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MTBユーザー御用達スバル車が登場! 「スバル クロストレック ブーストギアコンセプト」はすぐにでも市販化希望します

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MTBユーザー御用達スバル車が登場! 「スバル クロストレック ブーストギアコンセプト」はすぐにでも市販化希望します

機能性を重視したパーツが多く取り付けられている

 2023年1月13日から15日まで開催された東京オートサロン2023。SUBARUブースには、2022年12月に発表した新型「クロストレック」をベースに、アクティブライフへの冒険心をかき立てる仕掛けをちりばめたBOOST GEARコンセプトカー「クロストレック ブーストギアコンセプト」を展示しました。

スバル「レックス ブーストギア コンセプト」はザラザラボディ! 「ラプター塗装」がカスタムトレンド入り【東京オートサロン2023】

 今回の取材では、アクセサリー企画部の近藤太郎氏に同車のお話を聞くことができました。

「クロストレックやスバルのSUVに乗っているお客さまが、どのようなクルマの使い方をされているかを想像し、調べて、カタチにしたクルマです。制作テーマはマウンテンバイクを趣味にしているユーザーをイメージしてみました」

前後のフェンダーにはカメラなどを取り付けられるバーを装着

 スタンドにかけられたマウンテンバイクは、これから工具を使って調整する場面を再現。通常ならば工具箱を地面に置いて、しゃがんだり立ったりを繰り返しながら作業をしますが、Cピラーにマグネットカバーを取り付けることによって、工具をくっつけておける仕様になっています。立ったままの姿勢でメンテナンス作業を進められ、疲労軽減や作業の効率化が図れます。

 また前後フェンダーには、バーが取り付けられていました。このバーは、太さが自転車のハンドルと同じ径で作られており、GoProなどのアクションカメラのクランプ(固定具)を純正品から替えずに取り付けることができます。

 吸盤タイプよりも外れにくく、取り付けたまま安心して川渡りや悪路走行などのシーンを撮影することが可能です。さらに、犬のリードをくくりつけておく場所としての活用もOK。愛犬との楽しい時間を安心して過ごせる嬉しい機能性パーツですね。

 ドアのサイドモールは開閉式で、開くとテーブルとして使用可能です。地面に置きたくないような小物などを置くのにピッタリ。コンセプトカーには、サングラスと曇り止めが置かれていました。もちろん通常のドアパンチを防ぐプロテクターとしての役割も果たしてくれます。

 ドア下部のモールは、プロテクター用パーツでテーブルとしての機能はありませんでしたが、こちらも悪路走行時の傷つきからしっかりクルマを守ってくれそうです。このテーブル機能を持つサイドモールは、クロストレック ブーストギアコンセプトのデザイナーがマウンテンバイクの趣味を持っており、その方が自分だったらこんな機能が欲しいという思いから生まれたパーツとのこと。

 キャンプをテーマにしたパーツは他メーカーのクルマでも開発されていますが、マウンテンバイクに絞って開発されたところに、スバルらしさを感じられます。

ドアステップは海外で話題に!?

 ドアの下部にはステップが装着されていますが、ルーフへの荷物の積み下ろしをサポートするパーツでした。ステップがないと、ドアを開けて室内に足をかけてルーフにアクセスすることが多いと思いますが、駐車場など隣にクルマがある状態ではドアを広く開けにくいため、ドアを閉じたままルーフへの積み下ろしをしやすくするために開発されたそうです。走行中もステップは出たままの状態になるとのことでした。

「先行してスバルの公式アカウントからTwitterでこのクルマを告知したときに、海外ユーザーからインスタグラムへ転載され、そこでアメリカなどの海外ユーザーからステップが付くことで車高が下がってしまうことに対してネガティブな反応があったんです。とくにアメリカのお客さまは不整地をガンガン走って楽しむような方も多くいらっしゃるので、お客さまの声を聞くことは大切だと感じました」と近藤氏は話してくれました。

