購入検討に値する材料は揃っている。

こんな記事も読まれています

テラチャージが東京西徳洲会病院にEV充電器を導入予定 2024年秋
テラチャージが東京西徳洲会病院にEV充電器を導入予定 2024年秋
レスポンス
アキバ・スクエアでバイクイベント「8月19日はバイクの日 HAVE A BIKE DAY」を8/19開催!
アキバ・スクエアでバイクイベント「8月19日はバイクの日 HAVE A BIKE DAY」を8/19開催!
バイクブロス
今週は湖に繰り出す気マンマンだった……オジェの代役で急遽ラリー・ポーランド参戦のロバンペラ、準備不足は否めず「かなり厳しい」
今週は湖に繰り出す気マンマンだった……オジェの代役で急遽ラリー・ポーランド参戦のロバンペラ、準備不足は否めず「かなり厳しい」
motorsport.com 日本版
いまハイエースを売ったらいくらになる!? 2024年6月の買取相場
いまハイエースを売ったらいくらになる!? 2024年6月の買取相場
月刊自家用車WEB
3年ぶり刷新! 日産「新型“小さな”高級車」初公開! クラス超え「上質オシャレ内装」×斬新グリル&ホイール採用! 新型「ノートオーラ」改良のポイントとは
3年ぶり刷新! 日産「新型“小さな”高級車」初公開! クラス超え「上質オシャレ内装」×斬新グリル&ホイール採用! 新型「ノートオーラ」改良のポイントとは
くるまのニュース
『ぽんこつジムニー』ハコ替え計画26-3「JB64のシートを移植しよう」
『ぽんこつジムニー』ハコ替え計画26-3「JB64のシートを移植しよう」
グーネット
ポルシェ「911ターボ3.6」が約4360万円で落札!「964型」で最も人気のある1台は「マイルからキロ」に変更されていました
ポルシェ「911ターボ3.6」が約4360万円で落札!「964型」で最も人気のある1台は「マイルからキロ」に変更されていました
Auto Messe Web
VW『ジェッタ』に改良新型、表情変化…米国発表
VW『ジェッタ』に改良新型、表情変化…米国発表
レスポンス
ハミルトンに対するチームの陰謀を主張するメールがF1関係者に届く。メルセデスは捜査を依頼も、警察は犯罪行為を否定
ハミルトンに対するチームの陰謀を主張するメールがF1関係者に届く。メルセデスは捜査を依頼も、警察は犯罪行為を否定
AUTOSPORT web
【このSクラスなんぼ?】1988年式のメルセデスSクラス(W126)が4千ユーロ(約68万円)以下?その理由は?走行距離だ!
【このSクラスなんぼ?】1988年式のメルセデスSクラス(W126)が4千ユーロ(約68万円)以下?その理由は?走行距離だ!
AutoBild Japan
「ボルボ」ってどんな香り? D.S.&Durgaとコラボし北欧をイメージした限定のアロマキャンドル「SWOODISH」発売。【新着ドライブコーデ】
「ボルボ」ってどんな香り? D.S.&Durgaとコラボし北欧をイメージした限定のアロマキャンドル「SWOODISH」発売。【新着ドライブコーデ】
くるくら
BMW『X5』に25周年記念車、オフロード性能向上 8月から限定生産
BMW『X5』に25周年記念車、オフロード性能向上 8月から限定生産
レスポンス
LUUP、座席カゴ付きの特定小型原付「電動シートボード」を発表! 新車両は歩道を走れる?
LUUP、座席カゴ付きの特定小型原付「電動シートボード」を発表! 新車両は歩道を走れる?
くるくら
NLS耐久シリーズ・NLS3クラスでトーヨータイヤ『プロクセス』装着車両が優勝
NLS耐久シリーズ・NLS3クラスでトーヨータイヤ『プロクセス』装着車両が優勝
レスポンス
これ最高じゃん! 車を守る「ソーラーカーシールド」はこの夏に導入したい期待のアイテム
これ最高じゃん! 車を守る「ソーラーカーシールド」はこの夏に導入したい期待のアイテム
月刊自家用車WEB
「これで、売れなくなったらどうしよう……」 新型フリード登場で困っているのは、実はホンダの……【ディーラー生情報】
「これで、売れなくなったらどうしよう……」 新型フリード登場で困っているのは、実はホンダの……【ディーラー生情報】
月刊自家用車WEB
まるで本物のクルマ? 超カッコイイ! リバティウォークとコラボした世界中で大人気のレースゲーム「レーシングマスター」とは
まるで本物のクルマ? 超カッコイイ! リバティウォークとコラボした世界中で大人気のレースゲーム「レーシングマスター」とは
くるまのニュース
米国の熱狂的日産「パルサーGTI-R」ファンと遭遇! 3台所有するライアンさんは33年前の「パイクスピーク」で走った憧れの選手との再会でした
米国の熱狂的日産「パルサーGTI-R」ファンと遭遇! 3台所有するライアンさんは33年前の「パイクスピーク」で走った憧れの選手との再会でした
Auto Messe Web

みんなのコメント

11件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村