履物の違いでペダルの操作性が大きく変わるか?
ビーチサンダルやミュールなど、“車の運転に適さない”といわれる履物がいくつかある。
後席の頭上近くまで広がる巨大なガラスルーフを標準装備したダイハツの新感覚クロスオーバーSUV「タフト」
そこでJAFは、さまざまな履物を着用したモニタードライバーにテストコースを走行してもらい、運転操作にどのような影響があるのかを検証。なぜその履物が車の運転に適さないのかを明らかにした。
モニターと履物の種類
20代男性:つま先が尖った革靴、ビーチサンダル、スニーカー
40代男性:革靴、木製サンダル、スニーカー
30代女性:ミュール、厚底ブーツ、スニーカー
40代女性:サンダル、ハイヒール、スニーカー
テストコースには細かい運転操作が想定される交通場面を設置した。4人のモニターにはひとつの履物に対してコースを1周走行してもらい、それぞれの履物について、アクセルの踏み方やブレーキを踏む力、足の動きを計測器やカメラで確認し、運転操作への影響を検証した。
8つの交通場面で検証
結果:運転に適さないと言われている履物では、咄嗟の危険回避に対応できない可能性あり。
サンダルでは、ペダル踏みかえの際に脱げやすくなったり引っかかったりする場面が見られた。また、厚底ブーツやハイヒールでは微調整のしづらさから、想定外に急加速・急発進した様子もあった。つまり、咄嗟に操作しなければいけない時に対応できない可能性があることが分かった。
木製サンダルが脱げそうになっている
クランクにもかかわらず、厚底の靴で急加速
スニーカーではブレーキペダルをしっかり踏み込めている
一方、スニーカーではペダルを滑らかに操作でき、急ブレーキの際でも強い力で踏み込むことができた。
シーズンやファッション、シチュエーションに合わせて選ばれる履物。近所に行くだけだから…、履き替えるのが面倒だから…と、ついつい思ってしまいがちだが、適切な履物での運転は自身の安全運転のためだけでなく周りの歩行者などへの安全にもつながる。運転に慣れてきた時にこそ、見直してほしい大切なポイントだ。
構成/ino.
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みんなのコメント
敷地内で軽トラで試したことがあるが、足裏に感覚が全く伝わってこない。どのペダルに触れてるのかも分からない。
本当に焦った。