■トヨタ新型「和製スーパーカー」登場へ!? GR GT3開発進捗中か
TOYOTA Gazoo Racingが「『モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり』の更なる推進」を標榜して2022年の「東京オートサロン」で発表した「GR GT3 Concept」。
【画像】超カッコイイ…! トヨタ「GR GT3 C」を画像で見る(69枚)
以降、その情報はパタリと途絶えたままとなっており、すでにお蔵入りしたというウワサも出ていたモデルでしたが、ここに来てプロトタイプと思われる車両のテスト風景がリポートされるなど、その開発が進んでいることが伺えます。
2022年のオートサロンに展示された時点では単なるモックアップ(模型)で、ほとんど詳細が明かされることもなかった同車ですが、実走テストがスタートしているところをみると市販化が近づいているとも言えそうです。
今回はそんなGR GT3 Conceptについて振り返ってみたいと思います。
GR GT3 Conceptは、車名にもあるようにカスタマーモータースポーツの最高峰であるGT3カテゴリに参戦するユーザーに向けて開発されているものとされています。
カスタマーモータースポーツとは、自動車メーカーが製造・販売したレースやラリー用車両で、個人や企業であるユーザーが自主的に行うモータースポーツ活動のこと。
現在のGT3カテゴリにはレクサス「RC F GT3」が供給されていますが、2015年デビューということもあり、基本設計の古さが指摘されるようになってきました。
そしてGR GT3 Conceptが登場したということになるのですが、基本的にGT3車両は市販車をベースとしたレーシングカーであるため、市販車のモノコックを使用するというルールがあります。
そこでTOYOTA Gazoo Racingは、すでに「GRヤリス」でも実行しているように、“モータースポーツ用の車両を市販化する”という逆転の発想を投入し、市販車ベースのレーシングカーではなく、レーシングカーベースの市販車としてGR GT3 Conceptを開発しているというワケなのです。
2022年のオートサロンで発表されたモデルは全長4590mm×全幅2040mm×全高1140mm、ホイールベース2725mmというボディサイズのみの発表でしたが、この車両にはナンバープレートを装着するベースが備わっていなかったことから、ロードバージョン(公道走行可能なタイプ)ではなくレーシングカーバージョンのコンセプトと思われます(そもそもウイングが最後端になっている時点で保安基準NG)。
そのためロードバージョンはもう少し控えめなエアロパーツをまとっての登場となるハズですが、モノコックは市販車のものを使用するというレギュレーションがある以上、ロングノーズ・ショートデッキな個性的なボディスタイル自体はほぼそのままとなることでしょう。
なお、搭載エンジンについては明らかとなっていませんが、V型8気筒 5.4リッターの自然吸気エンジンを搭載するRC F GT3とは異なり、ターボエンジンが搭載されるのではないかと言われています。
ただこれはあくまで憶測の域を出ておらず、非常に長いボンネットを見る限り、レクサス「LFA」以来のV型10気筒エンジンが搭載される……という妄想などをしてみても面白いかもしれません。
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