■来週には工場生産能力の40%にまで戻す予定
フォルクスワーゲンAGは2020年4月27日、VW本社のウォルフスブルク工場で車両の生産を再開したと発表した。
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VWは新型コロナウイルス感染拡大のため、3月17日にヨーロッパにあるVWブランドの工場を停止。当初2週間の予定だったが、感染が広がったために再開の見通しが立たない状態が続いていた。
ここにきてドイツ連邦政府と州政府の決定、および他ヨーロッパ諸国の新型コロナウイルス対策の規制が緩和されたことにより、4月20日の週からまずはスロベキアのツヴィッカウ工場とブラチスラバ工場が生産を再開。そしてこのたび、VW本社のあるドイツ・ウォルフスブルク工場での生産再開となった。
まずは新型「ゴルフ」の生産から始められ、1シフト体制でおこなわれる。4月29日からは「ティグアン」と「トゥーラン」、そしてセアトの「タラッコ」の生産が開始されるという。現状ではまだ生産能力に対して10~15%となるが、翌週には約40%まで戻す計画だ。
ウォルフスブルク工場での生産は、今週末までに約1400台になると予想されている。翌週からは多シフト制が再開されるため、生産は6000台以上に増加する予定だ。ウォルフスブルクはVWブランドとしてツヴィッカウに次ぐ2番めに大きな車両工場となる。また現在、すでにディーラーの約70%は営業を再開しているという。
ただし、従業員の健康についても考慮されており、毎朝自宅で体温を測定、仕事に出る前に作業着を着た状態で健康チェックリストをおこなうことが求められ、床にある多数のマーカーが他人との距離を保つためのガイドして付けられている。さらに1.5m以上離れることが不可能な場所では、マスクやガラスパーテーションの使用が義務付けられている。
さらにウォルフスブルク工場だけで8000枚以上のポスターが掲げられていて、工場全体に数百の手洗い設備を追加したという。
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ウォルフスブルク工場は、通常の稼働状況では71カ国の2600のサプライヤーから、毎日2000台のトラックと100の鉄道車両で2万1000個を超える部品が配送され、毎日185台の大型キャリアカーと180両ものダブルデッカーの鉄道車両を使って生産されたクルマが出荷されるという。
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