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バサースト12時間:KCMG、千代・松田組GT-Rのリタイアを決断。損傷激しく修復困難

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バサースト12時間:KCMG、千代・松田組GT-Rのリタイアを決断。損傷激しく修復困難

 KCMGから2020年シーズンのIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ開幕戦、バサースト12時間レースに参戦している千代勝正は1月31日、自身のSNSを更新し同レースのフリープラクティス1回目でクラッシュを喫した35号車ニッサンGT-RニスモGT3(ジョシュ・バードン/千代/松田次生組)がレース出場を断念することになったと明らかにした。

 2015年のバサースト12時間優勝ドライバーである千代は31日に開幕したオーストラリア最大級の耐久イベントに、台湾のレーシングチームで全日本スーパーフォーミュラ選手権などにも参戦するKCMGからエントリー。18号車との2台体制を敷く同チームの35号車ニッサンGT-RニスモGT3を松田、バードンとシェアしてレースに臨んでいた。

バサースト12時間:松田・千代組ニッサンGT-R、プラクティス1で最速も終盤にクラッシュ

 その35号車GT-Rは走行初日となった31日8時40分から始まったオープニングプラクティスで好調な滑り出しをみせ、セッション中盤までに全体トップタイムをマークする。

 しかし、残り時間5分となったところでマウント・パノラマ・サーキットのターン7“リード・パーク”で、シルバードライバーのバードンがクラッシュ。幸い彼は無事だったが、マシンはコンクリートウォールにヒットしてストップ。赤旗終了の原因となってしまった。
 
 このアクシデントの後、チームは懸命にマシンの修復作業にあたったものの、損傷が激しく現場での修復が困難であると判断。このことから35号車GT-Rの戦いはレースウイーク初日で幕が閉じられることとなった。

 2019年大会に続き、2年連続でKCMGからバサースト12時間に挑戦する予定だった千代は自身のTwitter(@KATSUMASA_CHIYO)で次のようにコメントした。
 
「今年のバサースト12時間は、FP1でのジョッシュ選手のクラッシュ後、マシンのダメージが大きく、残念ながらリタイアを決断しました」

「チームは修復にベストを尽くしてくれましたが、残念ながらシャーシのダメージが大きく修復不可能でした。レースを楽しみにして下さってファンの皆さま、ごめんなさい」

 また、チームメイトの松田も「朝のフリープラクティス1でクラッシュがあり、残念ながらリタイアになりました…! 日本から、楽しみにして頂いた皆さん、申し訳ありません」と綴ったブログ記事を更新している。

 KCMGのチームマネージャーを務めるイアン・ギーキーは「シャシーの損傷が想像以上だった」とSportscar365に語った。

「専門家に来てもらってマシンの状態を見てもらい解決策を見つけようと努力したが、すぐに利用できるようにはならなかった」

 また検査官の観点からも、歪んだシャシーの修復は「クルマのウイークポイントになる」ことから懸念が示されたという。

 ギーキーは「これらふたつの要因により、我々は35号車GT-Rをリタイアさせる決定を下すことになった」と無念の決断に至った理由を述べている。

 日本のファンからの期待も大きかった1台の撤退により、エントリー数が38台となった2020年バサースト12時間レース。KCMGは2月2日5時45分(日本時間3時45分)にスタートを迎える決勝レースに、アレクサンドレ・インペラトーリ、エドアルド・リベラティ、ジャアオ・ポオロ・デ・オリベイラが乗り込む18号車ニッサンGT-RニスモGT3の1台体制で臨む。

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