一時期ヨーロッパでトレンドとなったクリーンディーゼルが日本でも話題となったが、あまり定着しなかった。そんな中でもディーゼルをラインアップし続けているのがマツダはなぜディーゼルにこだわるのだろうか。
文/西川昇吾、写真/MAZDA
マツダ6やCX-5にもないハイブリッド!! 低燃費の証なのに……マツダがディーゼルにこだわり続けるワケ
■ディーゼルのメリットとは?
ディーゼル車はうるさいなどのデメリットがあるが、燃費の良さと低回転からの大トルクがメリット
そもそも、ガソリンエンジンに対するディーゼルエンジンのメリットから見ていこう。
まず分かりやすいのが燃費性能だ。ディーゼルエンジンの方が、熱効率がいいため同排気量ならばガソリンエンジンに比べて燃費がいいことがほとんど。また、ガソリンよりも安い軽油を利用するため、燃料費を安くすることができる。
次に挙げられるのが低回転からのトルクの大きさだろう。低回転から大きなトルクを発揮するため、スムーズに加速することが可能だ。
そして、ハイブリッドと比べた場合は重たいバッテリーを搭載していないため、軽量にできるのもメリットと言える。
ディーゼルハイブリッドも存在するが、日本で馴染み深いストロングハイブリッドではなくマイルドハイブリッドが多いため、あまりバッテリーの容量は大きくないことが多い。
もちろん、デメリットもある。昔より静かになったとはいえ、ガソリン車に比べれば騒音や振動が大きいことや、短距離を主体とした走行ではススが溜まりやすいこと、エンジンオイルが効果になりがちなことなどが挙げられる。
■マツダなりのエコへの回答、それがディーゼル
資源を無駄なく消費していけることからディーゼルはエコに対する最適解だと、マツダはその可能性を感じている
メリットとデメリットがあるディーゼルエンジンだが、その特性上ストップ&ゴーが多い日本の交通環境ではハイブリッドの方が適していると言われることが多い。ではなぜマツダはディーゼルにこだわるのだろうか。
それはマツダなりのエコへの考え方の表れだろう。現在の日本のエネルギー事情を踏まえて、資源を無駄なく消費していく考えのもと生まれたのがマツダのディーゼルエンジン、スカイアクティブDであった。
資源を無駄なくというのは、ストロングハイブリッドで必要となる大容量のバッテリーに使われる素材や重たくなった車重で減りが激しくなるタイヤやブレーキパッドといった消耗品のことも含まれているのだろう。
あらゆる角度からエコを見つめなおしたときに、マツダが考えた最適解がディーゼルだったのではないだろうか。
ストロングハイブリッドが広く普及した現在でもマツダはディーゼルを進化させ続けている。それは、それだけマツダがディーゼルに可能性を感じている証と言えるだろう。
■ディーゼルを進化させ続けるマツダ
進化させ続けてきたマツダのディーゼルエンジンはデメリット解消のため様々な技術を投入。他にないエンジンフィールに仕上がっている
さらにマツダは、先に挙げたディーゼルのデメリットの部分も軽減する技術的なアプローチも行っている。
まずは騒音、振動を打ち消すためにピストンピンにナチュラルサウンドスムーザーと呼ばれるダンパーを装備し、振動や騒音が少ないディーゼルエンジンとなっている。
また、多くのディーゼル車ではNOx後処理装置を装備しているが、燃料をきれいに燃焼する技術を可能としたことで、マツダのディーゼルはこの後処理装置を必要としていない。
本来発生する有害物質そのものが少ないのはもちろん、高価なNOx後処理装置が必要ないのは経済的にもエコと言える。
電動化やカーボンニュートラル燃料など、自動車のエコに対する正解は現在でも定まっていないのが現状だ。
その中でもマツダが現在の選択肢の中から最善の選択として示したのがクリーンディーゼルと言えるだろう。
マツダのディーゼルは実際に乗ってみると、これまでのディーゼルの固定概念を崩すほど静かで高回転でも気持ちのいいフィーリングとなっている。気になった方は、まずは一度試乗してみることをオススメする。
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みんなのコメント
この記事のように燃費も素晴らしい上に、輸入車はこれまで乗り継いでハイオクオンリーであったので、正直燃料費の高さに閉口していたからとても経済的でお財布にもやさしいのも評価を上げた。
マツダのディーゼルもCX-5やCX-30に仕事の関係で乗る機会がよくあるのだが、とても静かで当然ながらスムーズな加速が◎。これなら別に輸入車じゃなくても十分と思わせるだけの仕上がりの良いを感じる。
私はトラブルもないし、燃費も20こえるし、手放す気ないっすね。