ウイリアムズF1チームが、2025年のレースドライバーとしてカルロス・サインツの加入を発表したことから、来季F1シートを確保していないドライバーたちのターゲットは、キック・ザウバー/アウディとアルピーヌに定められることになった。確かに2025年以降にセルジオ・ペレスがレッドブルに残留するのか、RBでの角田裕毅のチームメイトが誰になるのかは明らかではないものの、このふたつのレッドブル系チームは、今シートを探しているドライバーたちの選択肢にはならない。
キック・ザウバー/アウディとアルピーヌは、最近トップマネジメントが交代した。新ボスたちにはF1サマーブレイクを楽しむ余裕はないだろう。チームのファクトリーが閉鎖されている間も、可能な限りベストのドライバーを2025年に向けて確保するために全力を尽くす必要があるのだ。
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ただ、アルピーヌに関しては、ピエール・ガスリーのチームメイトはリザーブドライバーのジャック・ドゥーハンになるものとみられている。フラビオ・ブリアトーレがエグゼクティブアドバイザーに就任した後、新チーム代表にオリバー・オークスが決定。それまではブルーノ・ファミン代表が、サインツとバルテリ・ボッタスを優先する形でドライバー交渉を進めていた。しかしサインツはウイリアムズを選び、ボッタスに関してはブリアトーレが乗り気ではなかった。最近加入したオークスにもドライバー選択についての発言権があり、彼はFIA F2にハイテック・パルスエイトで走るポール・アーロンを推すかもしれないという説もあったが、ドゥーハンが最有力候補であるようだ。
キック・ザウバー/アウディはすでにニコ・ヒュルケンベルグとの契約を結んでいる。COOおよびチーフテクニカルオフィサーに就任したマッティア・ビノットが、セカンドドライバーに何を求めるのかは今のところ不明だが、元々の経営陣は、安定性、技術的フィードバック、労働倫理の高さ、チームプレイヤーとして行動できる特性を重視し、ボッタスを少なくともあと1年残留させることを考えている。
一方、ビノットがフェラーリ時代に共に働いた経験を持つミック・シューマッハー、ザウバー傘下のテオ・プルシェールとゼイン・マローニも候補リストに含まれている可能性がある。さらに、レッドブルがリザーブドライバーのリアム・ローソンの契約オプションを行使しなかった場合は、ローソンも強力な候補者になるだろう。
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