ブガッティ シロンがワールドプレミア

ブガッティ ヴェイロンの後継「シロン」がついにその姿を見せた。性能はヴェイロンを上回り、世界最速のスーパースポーツカーに仕上がっているとのこと。公表された性能データによれば、0-100km/h加速は2.5秒以下、最高速度は420km/hに達するという。

注目のスペックは、最高出力1500hp、最大トルク1600Nm。ヴェイロンは1001hpで登場し、後に1200hpにスペックアップしたが、それを大幅に上回るアウトプットを実現している。

この怒濤のパワーを生み出すパワーユニットは、8リッターW16気筒ターボユニット。ヴェイロンのパワーユニットを全面的に見直し、25％のパワーアップを実現した。重量が増したぶんは、材料置換により軽量化が図られ、たとえば吸気管やチェーンハウジングにカーボンファイバーでできているという。またエキゾーストシステムはチタン製のものを採用する。

ボディパネルはカーボンファイバー製で、モノコック式の車体構造はレースカー規格のLMP1マシンに匹敵するボディ剛性を確保しているとのこと。

シャシーにはブガッティで初めてアダプティブサスペンションを採用する。これは5つのドライブモードに切り替え可能で、俊敏性と快適な乗り心地の両立が図られているとのこと。

シロンの発売は2016年秋が予定されている。先行予約ですでに生産台数の3分の1の受注を得ているという。ベース価格は240万ユーロ（約2億9000万円／1ユーロ122円換算）。生産台数は500台に限定される。