ポルシェは10月7日、モータースポーツ・プログラムの「包括的な再編」の一環として、WEC世界耐久選手権におけるファクトリー・ハイパーカー・プログラムを2025年末で終了すると発表した。
これにより、ファクトリーチームの『ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ』は、11月のシーズン最終戦『バーレーン8時間レース』を最後に、2台のポルシェ963のオペレートを終了する。ただし、ペンスキーとのIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権への参戦は、2026年も継続される。
ファクトリー撤退はWECへの「最終的な別れではない」とポルシェ首脳。ドライバーには移籍の噂も続々
ポルシェは、ウェザーテック・スポーツカー選手権への参戦継続と、ABB FIAフォーミュラE世界選手権におけるワークス活動、そして来年デビュー予定のポルシェ911 GT3 R Evoを含む、世界中のカスタマープログラムのサポートに注力していく、としている。
■プロトン、マンタイのカスタマープログラムも不透明に
ポルシェがWECのトップクラスでのワークス・プログラムから撤退するというこの決定は、当初は2027年シーズン終了まで予定されていた欧米ふたつの963ファクトリー・プログラムを継続するかどうかについて、数カ月にわたって憶測が飛び交う中での発表となった。
しかしながら、電気自動車販売の減少に加え、米国による関税導入などの損失も相まって、これらのプログラムは取締役会レベルでの見直しの対象となった。
取締役会での決定は当初8月に下される予定だったが、現在フォルクスワーゲンのCEOを兼任しているポルシェCEOのオリバー・ブルーメの交代が迫っているため、延期されていた。
「現状を鑑み、今シーズンを最後にWECへの参戦を継続できないことを大変残念に思う」と、ポルシェAGの取締役会メンバーであるミヒャエル・シュタイナー博士は述べている。
「モータースポーツはポルシェにとって常に大きな重要性を持ち、ブランドにとって不可欠な要素だ」
ポルシェ・モータースポーツの責任者であるトーマス・ローデンバッハは次のように付け加えた。
「我々はモータースポーツを、将来の技術開発のプラットフォームとして、そして我々のスポーツカーのポテンシャルを示す場として、活用している」
「北米IMSAシリーズにポルシェ963、そしてフォーミュラE世界選手権にポルシェ99Xエレクトリックを投入することで、今後も総合優勝を目指して戦い続けたいと思う。それが我々の伝統であり、我々の目標だ」
先日サーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催されたWEC第6戦『ローンスター・ル・マン』で優勝を果たしたポルシェは、第7戦富士を終えてハイパーカー・マニュファクチャラーズ選手権でフェラーリに次ぐ2位につけ、バーレーンでの最終第8戦を迎える。
一方、6号車ポルシェ963から参戦するローレンス・ファントールとケビン・エストーレには、ハイパーカー・ドライバーズ・ワールドチャンピオンシップ連覇のチャンスがまだ残されている。
来年のファクトリー参戦がなくなるため、ポルシェがWECのハイパーカークラス、そしてル・マン24時間レースに今後どのように関与するかは依然として不透明だ。
2025年のWEC新規定では、メーカーごとに最低2台のハイパーカー・エントリーが義務付けられている。ポルシェのカスタマーであるプロトン・コンペティションは2025シーズン、963を1台のみ投入したが、シャシーは2台保有している。
さらに、ポルシェ・ペンスキーが今年のウェザーテック・チャンピオンシップのGTPタイトルを獲得した場合、2026年のル・マン24時間レースへの自動招待を得ることになるが、それはポルシェ963がWECにフルシーズン参戦する場合のみ対象となる。
ポルシェのハイパーカークラスへの参戦と関連する、マンタイのポルシェ911 GT3 RによるWEC・LMGT3クラス参戦の将来については、WEC選考委員会の承認を待つことになると見られる。
ポルシェの広報担当者はSportscar365に対し、「カスタマーレーシングは、ポルシェのモータースポーツ戦略の重要な柱であり、今後もその重要性は変わらない」と述べた。
「963と911 GT3 Rに対するカスタマーサポートはこれまでと変わらない。これは、FIAによるカスタマーエントリーの承認を条件とする」
[オートスポーツweb 2025年10月08日]
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みんなのコメント
アウディにしろ、ランボにしろ
ここのグループはすぐに撤退するから
不思議はないか。
ポルシェにだけは続けて欲しかったけどなー