スズキおよびスズキのインド子会社であるマルチ・スズキ・インディア社は2023年1月12日(現地時間)、インド・デリー近郊で開催された「Auto Expo 2023」(プレスデー:1月11~12日、一般公開日:1月13~18日)において、新型ジムニー5ドアと新型SUVのフロンクス(FRONX)を発表した。
まずは新型ジムニー5ドアから見ていこう。シリーズで初めてリアドアを設けたジムニー5ドアは、ホイールベースを延長したラダーフレームのシャシーを基調に、ボクシーなプロポーションのボディやプラクティカルドリップレールを配したルーフなどを架装する。ボディサイズは全長3985×全幅1645×全高1720mm、ホイールベース2590mmに設定。3ドアのジムニーシエラと比べて、全長が435mm、ホイールベースが340mm延長された。また、アプローチアングルは36度、ランプブレークオーバーアングルは24度、デパーチャーアングルは50度を実現する。一方で内包するインテリアは、足もと空間が広がった後席のキャビンスペースに専用のリアシートを配備。荷室スペースは後席使用時で208リットル、後席格納時で332リットルを確保する。パワーユニットには本国の3ドアのジムニーと基本的に共通の1.5リットルエンジン(最高出力104.8ps/最大トルク134.2Nm)+5速MT/4速ATを搭載。駆動機構には2H-4H-4Lの選択が可能な4輪駆動システムのALLGRIP PROを採用している。
スズキがインドでEV世界戦略車第1弾のコンセプトモデルを初公開
新世代SUVのフロンクスは、力強さと流麗さを際立たせた新しいクーペスタイルと取り回しの良さを備えた、新ジャンルのクロスオーバーSUVとして開発される。エクステリアは迫力と厚みのあるフロントグリルや、横への張り出しを強調したフロントおよびリアスタイルで、SUVの力強さや存在感を表現。また、リアへ向かって美しく傾斜するクーペ基調のプロポーションによって、流麗かつ伸びやかなフォルムを演出する。ボディサイズは全長3995×全幅1765×全高1550mm、ホイールベース2520mmと、同ブランドのS-CROSSに比べてコンパクトに設定した。一方でインテリアは、上質感のある内装とスペースを有効活用した快適な空間を提供すると同時に、全方位モニターやヘッドアップディスプレイなどの先進装備を採用。さらに、ワイヤレスチャージャーや後部座席のエアコン吹き出し口などの快適装備も組み込む。パワーユニットに関しては、マイルドハイブリッド仕様の1リットル直噴ターボエンジン(最高出力100.06ps/最大トルク147.6Nm)+5速MT/6速ATと、アイドリングストップシステムを配した1.2リットルエンジン(最高出力89.73ps/最大トルク113Nm)+5速MT/AGSを設定した。
なお、マルチ・スズキは2023年度より、新型ジムニー5ドアと新型フロンクスを順次発売すると予告。これによりマルチ・スズキのSUVのラインアップは従来の2モデルから4モデルに拡充し、さらなる拡大が見込まれるインドのSUVセグメントにおいて、多様な選択肢をユーザーに提供できる。また、新型ジムニー5ドアと新型フロンクスはアフリカや中南米などへの輸出を計画中。日本市場における展開予定は、現在のところ正式なアナウンスはない。
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みんなのコメント
最高の舞台で、待望の4ドアジムニー発表!
インドはこれから自動車の中心マーケットになる。
インドを制すれば、アジアを制する。
中国よりインドの方が自分のイメージは良い。
ジムニーがインドに受け入れられれば、日本でも恩恵に預かれる。
スズキには、活躍してほしい。