■明確な基準はなく、警察の判断に委ねられる
クルマのなかで音楽を大音量で聴いている人や、運転中にイヤホンを使用している人を見かけることがあります。
運転中のスマホ操作は赤信号で停車中も違反!? 警察の見解は?
しかし、これらの大音量の音楽やイヤホンを装着して運転する行為は、違反対象となる可能性があるといいます。クルマの車内で音楽を聞く場合、どのようなポイントに気をつければいいのでしょうか。
これらの行為は、各都道府県の条例「道路交通法施行細則」というものに、当てはまる可能性があります。
道路交通法施行細則については、2011年に神奈川県が全国に先駆けて改正しており、神奈川県道路交通法施行細則第11条の(2)第5号の以下のとおり規定されています。
「大音量で、又はイヤホン若しくはヘッドホンを使用して音楽等を聴く等安全な運転に必要な音又は声が聞こえない状態で自動車、原動機付自転車又は自転車を運転しないこと」
これは、クラクションや緊急車両のサイレン、警察官の指示などが聞こえないという状況を指します。常識の範囲内であれば違反となることは少ないとされていますが、明確なラインがないため、警察の判断によっては注意されるようです。
車内の大音量は音楽だけではなくラジオなども含まれるため、音楽を聴いていないからセーフともいい切れません。また、ハンズフリーで会話をしている場合も、音量が大きければ安全な運転ができないと判断され、違反とされる可能性があるようです。
違反した場合は、道路交通法第71条第6号などの法令が適用され、5万円以下の罰金、反則金は大型車(中型車を含む)7000円、普通車と二輪車が6000円、原付車は5000円となり、違反点数はありません。
同様に、道路交通法第70条の「安全運転義務違反」にも当てはまる可能性があります。
道路交通法第70条では、「運転に際しては、道路状況・交通状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度や方法で運転しなければならない」と定められています。
道路交通法施行細則と同じく、クラクションやサイレンをはじめとした周囲の音が聞き取れないほどの大音量ステレオや両耳をイヤホンでふさぐ行為は、違反対象となる可能性が高いです。
なお、イヤホンの使用に関しては音量の大小関係なく両耳が密閉されている状態は禁止されていますが、片耳のみの使用や両耳が密閉されない形状のイヤホンであれば問題はないとされています。
違反と見なされた場合、違反点数2点のほか、反則金は大型車1万2000円、普通車9000円、二輪車7000円、原付6000円となり、反則金を支払わなければ3か月以下の懲役か5万円以下の罰金が科せられます。
都内の地域警察官は、大音量の音楽やイヤホンの使用について、次のように話します。
「信号待ちなどで、車外に音が漏れていたりする場合、声をかけることがあります。イヤホンについては、両耳を塞いで運転に支障をきたすとみなした場合は違反となる可能性があります。
また、コード付きのイヤホンを運転中に使用する場合、コードがハンドルやシフト操作の妨げになることも考えられますので、気をつけて頂ければと思います」
■違反になるのは走行中だけ? 停止中はどうなる?
クルマの車内は個人の空間という認識がありますが、何をしてもよいわけではありません。公道を走行する場合は道路交通法が適用されるほか、駐車場や私有地では条例や「静穏妨害」などの軽犯罪法が適用される可能性があります。
大音量で音楽を流しながら、窓を全開にしている人も要注意です。窓を開けているため周囲の音を認識できるという点では、前述の道路交通法は適用されにくいですが、騒音による影響などで歩行者や近隣住民から通報され、騒音規制法などが適用される可能性もあるようです。
さらに、地域によってはエンジンをかけながら駐車していると条例で定められているアイドリングストップ義務違反となり罰せられるケースもあります。
埼玉県では、アイドリングストップ義務を違反した人への罰則はないものの、指導に従わない人に対して勧告や氏名を公表をすることができるとしています。
なお、街宣車や宣伝車、選挙カーなどは、天井に取り付けたスピーカーなどにより一般車両とは比べものにならないくらいの大音量で走行していますが、これらの車両は正式な許可を受けているため法律上は問題がありません。
また、憲法による「表現の自由」などの関係からすべてを取り締まることはできないほか、道路を管轄する警察署長に許可申請をすれば誰でも宣伝活動をすることができるとされています。
※ ※ ※
車内で好きな音楽を聴くのは悪いことではありませんが、本人は意識していなくても音漏れしているケースがあり、不快に思う人もいます。大音量で聞く際には一般常識の範囲内で聞くことが大切です。
また、イヤホンを車内で使用する際は、右ハンドルであれば左耳にイヤホンをし、周囲に片耳があいているとアピールが有効とされています。
しかし、片耳イヤホンでも通話に夢中していた場合は、周囲の安全を怠ることにつながり「安全運転義務違反」となる可能性もあるので注意が必要です。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
NEXCOマジギレ「警察に告発しました!」発表に“怒りの声”殺到! 「出禁にしろ」「即営業停止で」 法律無視の「重量26トンオーバー車」運転手&会社を追放! 高額罰金も? 愛知
「すごい事故…」 首都高が「渋滞中の“追突事故”」の瞬間を公開! SUVの「急ブレーキ」のせいでタクシーが「ベッコリ」… 一体何があった? 車間不足&前方不注意が悲劇を招くことに
中国の巡視船に“放水砲攻撃”される漁船 3人けが フィリピンが動画公開し猛抗議「この映像を家族と一緒に見てほしい」
「もう軽に見えない!」ホンダ新「N-BOX」発表に“反響殺到”!「ここまでやるか…」「重厚感すごいな」の声も! 軽ハイトワゴン“絶対王者”に新登場の「めちゃクロ」仕様! 特別な「ブラックスタイル」とは!
日産が新型「セレナ」発表! 3年ぶりの「デザイン大刷新」&歴代初の「“Google搭載”システム」採用! “新たな派生モデル”を追加し26年2月から発売へ! 278万円から
老舗のヤナセがついに軽EVを売る! 「ヤナセEVスクエア」がBYDとディーラー契約し2026年夏横浜に店舗をオープン
中国の巡視船に“放水砲攻撃”される漁船 3人けが フィリピンが動画公開し猛抗議「この映像を家族と一緒に見てほしい」
「もう軽に見えない!」ホンダ新「N-BOX」発表に“反響殺到”!「ここまでやるか…」「重厚感すごいな」の声も! 軽ハイトワゴン“絶対王者”に新登場の「めちゃクロ」仕様! 特別な「ブラックスタイル」とは!
日産が新型「セレナ」発表! 3年ぶりの「デザイン大刷新」&歴代初の「“Google搭載”システム」採用! “新たな派生モデル”を追加し26年2月から発売へ! 278万円から
日産が「“新”スカイライン」発売! “純ガソリンエンジン”の咆哮と「FRハンドリング」の楽しさを追求できる「究極モンスターセダン」登場! “日産スポーツ魂”を継ぐ「400Rリミテッド」はバーゲンプライス!?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?