LCRホンダのカル・クラッチローは、ライバルのバイクのブレーキレバーを握り失格、2レースの出場停止となったロマーノ・フェナティ(Marinelli Snipers Team)について、永久出場停止処分を科されるべきだと話した。
Moto2クラスに参戦しているフェナティは、ミサノで行われたサンマリノGPのレース中、バックストレートでステファノ・マンツィ(Forward Racing Team)のバイクのブレーキレバーを握ったとして黒旗が振られ、失格となった。
ロマーノ・フェナティ失格。レース中にライバルのブレーキレバーを掴み走行を妨害、2レース出場禁止|Moto2サンマリノ
12番手を争っていたふたりは、その直前に接触し揃ってコースオフ。ポイント圏外にポジションを落としており、その報復としてフェナティが蛮行に及んだものと思われる。
フェナティについてクラッチローは「2度とバイクのレースに出るべきではないと思う」と語った。
「彼がガレージに戻ってきた時に、チームは彼の背中を蹴り上げる(チームから追い出す)べきだった」
「他のレーサーにあんなことをしてはいけない。僕たちはすでに十分生命を危険に晒している。確かにその前に接触があったのかもしれないが、そんなことはいつものことだ」
「ストレートで(他のバイクの)ブレーキレバーをつかむなんて、すぐに追い出されるのに値する行為だ」
スチュワードはフェナティに2レースの出場停止処分を科しているが、クラッチローはチームが率先して問題に対処することを望んでいる。
「誤解しないでほしい。僕だって時には熱くなるし、他のライダーもそうだ。でも彼には深刻な問題がある」
「ストレートで並走し、他のライダーのブレーキを掴むなんてことはしない。もし彼があと一瞬でも長くレバーを握っていたら、マンツィはストレートでクラッシュしていただろう」
「フェナティは2レースの出場停止だと聞いたけど……チームが彼の出場を禁止することを願っている。もしチームが彼をチームに留めたとしたら、それは完全に愚かな行為だ」
アプリリアのアレイシ・エスパルガロも、フェナティの行動は理解できず、少なくともシーズン残りのレースを欠場すべきだとコメントした。彼の弟であるポル・エスパルガロ(KTM)も同様に批判的な立場をとっており、インシデントをみて”恥”を感じ、全てのグランプリライダーを代表し謝罪したいと述べた。
「1戦や2戦の罰ではすまない。プロのライダーとしてあんなことはできない。あんなことをするヤツは、プロのライダーじゃない」
一方で、ドゥカティのアンドレア・ドヴィツィオーゾとホルヘ・ロレンソは、マンツィの攻撃的すぎるスタイルも考慮に入れるべきだとしている。
「ロマーノがしたことはひどいが、一方でマンツィは非常に攻撃的なライダーであり、ほとんど無謀だ」とロレンソは語った。
「あのインシデントが起こるまでに、レース中に複数のアクションがあったと確信している。ペナルティは正しいと思うし、フェナティはあんなことはすべきではないと理解するだろう」
皮肉なことに、マンツィの所属しているフォワード・レーシングは、来季に向けてすでにフェナティと契約を交わしている。一方で、マンツィもチームに残留する意向であるようだ。
だが今回の一件で、マンツィはチームメイトにフェナティを迎えることに前向きではなく、来週チームとライダーを交えた話し合いを行うという。
マンツィは「僕にとってはとても奇妙だった。言うまでもなくあれはモータースポーツではない。あの瞬間、彼が何を考えていたのか分からないんだ」とコメントしている。
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