レッドブル・レーシングのセルジオ・ペレスは、F1メキシコシティGP決勝でポジション争いをしたRBのリアム・ローソンのレースと態度を激しく非難した。ペレスは、ローソンはホイール・トゥ・ホイールのバトルでコントロールできておらず、他のドライバーへの敬意が全くないと怒りを示した。
ペレスは18番グリッドから、ローソンは12番グリッドから、ともにハードタイヤでレースをスタート。12周目にはペレスはローソンの後ろ11番手に浮上した。ペレスがターン4で仕掛けて前に出た後、交互にコース外にはみ出す形で数コーナーにわたりポジション争いをし、最終的にローソンが10番手を守った。そのバトルのなかで接触が発生、ペレス車はサイドポッドにダメージを受け、それがその後のレースに影響した。
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レース直後、ペレスは、ローソンとのバトルについて聞かれ、ローソンの無謀な動きが大きな事故に発展する可能性があったと語った。
「レースはうまくいっていて、その時点で10番手まで浮上していた。ターン4入口で仕掛けたところ、彼はコース外に出て、まっすぐこっちに向けて戻ってきた。まるで他のマシンがコース上にいないかのようにだ」
「彼はインシデントを避けることが可能だったと思う。でもああいう形でコースに戻ってきた。幸い僕は彼を見ていたから道を開けたけれど、そうでなければ大きなクラッシュが起きていただろう」
ペレスは、ローソンのドライビングにペナルティを科さなかったスチュワードにも不満を示した。
「必要のない行為だった。あれによってふたりともレースが台無しになったんだ。あの行為は少しいきすぎだったと僕は思うけど、彼のせいだとはいえない。ペナルティを受けていないのだから。彼は、フェルナンド(・アロンソ/アストンマーティン)やフランコ(・コラピント/ウイリアムズ)に対しても同じことをした。でもペナルティを受けず、責任を全く問われていない」
バトル直後にローソンがコース上でペレスに対して中指を立てたことも、物議を醸した。ローソンと話し合うつもりがあるかと聞かれたペレスは「僕は彼とは一切関係がない」と述べた後、さらにコメントを求められて、ローソンの態度を批判、アメリカGPではバトル相手のアロンソからの怒りを買ったことも例に挙げた。
「F1の世界に入ってきたドライバーとして、彼は正しい姿勢を示していないと思う。もう少し謙虚になる必要がある。先週末、2度のワールドチャンピオンが話をしているのに、彼(ローソン)は完全に無視した」
「F1に来たドライバーは、当然強いハングリー精神を持っているものだ。それでも、コース外、コース上の両方で、他の人々に敬意を払うべきだと思う。彼は自分自身の(パフォーマンスについて)良い印象を示すことに集中し、正しい態度を見せていないと思う。素晴らしいドライバーだと思うから、一歩引いて、学習してくれるといいよね」
「若いドライバーにとっては学ぶことが重要だ。F1は過酷な世界であり、失敗から学ばなければ、生き残れないかもしれない」
レッドブルは来年、ペレスとの契約を打ち切って、ローソンを起用することを検討しているという説もある。ローソンはそれを意識してコース上でペレスに対してアグレッシブに戦ったという見方を、ペレスは否定した。
「彼は先週末はフェルナンドとクラッシュしそうになり、フランコとも接触しそうになった。今の彼は、誰が相手でも制御不能の状態でレースをしていると思う」
ペレスは、レッドブル上層部がローソンと話をするべきだと考えている。
「僕が関与すべきことではなく、彼らがすべきことだ。今日彼はレッドブル・レーシングに多くのポイントを失わせた。彼ら(チーム上層部)は彼と話をするべきだろう」
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みんなのコメント
予選はダメだったがローソンと接触した時は明らかにペレスの方が速かったのだが。
ローソンがすんなり譲ればペレスは少なくともポイント圏内に行けたかと。