元F1ドライバーであり、現在はインディカーなどに参戦中のロマン・グロージャン。今季からハースF1のチーム代表に就任した小松礼雄とロータスF1で共に戦い、ハースF1移籍を誘った張本人でもある。
そのグロージャンにmotorsport.comは、小松がハースのチーム代表に就任したことについての想いなどを尋ねた。
【特集】ハースF1チーム新代表、小松礼雄物語(前編):イギリスで人生を変える出会い。佐藤琢磨がF1の世界へと誘った
小松は2006年からルノーF1チームに在籍し、ヴィタリー・ペトロフの担当エンジニアを経て、ロマン・グロージャンを担当することとなった。ふたりは馬が合ったようで、強力な関係性を構築。グロージャンはその後、2016年にF1参戦を開始したハースに移籍すると、小松にも移籍を勧め、その関係性はチームを移っても続くこととなった。
グロージャンは2020年限りでF1を離れ、インディカーなどに参戦。その一方で小松はハースに残り、今季からはギュンター・シュタイナーの後任としてチーム代表に就任した。日系チーム以外では、日本人として初のF1チーム代表となったわけだ。
「ちょっとだけ驚いたね。だって僕は、アヤオのことをエンジニアとしてずっと知っているんだから」
小松がハースのチーム代表に就任したことについて、グロージャンはそう語った。
「それが彼のやりたいことだなんて知らなかったけど、僕はとてもとても、本当にすごく嬉しく思ったよ。実は正式に発表される前に、僕にメールをくれたんだ。ほんの数時間前だったけどね。とても嬉しかった。僕は、君のことをすごく誇りに思うし、とても嬉しいと返したんだ」
「彼がとても野心家であることを、僕は知っていた。それで、チーフエンジニアにまで上り詰めたんだ」
小松はハースのチーム代表として適任だと思うか? そう尋ねると、グロージャンは次のように語った。
「彼はとても正直な人だ。そしてとても透明性がある、クリアな人でもある。そして要点をとてもストレートに言う。その上、責任を取ることを気にしない。リーダーとしては、非常に重要なことなんだ」
「だから僕は、彼は適任だと思うよ。彼にとっては新しい仕事だし、たくさんのことをしなきゃいけない。だから学ぶ必要はあると思う。簡単なことではないよ。でも彼はチームのことを隅々まで知っている。立ち上げ当初からそこにいたんだから。エンジニアリングの側面から、全てのことを見てきた」
「だから彼は、チームを助け、うまく立ち回り、成長させていくことができるだろう。そして商業的な面でもポジティブだ。ハースは、300ものスポンサーがいるような他のチームとは違う。つまりアヤオは学ぶことができ、その側面に慣れることができるんだ。そしてその後には政治的な争いがあるだろうけど……そこれ彼は、何かを発見することがあるかもしれないね」
グロージャン曰く、小松新代表は日本人っぽくないという。
「彼は非常に長い間イギリスにいる。だから、日本人っぽくないよね。そういう言葉を使っていいかどうか分からないんだけど、イギリス人的な要素が詰まっている人なんだ。”お茶”も飲むしね」
「彼は、とてもイギリス人みたいな人なんだ。もう20年以上もそこに住んでいるんだから、当然かもしれないけどね」
「彼は僕の人生にとって重要な人だった。そして、いつも彼と一緒にいたし、素晴らしい人だ」
「僕が言えるのは、チームはこの数年確かに少し苦戦してきたけど、うまくいけばそこから立ち直って、より良い成績を残せるようになるだろうということだね」
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みんなのコメント
欧州車は成功者ぐらいヒドい無茶苦茶だな。