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900キロの旅! 旧車でラリーに参加する理由「クラシックジャパンラリー2023 セブンスターズ イン 九州」を例に解説します

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900キロの旅! 旧車でラリーに参加する理由「クラシックジャパンラリー2023 セブンスターズ イン 九州」を例に解説します

簡単なようで難しいクラシックカーラリー

2023年11月25日~28日の4日間にわたって開催された「クラシックジャパンラリー2023 セブンスターズ イン 九州」に参戦(同行取材)してきた。今回は福岡市、北九州市、苅田町、雲仙市、島原市、熊本市、別府市、杵築市、豊後高田市、宇佐市、下関市、長門市および周辺地域が走行ルートとなった。レポートをお届けしよう。

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九州での開催は5回目

第1回目が2017年に開催された「クラシックジャパンラリー」は、次世代を担う子どもたちにクラシックカーに触れ、エンジン音を体感してもらうことで、美しいものへの憧れと維持するための技術への興味を持ってもらい、日本の技術を支えてきた職人(メカニック)への尊敬心を育む機会となることをコンセプトにしている。

そうなるように多くのクラシックカーを愛する友人たちと一緒に作り上げていきたいともアナウンスしており、それを受け、戦前車をはじめとする珠玉の名車を愛用しているオーナーたちが全国各地から参加。ラリーが盛り上がることに毎回貢献している。

今回の舞台となったのは九州と山口で、大自然と地域の笑顔に見守られながら、博多 川端商店街から門司港駅を目指す、4日間/900kmのクルマ旅が用意された。九州では、過去に、JAL クラシックジャパンラリー2018 天草、JAL クラシックジャパンラリー2019 平戸、クラシックジャパンラリー2021 門司-神戸、クラシックジャパンラリー2022 門司が開催され、今回が5回目となった。

ちなみに、2023年11月21日~24日の4日間にわたって九州旅客鉄道株式会社との共催で「クラシックジャパンラリー2023 セブンスターズ イン 九州 <“ななつ星 イン 九州”との旅>」が10台限定で開催され、こちらに参加したエントラントは自動的に“後半のラリー”にもエントリーしていたため、合計で8日間という長旅となった。

「クラシックジャパンラリー」をはじめとするクラシックカーラリーは、ドライバーと助手席に座ったコ・ドライバーによる2名1チームで参戦する頭脳的なモータースポーツだ。コ・ドライバーがルートマップ(主催者が製作したコマ図)を見て、そこに記された道をドライバーに正確に伝えながら走っていく。

競技の鍵を握るのはコ・ドライバー

ルートマップには交差点などの要所のみが書かれた記号と積算距離が記されており、コ・ドライバーがうまくナビゲートしないとすぐさまミスコースにつながる。「クラシックジャパンラリー」の競技方法は、ルートマップ上のチェックポイント認証による公道走行(スタンプラリー)と、1000分の1秒で計測後、四捨五入により100分の1秒で算出する基準タイム走行(PC競技)で、いずれの競技においてもコ・ドライバーが主役となる。

線踏み、と呼ばれることもあるPC競技の計測は路面に設置されたスタートラインを前輪が通過した瞬間に開始され、コ・ドライバーが秒数をカウントしながらゴールラインを目指している。秒数をカウントするための計測器は年々進化しているが、以前はキッチンタイマーも使用されていた。

ラリーによっては、PC競技(Prove Cronometrate:イタリア語でタイムトライアルの意)のみならず、指定された時刻に計測ラインを前輪で踏みながら通過し、その誤差を競う「CO競技」や、主催者が設定した速度で走行する「アベレージ走行競技」なども実施されている。

「クラシックジャパンラリー」では、総合成績とクラス別成績が発表されており、総合成績には年式係数が適用されている。クラシックカーラリーのPC競技誤差タイムで獲得したポイント(設定時間との誤差が0秒なら1000ポイントを獲得)に車両の年式係数を乗じた数値を得点としているのだ。年式係数は、1945年までの車両が1.25、1946年~1957年までの車両が1.15、1958年以降の車両が1.0となる。

クラス分けの実施方法は、有効競技区間から各車ワーストタイム3区間を排除した数値で誤差平均を算出し、A~Cまでの3段階にクラス分けが行われた。競技数が80区間となる今大会では、過去成績によるAクラス認定は採用されず、計測のみのクラス分けを実施した。

Aクラスは対象区間の誤差平均タイムが0.00秒以上~0.07秒以下のドライバー、Bクラスは0.08秒以上~0.15秒以下のドライバー、Cクラスは0.16秒以上~0.30秒以下のドライバー、クラス外は0.31秒以上のドライバーとなる。

今回総合優勝した1928年式BUGATTI T43の竹元京人さん/淳子さんペアの年式係数を乗じた獲得ポイントは78550だったが、クラス別成績/Aクラスのほうでは正味の獲得ポイントが発表され、こちらは62840であった。4度目のPC競技挑戦となったわれわれは(1974年式のアルファロメオGT1600ジュニアで参戦)52510だったため、まだまだ練習する必要があるのであった……。

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