日本独自のカテゴリーである「軽自動車」は大衆車であることが基本ですが、だからこそ様々な楽しみ方があります。ドレスアップなどのカスタマイズを追求しているオーナーも少なくありません。
軽自動車のもつ誰もが扱いやすいサイズやパワー感を活かした参加型モータースポーツも各地で開催されています。富士スピードウェイの大型イベントは知られているところですし、海外でもマレーシアのセパンサーキットで軽自動車を使った24時間耐久イベントが開催されるほど盛り上がっています。
そんな軽自動車のモータースポーツが、台湾に上陸することが発表されました。イベント名称は「Pacific K4(パシフィック ケーフォー)」。
Pacificという言葉からは太平洋を思い浮かべますが、もともとは「穏やか・平穏・平和」という意味です。モータースポーツというと勝ち負けのギスギスした世界を想像しがちですが、軽自動車を使ったモータースポーツはフレンドリーな雰囲気が特徴ですから、まさにピッタリのネーミングです。また、日本やマレーシアで盛り上がっている軽自動車モータースポーツイベントとのつながりや一体感も込められています。
開催場所であるLIHPAO(リーパオ)サーキットは、台湾の台中にある複合施設「リーパオランド」内に作られた台湾唯一の本格サーキットで、コース全長は約3.5km。そこに日本からモータースポーツ用にカスタムした軽自動車を船で運び、軽自動車というカテゴリーを知らない台湾のユーザーと交流しつつ8時間耐久を楽しもうというイベントです。
開催日程は2020年11月22日~23日の2日間。1日目には50分のミニ耐久を2回、2日目に8時間耐久(1時間のお昼休みあり)を予定しているということです。
募集は24チームで、イベントの参加費は50万円(税込み)。ここには車両の運搬費用(全チーム一括して輸送)も含まれていますが、燃料代やチーム員の渡航費などは別途必要となります。申し込み期間は2020年5月1日~2020年6月30日となっています。
日本独自の軽自動車がもつ魅力を台湾に伝えたい人、海外のサーキットを走ってみたい人、台湾にシンパシーを抱いている人、そして台湾のクルマ好きとモータースポーツを通して交流をしたいと思っている人におすすめのイベントといえるのではないでしょうか。
最後に、日本事務局の飯田さんのコメントを紹介しましょう。
「新型コロナウィルスの影響でイベントは全て自粛ムードで、オリンピックも延期になりました。実際に開催できるかはコロナの終息時期次第ですが、希望を持って準備を進めていきたいと思っています」。
車両レギュレーションなどは公式サイトでご確認ください。
<関連ホームページアドレス>
http://pacific-k4.com
<画像提供>
Pacific K4事務局
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
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