■ダイハツ「ハイゼットカーゴ」が全面刷新!
ダイハツは、軽商用車「ハイゼットカーゴ」、「アトレー」およびそれらをベースとした特装車、福祉車両を17年ぶりにフルモデルチェンジし、また「ハイゼットトラック」およびこれらをベースとした特装車をマイナーチェンジして、どちらも2021年12月20日から販売を開始します。
【画像】17年ぶり刷新! 新型「ハイゼットカーゴ」を画像で見る(60枚)
ハイゼットシリーズは、ダイハツの軽四輪車として1960年に誕生してからユーザーのニーズに合わせて進化を続けてきたロングセラーカーです。
累計生産台数は750万台を超え、農業などの一次産業から建設業など幅広い業種のニーズに対応してきました。
ハイゼットカーゴ、アトレーのフルモデルチェンジでは商用車に初めてDNGAプラットフォームを採用。
またパワートレインには、上記の2台に加えハイゼットトラックにも、FR用CVTを軽商用車として初採用し、燃費や静粛性など基本性能を向上させました。
燃費はWLTCモードで、ハイゼットカーゴは15.6km/L、ハイゼットトラックは16.5km/Lと優れた燃費性能を発揮し、2022年度から小型貨物車に新しく適用される商用の企業別平均燃費規制の基準値に対応しています。
またCVT車としてクラス初となる電子制御式4WDを採用。
スイッチ操作で、「2WD」「4WDAUTO」「4WDLOCK」の3モードに選択可能となっています。
4WDAUTOモードは、路面に合わせて最適な前後駆動力配分をおこなうことで、悪路や雪道など滑りやすい路面を、走行時の安定性を確保するとともに乾燥した路面でのタイトコーナーブレーキング現象を抑制します。
安全面では、最新の予防安全機能「スマートアシスト」を搭載。
衝突回避支援ブレーキ機能や衝突警報機能が向上し、支援車線逸脱抑制制御機能、ふらつき警報など計7つの機能が追加されました。
価格は、ハイゼットカーゴが104万5000円から160万6000円、ハイゼットトラックは90万2000円から145万2000円、アトレーは156万2000円から182万6000円です。
■「ハイゼットシリーズ」具体的にどの部分が進化した?
今回の大幅な改良によりハイゼットシリーズが大きく変化しましたが、具体的にそれぞれの車種はどのような変化を遂げたのでしょうか。
11代目となる新型ハイゼットカーゴの車両コンセプトは、「効率 極めた 活力カーゴ」。
Eコマースの需要増加や多くの荷物を一度に運ぶことができる積載性、利便性の向上され、さらに効率性、使い勝手の機能が充実しています。
荷室空間は、車体をスクエア化し荷室長1915mm×荷室幅1410mm(4名乗車時)×荷室高1250mmとクラス最大の積載スペースを実現。
これにより、積載性や荷物の出し入れのしやすさなど、働き手の多様化に伴うニーズに対応しています。
さらに、リヤシートの構造を見直し荷室の側面や床面のフラット化により、効率的に使用できる使い勝手の良さが追求されました。
新型ハイゼットトラックは、多載、多才、多彩の3つの要素を含めた「たさいトラック」が車両コンセプト。
従来の広々とした荷室空間はそのままに、夜間作業時に便利なLED荷台作業灯の採用やインパネにアッパートレイが新設されるなど、豊富な収納スペースを確保しています。
デザインは、カーゴとの親和性も配慮されシンプルで力強いデザインへと進化し、上級グレードにはメッキ加飾が採用されています。
新型アトレーは家、職場に次ぐ自分だけの「第三の居場所」を目指して進化。商用車ならではの広い荷室空間と350kgの最大積載量を活用するため、従来の「アトレーワゴン」を4ナンバー化したうえで刷新されました。
レジャーやアウトドアなど、近年増加する軽キャブワゴンの新しい使われ方に着目し、内外装をアトレーならではの工夫が施されています。
さらにハイゼットカーゴで支持を集めた、Cピラー後ろの車体上部を取り払いデッキスペースの荷台を確保した「デッキバン」をアトレーにも新設定。レジャーなどの幅広い使われ方に対応しています。
このほか、ハイゼットシリーズの特装車には、多目的ダンプ、垂直式テールリフトなど、全13機種、17種類がラインナップ。
ダンプシリーズ、保冷・冷凍車シリーズには、安全性能や後方視認性が向上されています。
さらに、軽福祉車両で人気の「フレンドシップシリーズ」として人気の高い、「ハイゼットスローパー」「アトレースローパー」は、乗車スペースの拡大、使い勝手の良さの向上を図っています。
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