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チップ・ガナッシと離別するキャデラックの新たな提携先をめぐるウワサ。英国籍チームが有力か

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チップ・ガナッシと離別するキャデラックの新たな提携先をめぐるウワサ。英国籍チームが有力か

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第2戦セブリング12時間レースを前に駆けめぐった、『2024年シーズン終了をもって、キャデラックとチップ・ガナッシ・レーシングのパートナーシップ解消』との衝撃的なニュース。

 現在、WEC世界耐久選手権とIMSAの両トップカテゴリーで参戦2年目を迎えているキャデラックVシリーズ.Rだが、セブリングのパドックでのリサーチによると、チップ・ガナッシへ支払われる高額な金銭に問題が生じたことが、パートナーシップ解消に至った大きな要因のようだ。

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 そして当然ながら、チップ・ガナッシの後任として、いったいどのチームがキャデラックのワークス活動を請け負うのか、ということも、セブリングでは話題に多く上がっていたようだ。

 チーム名は明かされていないものの、現状ではイギリスのチームが有力だという。ハイパーカークラスと近い体制を敷くLMP2クラスをオペレートしたことがあり、IMSAやWECにおいて豊富な経験と確かな経済基盤があるチームは、そう多くない。

 その中でもトップクラスのチームのひとつであるJOTAは、すでにポルシェのカスタマーチームとして活躍をしており、メーカーを変える理由が見当たらない。となると、実力と経験、経済的基盤を備えたユナイテッド・オートスポーツが最有力ではないかと推測されている。

 ユナイテッド・オートスポーツはアメリカ人のザク・ブラウンとイギリス人のリチャード・ディーンによって設立されたチームで、これまでもしばしばアメリカ籍チームとしてレースにエントリーすることはあり、デイトナ24時間などIMSAへの出場経験も持つ。

 彼らは昨年までWECのLMP2クラスに参戦、2024年はクラス消滅に伴い、LMGT3クラスへと活動の場を移している。現在WECではマクラーレン720S GT3 Evoを走らせており、日本人ドライバーの佐藤万璃音も所属。また、4月に開幕するELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズでは、引き続きLMP2クラスにエントリーしている。

■ドイツ・マンハイムの拠点はわずか2シーズンで閉鎖か

 ノースカロライナ州に本拠を構えアメリカの各シリーズに参戦してきたチップ・ガナッシ・レーシングは、WEC用にはドイツのマンハイム市の工業地帯に秘密裏にファクトリーを借り上げ、そこを拠点に活動している。

 しかし、キャデラックとのパートナーシップが解消される予定の2024年末には、このファクトリーも閉鎖されるとのことだ。

 なお、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツのWEC用ファクトリーも、マンハイムに位置している。マンハイムはホッケンハイムリンクから北に約24kmの距離に位置し、複数のアウトバーンの路線が通っていることから、フランクフルト空港、スパ・フランコルシャンサーキット等へのアクセスが非常に良い。また、他府県に比べると立地に対しての物価や家賃の価格は抑えられている地域であり、複数台のトランスポーターの搬入ができる広いファクトリーが比較的安価に借りられることから、マンハイムが選ばれた可能性は高い。

 BMWザウバーのF1のエンジニアを経て、LMP1やフォーミュラE等でポルシェのテクニカルプロジェクトリーダーを務め、数々の勝利に貢献した後、キャデラックのWECのチーム代表を務めるオーストラリア人、スティーブン・ミタスは、今季最終戦のバーレーンでキャディラックを去ることになるようだ。

 キャデラックのLMDhプログラムが快調にスタートした後、2シーズン目の開幕直後の衝撃的な展開に、関係者には動揺が広がっている。現在IMSAとWECに携わる数多くのフリーランサーのメカニックやエンジニア、チームスタッフの行方についても気になるところで、今後の動向に注目が集まる。

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