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今、発売されたらどうなった!?短めの四角いボディーがクールだったホンダの7人乗りSUV「クロスロード」

掲載 更新 15
今、発売されたらどうなった!?短めの四角いボディーがクールだったホンダの7人乗りSUV「クロスロード」

2007年2月23日に発売されたホンダ「クロスロード」。

1.8Lと2Lのi-VTECエンジンを搭載し、全車5速オートマチックトランスミッションを採用。FFと4WDの駆動方式が選べた。

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4300mmを切る短めの全長ながら、最大で7名の乗車が可能だった。

2010年8月に新車の販売を終了してしまい、残念ながら短命のモデルとなってしまったが、7人乗りSUVコンセプトと四角いボディは、2020年代にこそ魅力的に映る。

そんなホンダ「クロスロード」の歴史を振り返ってみたい。

【参考】ホンダ|クロスロード

実はホンダ「クロスロード」には1993年発売の初代モデルがあったのを覚えてる?

1993年11月1日に全国のベルノ店で発売されたのが、初代ホンダ「クロスロード」だ。

クルマ好きなら気づくはずだが、初代ホンダ「クロスロード」は1993年5月に英国ローバー・グループ・リミテッド(ROVER GROUP LIMITED)と本田技研工業で結ばれた合意の元、「ランド・ローバーディスカバリー」をベースにし、ホンダブランドでローバー社の英国ソリハル(SOLI-HOLL)工場で生産・供給された、輸入車なのだ。

3.9LのV8ガソリンエンジンは、最高出力180PS/4750rpm、最大トルク31.8kgm/3100rpmを発生。センターデフ・ロック付フルタイム4WDシステムを採用した、本格的な四輪駆動車となっている。

3ドアと5ドアがラインアップ。全車4ATで価格は389万円(3ドア)、399万円(5ドア)となっていた。

また、5ドアモデルは壁面収納式の対向サードシートを備え、最大7名乗車ができた(3ドアは定員5名)。3ドア、5ドアモデル共にルーフ後半を一段高くしたステップド・ルーフを採用し、広々とした居住空間を得ていた。

バブル崩壊後の経済低迷期にV8ガソリンエンジン搭載では人気を得るには難しく、販売期間は短かったが、5ドア車の7名定員SUVというコンセプトは、後の2代目につながるものであった。

それではおさらい。2代目ホンダ「クロスロード」ってどんなクルマだった?

それではここから、本題である2代目ホンダ「クロスロード」を確認していこう。

2.0Lと1.8LのSOHC i-VTECエンジンを搭載し、FFと4WDから駆動方式を選べた。

登場時のグレードは、「20Xi」のFFと4WD、「20X」のFFと4WD、「18X」の4WD、「18L Xパッケージ」のFF、「18L」のFFと7グレードが用意された。

20X(4WD)

18L・Xパッケージ(FF)

ホンダ「クロスロード」のボディサイズ

ホンダ「クロスロード」の主要なボディサイズは以下となる。

全長:4285(プレミアムスタイルパッケージ装着車4290)mm
全幅:1755mm
全高:1670mm
ホイールベース:2700mm
最低地上高:185mm
車両重量:1420(18L・FF)~1520kg(20Xi・4WD)

カスタム前に確認したいホンダ「クロスロード」のタイヤサイズ

ホンダ「クロスロード」のカスタム車が人気となっている昨今、カスタムの基本となるタイヤ・ホイールの交換前に、同車の新車時のタイヤサイズを確認しておこう。

タイヤサイズは前後とも、2.0L車が215/60R17。1.8L車が215/65R16となっている。

ホンダ「クロスロード」のエンジン性能・燃費

2代目ホンダ「クロスロード」に搭載されたエンジンは2種類。それぞれのスペックは以下となる。

エンジン形式:R20A
エンジン種類:水冷直列4気筒横置
弁機構:SOHC チェーン駆動 吸気2×排気2バルブ
総排気量:1997cc
燃料供給装置形式:電子制御燃料噴射式(ホンダPGM-FI)
最高出力:150PS/6200rpm
最大トルク:19.4kg-m/4200rpm
トランスミッション:5速オートマチック
燃料タンク容量:50L(4WD)、55L(2WD)

