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F1サウジアラビアGP、ブラインドコーナーでの事故防止策を講じる「スピードは向上」と主催者

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F1サウジアラビアGP、ブラインドコーナーでの事故防止策を講じる「スピードは向上」と主催者

 2021年12月にサウジアラビア初のF1世界選手権が開催されたジェッダ・コーニッシュ・サーキットでは、今季開催に向けて、コースの安全性を改善するための対策が取られた。

 F1は昨年、この新しい施設を評価し、全長6.174kmのサーキットと関連設備を12カ月未満で建設したジェッダの主催者に対して、称賛を送った。

2022年F1第2戦サウジアラビアGP TV放送&タイムスケジュール

 一方で、決勝レースを前にしたF1ドライバーたちからは、高速コーナーとブラインドコーナーが連続する最終セクターなどについて、懸念の声が上がり、こうした懸念はレース当日に的中。2度目のリスタートで各マシンが高速でターン3に進入した際、シャルル・ルクレールとセルジオ・ペレスが接触し、ペレスが集団のなかでスピンを喫した。

 この事故が見えないままそこにやってきたジョージ・ラッセルは、事故を避けようとブレーキを踏んだが、後方のハースのニキータ・マゼピンが止まり切れずにラッセルのリヤにヒットした。

 サウジアラビアGP代表のマーティン・ウィテカーは、2022年F1第2戦サウジアラビアGPを前にバリアを変更するなどした結果、数カ所で視認性が改善したと述べている。一方、マックス・フェルスタッペンが昨年の予選でクラッシュした最終ターン27においては、出口部分を1.5メートル拡幅、これが平均速度を押し上げることにつながるだろうとも示唆した。

「サーキットの面積は、ターン27を別にすれば、変わっていない。特定の数カ所で、コーナー通過時の視認性を上げるためにバリアを少し後ろへ下げた程度だ」とウィテカー。

「昨年まだ十分な速さがないと感じた人がいたとしても、(今回の改修でラップタイムが)さらに少し速くなるだろう。大部分の変更については、実質的に今年行った。求められていた変更のうち、7ないし10を実現できたと思う。残りについては、もう少し作業に時間を要する」

「たとえば、ターン23と24のイン側における視認性向上はより大きなタスクとなるため、実行するだけの時間がなかった」

 ウィテカーは、ターン23から24へと続く箇所では、特に予選において、より速いマシンが遅いマシンに突っ込んでしまうリスクを軽減するための指示を、FIAから出してもらう必要があると考えている。

「そこ(ターン23と24)に関しては、FIAレースディレクターからドライバーに対して、『通過の際は慎重に走行するように』とか、『予選ラップの時にそこでスピードを落とさないように』といった形で注意してもらうことができるだろう」

「このコースのスピードでは、速度が遅いマシンに、後続のドライバーがすぐに追いついてしまう。これは、決勝レースというよりも予選時の大きな問題点だと思う。良いラップを走るための準備でペースを緩める時があるからだ」

「この問題について、FIAにできることはある。ドライバーズブリーフィングの場で、特定のコーナーや特定箇所を通過する際に速度を緩めてはならないということを彼らに伝達できるからだ」

 今年の開催に間に合わなかった作業はあるものの、2021年の開催から今季開催まで、わずか15週間という限られた期間のなかで、最大限の作業を行えたと、ウィテカーは考えている。

「全般的には、グランプリ主催者およびコースの管理者としては、自分たちにできることを追求し、かなり良くなったと考えている」

 FIAは、ジェッダ・コーニッシュ・サーキットにおいて、ターン2から4、ターン14、ターン16、ターン21、ターン22、ターン24においてバリアを変更、ターン27においてはコース幅を拡大したことを明らかにしている。


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