 メリット面だけではないということに気付かされた瞬間だったそうです。

傷防止を意識した取り組みにも注目

 ルーフには、オーストラリアのライノラック社製ルーフラック(フラットタイプ)が取り付けられていました。ルーフに物を載せるだけでもひと苦労ですが、バスケットタイプのラックの場合、さらにバスケットのヘリの部分によって高さが出てしまうので、今回はフラット状のものを取り付けたそうです。

 アメリカではフラットタイプの商品が最近では主流になってきているとのことでした。ちなみにクロストレック用は販売されていないため、取り付け部分はこのコンセプトカー用に制作しています。

 フロントバンパー下部やサイドミラー、フェンダー、ドアアンダーガーニッシュなどの黒いパーツ部分は、ラプター塗装のようなゴツゴツとした質感のパーツが装着されていました。同じスバルブースに展示されていたレックス ブーストギアコンセプトにも同様の塗装部分がありましたが、近年ラプター塗装のカスタムをするユーザーが増えてきている印象を受け、今後の商品開発にもこのトレンドは取り入れていく可能性は高いとのこと。

 まだ検討段階ではありますが、今後ゴツゴツ塗装済みパーツの販売、もしくはディーラーで塗装サービスの提供も視野に入っているそうです。こちらの塗装は、悪路での傷つきを防ぐ高耐久塗装の役割を持っています。

 ボディ全体は、輝きを抑えた金属のようなシルバーカラーのラッピングが施されていました。ラッピングにした理由は、かっこいいカラーであると同時に、傷防止の役割も持っています。

 クルマ全体を見渡すと、エンブレムやホイールなどにターコイズブルーの差し色が使われているのが見受けられます。12月の誕生石で馴染みのある和名・トルコ石をモチーフにしており、石の持つ意味に「旅の守護、危険や不運を払いのける、交通安全」があることから、このターコイズブルーをアクセントカラーとして採用。安心・安全をクルマ作りの根幹にするスバルらしい色のチョイスですね。

北米スバル純正クロストレック用のヒッチは反応次第で導入の可能性も

 ボンネットとノーズには、それぞれ現在オプションで販売されているフードデカールとノーズガーニッシュを装着。フードデカールは、太陽の日差しからの照り返しを防ぎ、眩しさを軽減するパーツです。描かれている模様は、スバルではお馴染みのヘキサゴン(六角形)をモチーフにしており、それをさらに立方体のような形にしたXキューブと呼ばれるデザインです。

 ノーズガーニッシュには、ターコイズブルーのロゴがあしらわれています。現段階でもサーフボードなどのギアが立てかけられるプロテクターとしての機能と滑り止め機能を持っているそうですが、今後はよりヘキサゴンとキューブ形状のデザインの溝を深くし、滑りにくさをアップさせるトライを現在試みているそうです。今後の商品改良にも期待が高まるところです。プロテクター機能を持つパーツは、ヘッドライトとテールライトにも装着されていました。

 ライト類では、視認性に優れる高い位置に、LEDランプが装着されていました。こちらは、コンセプトカー専用アイテムとのこと。フォグ周りについては、純正オプション設定のあるLEDフォグランプとアクセサリーライナーを採用しています。

 リアには、北米スバル純正クロストレック用のヒッチを装着。国内ではまだ販売されていませんが、オートサロンなどでの反応が良ければ、国内での販売も視野に入れているとのことでした。

 ホイールは、現行車に装着されている17インチデザインのもので、ホイールの一部にアクセントとして、ターコイズブルーがあしらわれています。マッドフラップはコンセプトカー専用品。商品化されたら、アウトドアユーザーから高評価を得そうなアイテムですね。

 そのほか、今回取材では撮影ができませんでしたが、さまざまな使い方で、さまざまなものを収納できる4wayカーゴストレージも装着されています。

 ユーザーの反応を大切にするスバルの姿勢を取材内で大いに感じることができました。コンセプトカーに採用されたアイテムが今後商品に採用されそうな気配も、近藤氏の言葉から汲み取ることができました。今後の新商品に期待が膨らみますね!

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