エンジン形式:R18A
エンジン種類:水冷直列4気筒横置
弁機構:SOHC チェーン駆動 吸気2×排気2バルブ
総排気量:1799cc
燃料供給装置形式:電子制御燃料噴射式(ホンダPGM-FI)
最高出力:140PS/6300rpm
最大トルク:17.7kg-m/4300rpm
トランスミッション:5速オートマチック
燃料タンク容量:50L(4WD)、55L(2WD)

燃料消費率10・15モード走行は、グレード(発売当初)により異なる。

20Xi FF:13.8km/L
20Xi 4WD:12.4km/L
20X FF:13.8km/L
20X 4WD:13.2(12.4)km/L

18X 4WD:13.4km/L
18L Xパッケージ FF:13.8km/L
18L FF:13.8km/L

車中泊にもピッタリ!? ホンダ「クロスロード」の内装ってどうだった?

20Xi

20Xi(FF) インテリア

客室内寸法は、長さ2500(ユーティリティパッケージ装着車2530)mm×幅1430mm×高さ1255もしくは1260(サンルーフ装着車を除く)mmとなっている。

シートアレンジも多彩。これなら今人気の〝車中泊〟もこなせそうだ。

ホンダ「クロスロード」の新車価格はどうだった?

ホンダ「クロスロード」の発売当時の新車価格は以下となる。

ホンダ「クロスロード」カスタムがかっこいいと評判

2010年8月の販売終了から10年以上が経つホンダ「クロスロード」だが、四角いボディを生かしたカスタム車両がかっこいいと評判だ。

ホンダ「クロスロード」のリフトアップ車

人気のカスタムスタイルは、2インチ前後のマイルドなリフトアップにBFグッドリッチなどのマッドなタイヤを履かせたもの。

オーバーフェンダーやバンパー周りやドア下をブラック系でまとめ、単色のボディカラーをチョイス。街中でもスッキリとした印象を与えるカスタム車が人気となっている。

「ハマー」風のカスタムもホンダ「クロスロード」の魅力

スッキリ系のカスタムと並行して、「ハマー」などでよく見られるワイルド系のカスタムも人気となっている。

ホンダ「クロスロード」の中古車相場をチェック

ホンダ「クロスロード」の中古車相場をチェックしてみよう。大手中古車販売サイトとHonda認定中古車「U-Select」で確認してみた。

【参考】Honda認定中古車「U-Select」

大手中古車販売サイトでは、2021年5月中旬現在で242台のホンダ「クロスロード」が掲載されていた。残念ながら初代ホンダ「クロスロード」の掲載車両はなし。

最安値は2007年式 走行距離17万6000km 20X 4WD 銀で、車両本体価格28万円。
最高値は2010年式 走行距離5万3000km 20X 4WD ブルーグレイで、オールペイントやオーバーフェンダー、新品アルミホイール、BFグッドリッチA/Tタイヤなどのカスタムを施し、車両本体価格198万8000円。

Honda認定中古車「U-Select」では、2021年5月中旬現在で19台のホンダ「クロスロード」が掲載されていた。残念ながらこちらにも、初代ホンダ「クロスロード」の掲載車両はなかった。

最安値は2008年式 走行距離11万9000km 20X FF 黒で、車両本体価格57万8000円。
最高値は2007年式 走行距離5万9000km 20X 4WD 黒で、車両本体価格139万8000円。

ホンダ「クロスロード」の再販ってあるの?

もしも、2代目ホンダ「クロスロード」が、そのコンセプトやスタイルを大きく変えずにハイブリッド車やEV車として再販されたらば、人気が出るかもしれない。

コンパクトなSUVで7人乗りができたホンダ「クロスロード」。2020年代にふさわしい3代目の登場に期待したい。

※データは2021年5月中旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用、操作はあくまで自己責任にてお願いします。

文/中馬幹弘

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みんなのコメント

15件
  • この車といい『エレメント』といい、
    今売っていればかなりの線を行っていたのではないだろうか?

    それよりも残念だったのはトヨタの『TJクルーザー』。

    サイズ感が、正に日本の市場向け。
    7人乗りも用意されて、極め付きはスライドドア!

    直線基調でシンプルなデザインは無骨で「道具感」もあり、
    それは今だ一部で評価を受けている『ラシーン』を彷彿。

    それでいて適度にチョップされたグリーンハウスは
    『レンジローバーイヴォーク』的なスタイリッシュさ。

    本当に久々に、欲しいと思う車を見たのになぁ~
  • コレ今探してんだけど程度イイのは結構高い
    少しドレスUPするとめちゃカッコ良くなるからマジに欲しい
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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