■軽やミニバンでは定番装備といえるスライドドア
2010年代に入ってから、日本の新車市場では後席スライドドア(以下、スライドドア)のクルマが人気です。スライドドアと聞いて多くの人がイメージするのは、まずミニバンでしょう。
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日産「セレナ」やトヨタ「ノア/ヴォクシー/エスクァイア」といったミドルクラスからトヨタ「アルファード/ヴェルファイア」などラージモデル、そしてトヨタ「シエンタ」やホンダ「フリード」など人気が高まっているコンパクトミニバンも主流はスライドドアです。
かつてはトヨタ「ウイッシュ」やホンダ「ストリーム」など、背が低くてスライドドアではなくヒンジドアを備えるミニバンが人気となった時代もありましたが、気がつけばそれらはほぼ消滅。ミニバンといえば、スライドドアが当たり前となっています。
そして、スライドドアが好まれているのはミニバンだけではありません。ホンダ「N-BOX」、スズキ「スペーシア」、そしてダイハツ「タント」などスーパーハイトワゴンと呼ばれる背の高い軽乗用車がまさにそうです。
それらは軽自動車としてトップを争う販売台数を誇るだけでなく、登録車(普通車や小型車)も含めた日本の乗用車市場でも最量販モデルのポジションを競っています。ミニバンではありませんが、それらもスライドドアを組み合わせています。
また、トヨタ「ルーミー」やスズキ「ソリオ」など背の高いワゴンタイプのコンパクトワゴンもスライドドアです。
スライドドアのメリットはどんなところにあるのかというと、最大のメリットは狭い場所でもドアを全開にできることです。
ヒンジ式ドア(一般的なドア)を最大に開こうとするとクルマの横に広い空間が必要となりますが、開放時に大きく張り出さないスライドドアならば車体の脇に20cmほどの空間があればドアを全開にできるのです。
また、ドアを開けた際に隣のクルマや壁にドアを当てる心配がないこと、電動開閉式であれば力を必要とせず開け閉めできるとともに、車種によってはタクシーのように開閉を運転席からコントロールできるのも使い勝手に優れる部分といえます。
さらには乗り降りの際にドアが邪魔にならないことや、小さな子供を抱きかかえたままでも乗ったり降りたりしやすい、などもメリットといえるでしょう。
ところで昨今は、日本でもSUVの人気が盛り上がっていて、販売台数も増えています。しかし、便利なスライドドアを装着したSUVは見かけません。いったい、どうしてでしょうか。
ひとつは、乗降スタイルの違いです。スライドドアは、どんなクルマと組み合わせても都合がいいというわけではありません。
実用的に使うにはある程度の開口部の天地高が必要で、具体的には軽自動車スーパーハイトワゴンやホンダ「オデッセイ」程のドア開口高(約1.2m)が欠かせません。
さらに、開放時のドアの張り出しを抑えるためにはボディサイドがミニバンや軽自動車のようにフラットに近いことも求められます。
スライドレールなども装着しなければならいから、デザインの制約も生まれます。
それらを考えると、SUVとスライドドアのマッチングはよくないことが理解できるでしょう。スライドドアは、あくまでも箱形のボディとの相性がいいのです。
■欧米ではスライドドアの人気があまりない? その理由とは
また、別の理由もあります。それはニーズです。日本では好まれるスライドドアですが、じつは海外ではアジアなど一部地域を除いて日本と違い需要が多くありません。
むしろ欧米では商用車やファミリーカーのイメージから、敬遠される風潮もあります。
日本専用モデルが多いミニバンと違い、日本で販売するSUVの多くは北米や欧州でも販売することを前提に開発されているので、世界的な販売を考えるとあえてスライドドアを選ぶという判断はしにくいのです。
ただし、トヨタ「TJクルーザー」など、モーターショーで展示されるコンセプトカーではスライドドアを組み合わせたSUVも存在します。
それらは新しいマーケットを開拓する提案としている場合もありますが、多くはインテリアを見せるためにスライドドア化されるという理由があります。
開いたドアが邪魔をして室内が見えにくいスイングドアよりも、開いたときにまわりからの視界を遮らないスライドドアのほうがショーカーとして適しているというわけです。使い勝手を求めたものではないから、乗り降りはしづらい場合がほとんどです。
もちろんそれらは、後にそのコンセプトカーと関連の深い市販車が登場しても、スライドドアではなくヒンジ式ドアとなるのが一般的です。
そんな事情を考えるとSUVにスライドドアの組み合わせが現実的でないことが理解できるでしょう。
しかし、もしもアメリカや欧州においてスライドドアの人気が高まり、ミニバンのように室内高の高いSUVが大ブレイクする時があれば、その時にはスライドドアを組み合わせるかもしれません。
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