トヨタ、CH-Rほか3台をニュル24時間に投入

トヨタ自動車は15日、千葉県・幕張メッセで開催中の東京オートサロン2016で会見を行い、5月26-29日にかけてドイツで開催されるニュルブルクリンク24時間耐久レースに、TOYOTA GAZOO Racingから3台のマシンで参戦すると発表した。チーム代表は豊田章男社長が務める。

参戦車両は、「トヨタC-HR Racing」「レクサスRC」「レクサスRC F」の3台。

C-HR Racingは、クロスオーバーコンセプト車両をベースとするもの。「もっといいクルマづくり」へのチャレンジとして、あえてスポーツモデルではない、新しい車両で挑む。ドライバーを務めるのは、影山正彦、佐藤久実ら。

レクサスRCは、去年に続き2年目の参戦となる。昨年の経験を生かし、今年はさらなる改善と新技術アイテムを織り込み、参戦する。ドライバーは木下隆之、蒲生尚弥らが務める。

レクサスRC Fは、トムスが開発に携わり、またレース参戦を指揮する。経験豊富なトムスの熟練メカニックから受ける刺激やノウハウを学ぶことでトヨタの人材育成の促進を図るのが狙いだ。ドライバーは、土屋武士、大嶋和也、井口卓人、松井孝允の4名。

GAZOO Racingによるニュルブルクリンク24時間耐久レースは今年で10年目を迎える。「過酷なレースを通じて人を鍛え、クルマを鍛える」をモットーに参戦してきた。

豊田章男社長は、次のように述べる。
「2007年にGAZOO Racingとして初めてアルテッツァでニュルブルクリンクに挑戦したことを昨日のことのように思い出します。様々な想いを胸にこれまで走り続けてきましたが、いつの時代も変わらないのは、ニュルという過酷なコースがクルマを鍛え、レースという厳しい環境が人を育てるということです。私どもがモータースポーツに取り組む意義は、そこにあります。もっといいクルマをつくるため、そしてクルマファンを増やし、お客様に笑顔になっていただくため、心をひとつにして、モータースポーツ活動に永続的に取り組んでいきます」。