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NISMOブランドが持つ魅力をICEからEVへ【試乗記】スカイラインNISMOからARIYA NISMOへ

掲載 更新 3
NISMOブランドが持つ魅力をICEからEVへ【試乗記】スカイラインNISMOからARIYA NISMOへ

NISMOブランドから想起されるイメージはレースではないだろうか。レースカーからフィードバックされた技術でロードカーを作る。これが憧れのNISMOブランド。そのNISMOブランドを象徴する「スカイラインNISMO」に乗るとNISMOロードカーの魅力が再認識され、ARIYA NISMOに乗って、EVでもNISMOブランドが継続していることが感じられたのだ。

400RをベースにしたスカイラインNISMO ARIYA NISMOは欧州でも販売開始スカイラインNISMOは2023年8月に発表され、400Rをベースに作られたスカイラインNISMOは限定1000台。すでに完売しているが、試乗できる機会があり公道を走ってみた。

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腰の座った風格があるスポーツセダンらしいスタイルリヤビューだけでやる気を感じるブラックのホイールと低い車高 王道のスポーツセダン太いタイヤとスポーツマフラー、400Rより75Nmアップした550Nmの大トルク、そして420psへ高められた馬力。VR30型V6エンジンは滑らかに回転を上げ、その滑らかさに気持ちよさを覚える。NISMOモデル専用に制御変更されたドライブモードの「SPORT」にすれば、専用シフトスケジュールでギヤ選択され、ワインディングを飛ぶように走り抜けることができる。

見惚れる面構え赤のストライプという小技2本だしマフラーの迫力ダンロップ製の専用タイヤ公道では使いきれないほどの高グリップを発揮する極太タイヤとそれを地面に押し付けるサスペンション、空力パーツの威力を感じながら右足が反応する。逆にゆっくりと交通の流れに紛れるように走れば、あの獰猛な走りは姿を消し静粛なスポーツセダンの姿になる。

滑らかに吹け上がる気持ち良さは高性能ICEならではコックピットメカ的なインテリアベストチョイスの標準シートATの魅力もあるロゴでワクワクできる時代感があっていいこの飛ばさなくても高い満足感が得られるのもNISMOらしさであり、スカイラインNISMOが提供する価値だった。そして時代はEVの移行期に入り、世間ではエンジン車の見直しやハイブリッド、PHEVがグローバルで注目されている。一方で早い段階からEVへのシフトを始めた日産はEVモデルもフルラインアップしている。

高性能EVの先頭をいくARIYA NISMO引き締まったプロポーション赤いストライプマフラーは消えたミッドサイズのアリアを筆頭に量販のリーフ、そして軽自動車サイズのサクラを持ち、EVの量販を掲げている。

関連記事:日産 ニスモブランドが欧州で復活 EVの「アリアNISMO」を販売開始

2024年9月17日NISMO生誕40年の記念イベントが横浜のグローバル本社で行なわれた。レジェンドドライバーのトークショーもありつつ、最先端のフォーミュラEレースで制御を担当するエンジニア西川直志(ただし)氏も壇上に登りトークを繰り広げている。

NISMO生誕40周年。いつの時代もNISMOはレースと結びつくつまりICEのNISMOからEVのNISMOへ、NISMOブランドもEVへの移行期にいることがわかるイベントの一面でもあったのだ。

およそスポーツカーらしからぬコクピットが時代の変化を伝える赤のストライプでNISMOを主張デジタルコックピットそして7月にはEVのフラッグシップ「ARIYA NISMO」が発表され、そして欧州での販売も発表された。果たして欧州のユーザーからEVのNISMOは歓迎されNISMOブランド復活となるのか気になるところだ。

そのARIYA NISMOにも試乗する機会があり、公道で試乗してみた。モデルはバッテリーサイズ違いのB6とB9があり共に4WDとなる「e-4ORCE」で、B9に試乗した。ちなみにプロパイロット2.0も搭載したフラッグシップモデルで価格が1000万円オーバーだった。

言うまでもなくエクステリアもNISMOモデル専用パーツを持ち、シャシーも専用にダンパー&スプリングも変更。さらにミシュランのパイロットスポーツEVをARIYA専用に開発されたタイヤも装着している。

ミシュランの専用タイヤを開発ロゴは大事フラットフロアは居住性をイメージ高級感あるフロント周りクリック感があるタッチ操作ステアセンターは赤そして制御系こそEVの醍醐味だが、NISMOでは「電撃パフォーマンス」や「ドラマチックな豹変」という言葉を使いその魅力をイメージさせている。特にドライブモードには「NISMO」モードを設置し、その違いを明確にしている。モードはスタンダード、エコ、スノーとあるが、NISMOモードは電撃パフォーマンスを発揮し、ドライバーを高揚させるのだ。

ICEからEVへの移行期においてスポーツブランドのNISMOがどのように変化していくのか、またNISMOらしさは引き継がれていくのか興味は尽きないが、現状ではレスポンスの良さと体験したことのない瞬発力を持っていることは間違いない。

ただスカイラインNISMOが持っている高揚感だけでなく、ゆっくり走っていても高い満足感が得られることや滑らかに回るエンジンの気持ちよさといったEVにはない価値を今後、どのように創出してくるのか期待を込めて待ちたい。

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みんなのコメント

3件
  • 鉄人21
    GTR、Z、スカイラインと、日産は乾いた雑巾を絞ってよくがんばったと思います。
  • yjw********
    まぁ在庫処理でバージョンアップな。
    2024年新車が出ない日産はこんなところが精一杯。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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