騒音規制に対応した新構造マフラーを装備
日産自動車は2023年3月、「GT-R」の2024年モデルの詳細を正式発表。日産ハイパフォーマンスセンター各店で順次、オーダーの受付けを開始する。
日産「GT-R NISMO」は日本仕様のスペシャルアイテムを装着! どうして北米では採用されなかった?
走行時の不要なノイズと振動を低減させる新構造のマフラーを開発・採用
2007年の登場以来、“究極のドライビングプレジャー”を追求するというコンセプトのもと、たゆまぬ進化を続けてきた日産が誇るスーパースポーツのGT-R。2022年9月から一旦生産が途絶えていたが、この2024年モデルで復活を果たした。16年目を迎えたR35型GT-Rの2024年モデルをアシュワニ・グプタCOOは次のようにコメントしている。
「最先端の技術と匠の技を掛け合わせ、新たなデザインをまとった本モデルは、R35型の集大成ともなるべきモデルです」
2024年モデルは最高出力などのパフォーマンスはそのままに、走行時の不要なノイズと振動を低減させる新構造のマフラーを開発・採用している。これは2022年の生産終了の原因のひとつでもある新車外騒音規制に対応したもので、「感性に響く新たなGT-Rサウンドを感じられる」と謳われている。
また、フロントマスクのデザインを変更し、前後バンパーとリアウイングは空気抵抗を増やさずにダウンフォースを増加させている。これらにより、タイヤの接地性やハンドリング性能を高め、洗練された乗り味を実現している。なお、3.8L V6ツインターボエンジンは変わらず、最高出力570ps/最大トルク637Nm、NISMOが600ps/652Nmとなる。
“GT-R 史上最高のパフォーマンス”を謳うNISMO
2022年に100台限定で販売されたプレミアム エディション T-specも、特別仕様として登場。GT-Rのパフォーマンスを高め、よりスタイリッシュに彩るという特別な装備として、専用のカーボンセラミックブレーキ、拡幅フロントフェンダー、ブロンズカラーのレイズ製アルミ鍛造ホイール、エンジンカバー、バッジなどを装着。
専用のサスペンションセッティングも施され、よりしなやかで上質な走りと、意のままに操れる楽しさを両立させているという。内装も専用色でコーディネート、アルカンターラとカーボンで飾られる。ちなみに、T-specのTは時代を牽引するクルマであり続ける「Trend Maker」でありたいという思いと、しっかりと地面を捉え駆動する車両「Traction Master」であるという考えから命名したということだ。また、トラック エディション engineered by NISMO T-specにはカーボン製ルーフが特別装備されている。
GT-R史上で最高のパフォーマンスを発揮するというGT-R NISMOは、レーシングテクノロジーを最大限活用。空力性能の磨きこみとサスペンションのチューニング、さらにフロントメカニカルLSDを追加することでコーナリング性能も向上させている。
インテリアでは、レカロ製カーボンバックバケットシートも刷新しており、シート剛性とホールド性が向上した。また、GT-R NISMO スペシャルエディションでは、ピストンリング、コンロッド、クランクシャフトなどに高精度重量バランスエンジン部品を採用、クリア塗装したNISMO専用カーボン製エンジンフード(NACAダクト付き)などを特別に装備している。
価格は以下の通り。
ピュア エディション:1375万円 ブラック エディション:1535万500円 プレミアム エディション:1484万100円 プレミアム エディション T-spec:1896万700円 トラック エディション engineered by NISMO:1765万600円 トラック エディション engineered by NISMO T-spec:2138万700円 NISMO 2865万600円 NISMO スペシャル エディション 2915万円
「生産台数に限りがあるため、ご注文をお受けできない場合がございます」とアナウンスされている人気のGT-R。2022年の販売停止後は中古車相場が上昇していたことからも、興味のある方は2024年モデルも早めに販売店に問い合わせた方が良さそうだ。なお、NISMOのみ発売予定は2023年夏となる。
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