米国仕様の「Z」が公開
text:Takuya Hayashi(林 汰久也)
【画像】これが新時代の「Z」の姿【プロトタイプと写真で比較】 全124枚
日産は、第7世代となる新型スポーツカー「Z」の市販モデルを米国で公開した。昨年プロトタイプが公開されているが、実車が披露されるのは今回が初である、
発表会は、1969年10月に初代ダットサン240Zがデビューした場所に近い、ニューヨーク・ブルックリンのスタジオで行われた。
日産のアシュワニ・グプタCOOは、次のように述べている。
「1969年にZを発表したとき、Zは革命でした。以来、50年以上にわたり、日産は世界中の何百万人ものファンにスタイル、スピード、信頼性などを提供してきました」
日本では「フェアレディZ」の名で呼ばれているが、米国では歴代6モデルはすべて数字(240や370など)で表記されてきた。今回の新型では、米国では「Z」という1文字で呼ばれることになる。
新型Zは、初代モデルへのリスペクトとして、長いボンネットと低いリアスタンスのシルエットを持つ、滑らかなエクステリアを実現している。
インテリアでは、12.3インチのメーターディスプレイ、本革張りのスポーツシート(オプション)、8スピーカーのボーズ製オーディオシステムなどを採用。日産によると、ドライバーを中心としたコックピットになっているという。
米国仕様のZは、2022年春に発売される予定だ。
ローンチコントロールも初採用
新型Zは、3.0L V6ツインターボエンジン「VR30DDTT」を搭載し、最高出力405ps、最大トルク48kg-m(475Nm)を5600rpmで発生する。
トランスミッションはモータースポーツにインスパイアされているという6速マニュアルト・ランスミッションを採用した。405psのパワーに対応するため、クラッチディスクとギアトレインを強化したほか、シンクロナイザーシステムの採用やシフトプロファイルの変更により、スムーズなシフトチェンジを実現しているという。
また、アルミ製パドルシフトを備えた新開発の9速オートマチック・トランスミッションも用意されている。走行モードは「スタンダード」と「スポーツ」を設定。スポーツモードでは、ステアリングやVDC(ビークル・ダイナミクス・コントロール)を専用制御することで、ハンドリングを向上させる。
さらに、日産の後輪駆動モデルとしては初めて、「アドバンスト・ローンチ・アシスト・コントロール・システム」を採用。クラッチ操作によりエンジン回転数を保持し、停止状態からの加速性能を最大限に引き出すことができる。
足回りとしては、前後ダンパーに新設計の大径モノチューブダンパーを採用。減衰力を現行モデルより約20%低減させることで乗り心地を改善するとともに、路面追従性を高め操縦安定性を確保している。
伝統と最先端技術の融合
デザインに関しては、伝統的な歴代モデルへのオマージュと最新技術の洗練性を融合させているという。
エクステリアは、長いボンネットや低重心のリアスタンスなど、初代モデルを彷彿とさせるシルエットとなっている。LEDヘッドライトは、240ZGを思わせる2つの半円がイメージされたデザインに。テールライトは、Z32のような形状に最新の3DシグネチャーLEDを組み合わせた。
ボディカラーは、モノトーン3色と、新色の「セイランブルー」と「イカズチイエロー」を含む2トーン6色(いずれもスーパーブラックルーフ)を用意。
インテリアは、理想的なスポーツカーのコックピットを目指し、全面的に刷新されている。12.3インチのデジタルメーターは、ドライバーの好みに合わせて変更できる3つの表示モードを備えている。シートは、GT-Rの開発で培ったノウハウを活かし、ホールド性とフィット感を向上させているという。
インテリアカラーは、グラファイト、レッド、ブルーの3色から選ぶことができる。
240台限定の特別仕様車も
グプタCOOは次のように話している。
「日産にとって『Z』とは、わたし達自身の一部であり、長年にわたるお客様へのコミットメントです。わたし達は『Z』を通して、最新のスポーツカーのデザイン、パフォーマンス、そしてワクワクをお届けしています」
「50年以上もの間、『Z』は手の届く夢のスポーツカーであり続けています。このことは、時代を超えた『Z』の魅力であり、数え切れないほどの従業員の献身的な取り組みと情熱によって実現しています。わたし達は、これまでと将来の世代へ『Z』のワクワクをお届けしようとしているのです」
米国仕様のZには当初、「スポーツ」と「パフォーマンス」の2グレードが設定され、さらに240台限定の特別仕様車「プロト・スペック」も用意されている。
プロト・スペックには、専用のイエロー・ブレーキキャリパー(Zロゴ付)、ブロンズカラーのアルミホイール、イエローアクセントの本革シートを採用するほか、インテリアの随所にイエローのステッチを施している。
価格は現時点では明らかにされていないが、日本仕様の「フェアレディZ」は、今冬の発表を予定している。
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みんなのコメント
ハッキリさせた方がいいですよ。
(日産だけに何月かの23日だろうけど)
グローバル化したら行動が早くなるかと思いきや
むしろ日本の主導権が奪われて
ものすごく遅いんだから。