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若者だってクルマを欲しがっている!! でも購入予算上限平均は200万円…なら200万円以下の快適車をお薦めします!!

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若者だってクルマを欲しがっている!! でも購入予算上限平均は200万円…なら200万円以下の快適車をお薦めします!!

 大手保険会社が2022年11月に実施した調査結果によると、20歳の方(男女とも)が、クルマを購入する際の予算の上限として回答した額の平均は、201.3万円だったという。

 20歳という年齢を考えれば、実際にクルマを所有できる人はそう多くはないものの、行動範囲が広がり、自分のクルマが欲しいと思う人は少なくない。そこで、ぜひ若い方に乗ってほしい、200万円の予算で購入できるクルマをいくつかご紹介しよう。

若者だってクルマを欲しがっている!! でも購入予算上限平均は200万円…なら200万円以下の快適車をお薦めします!!

文:立花義人、エムスリープロダクション
写真:TOYOTA、NISSAN、SUZUKI

「欲しいクルマ」の第1位は、トヨタ「アクア」

 冒頭の調査によると、20歳の運転免許保有率は61.2%、「自分のクルマを持っている」と答えた人は19.6%だったそう。一方、「クルマを購入するつもりはない」と答えた人は23.6%、その理由は「購入費用を負担に感じるから」がもっとも多かったそうだ。

 ちなみに20歳の現在、欲しいクルマの第1位は男女ともに「トヨタ アクア」だそうだ。さらに、最新装備を搭載したクルマに乗りたいと考える人は79.8%にものぼる。

 この意識調査から見えてくるのは、現代の若者も、経済的な事情が許せばクルマを欲しいと思っている人は多いことだ(40代、50代の我々オジサン世代が若者のときも、お金はないのは同じだったが、欲しい気持ちが上回り、無理してでも買っていた)。また、そのクルマは経済的で快適な装備(最新の安全装備も含む)のついたクルマが良いというところだろう。

 いまの若者は、スマホ代や通信費、学費など、おじさんおばさんたちが若かった頃よりも「当たり前のことを揃えるため」にお金がかかる。そのうえ駐車場代や税金は高いままだし、アルバイト代や初任給はそれほど上がっていない。20年前、30年前よりもはるかにクルマを持ちづらくなっている。そんな中でも移動の自由を愛する気持ちはあって、「自分のクルマを買って、いろんなところへ自由に行けるようになりたい」と思う若者はいて、頼もしいかぎりだ。精一杯応援したい。ということで、いくつかオススメのモデルをピックアップしてみたい。

20歳の男女が一番欲しいクルマ「トヨタ アクア」。クリーンなデザインとハイブリッド専用コンパクトカーとしての扱いやすさが魅力だ

売れているにはワケがある!! トヨタ「ヤリス」

 2020年に現行型へと切り替わって以降、2020年、2021年、そして2022年と、3年連続で登録車ナンバーワンの販売台数を誇る、トヨタ「ヤリス」。

 活発で躍動感のあるスポーティなデザインは、パーソナルカーとしての価値観を高めており、ボディサイズの制約によるチープさが全く感じられない。TNGAの「GA-Bプラットフォーム」採用により、コンパクトクラスならではの運転のしやすさに加えて上質な乗り心地と高い安全性を両立させており、新世代の乗用車であることを感じさせる、完成度の高い仕上がり。

 200万円という予算だと、5人乗りハッチバックのガソリンモデルで、中間グレードの1.5Lモデル「G」(2WDが179.9万円、4WDは199.7万円)のほか、トップグレードの「Z」でも、2WDの6MTでよければ予算内(190.4万円)、CVTでも8000円オーバーの200.8万円で購入することができる。また、こちらもガソリンモデルではあるが、流行りのSUVタイプである、ヤリスクロス(189.6万円、X 2WD)も、(エントリーモデルではあるが)予算内だ。

 ヤリスは、ガソリン車であっても、ガソリン車とは思えない驚異的な低燃費(ヤリス ガソリンZ 2WDで、21.6km/L)を誇る。後席はちょっと狭いが、「初めて(=運転に慣れない時期)のクルマ」としては、これ以上ないモデルといえるだろう。

トヨタ ヤリス。コンパクトカーながら存在感のあるデザインと最新の装備、質感の高さが特徴だ

高いパッケージ性能と走りが魅力!! ホンダ「フィット」

 ヤリス人気に押され気味のフィットだが、広いグラスエリアから来る視界の良さやメーターパネルの見やすさ、インパネデザインからくる落ち着いた雰囲気、運転のしやすさにつながる設計など、フィットは「さすがはホンダ」と感じる、完成度の高いクルマだ。

 200万円という予算だと、ガソリン車であれば、フィットならば上級となる「RS」(195.9万円)まで選ぶことができ、さらには、ハイブリッド車(e:HEV BASIC FF、199.7万円)も選ぶことができる。

 ヤリスよりも後席スペースが広く、5人乗りも余裕。また、ホンダならではの「センタータンクレイアウト」による、後席を倒した際のフラットで広大な荷室スペースは、アクティブな若い方にとっては、重宝すること間違いなしだ。もちろん、最新の安全運転支援システムである「ホンダセンシング」やコネクテッドサービス「ホンダコネクト」など装備も充実している。また、内装の質感がヤリスよりも高いのも、フィットならではの魅力だ。

「心地よさ」をテーマに開発された現行型フィット。パッケージングと走りの良さにホンダらしさを感じる

安全性の高い軽スーパーハイトワゴン 日産「ルークス」

 高い室内高と、利便性の高い後席両側スライドドアによって、日本で最も売れているボディタイプである軽スーパーハイトワゴン。そのなかで、筆者がおすすめしたいのが、日産「ルークス」だ。

 ひと昔前までは「普通車に比べて安全性が低い」といわれていた軽自動車だが、近年は技術の進歩により、安全性能が飛躍的に向上している。なかでもルークスは、日本の安全性能評価であるJNCAPで最高評価となる「ファイブスター」を獲得している。

 価格は、2WDが146.3万円~202.9万円、4WDが159.7万円~216.3万円だが、2WDのノンターボであれば、ハイウェイスターX アーバンクロムのプロパイロットエディション(196.2万)を選ぶことが可能。ターボ車でも、ひとつ下のハイウェイスターGであれば(2WD)、プロパイロットエディション(195.8万)を選ぶことができる。

 ルークスには運転中に危険を感じても、スイッチ一つでオペレーターにつながる「SOSコール」という緊急通報システムも用意されている。かつては一部の高級車のみの装備だったシステムも、今では軽自動車でも選べるようになった。爆発的な人気のN-BOXと比べると売れている数が少ないため、仲間と被る恐れも少ない、という意味でも狙いどころだ。

スーパーハイトワゴンでも安全性の高さが評判の「日産 ルークス」(写真はハイウェイスター Gターボ)。装備の良さだけでなく、スライドドアやシートアレンジなど使い勝手も抜群だ

唯一無二の存在感!! スズキ「ジムニー」

 「快適」や「先進性」という面では、上記の3モデルと比較すると、若干見劣りするが、ぜひ若い方に乗ってほしいのが、数ある日本の軽自動車のなかでも、唯一、クロスカントリー性能を追求したモデルである、スズキ「ジムニー」だ。2023年1月には、インドで待望の5ドアが発表となり、日本導入がないものかと、目下、世間をざわつかせている。

 ボディのコンパクトさに加えて、シンプルなメカニズムと低価格という唯一無二の個性が光る、世界中にファンがいるモデルであり、カスタムすることによってどんどんカッコよくなるジムニーは、こだわりの強い若い世代にこそ、乗ってほしいクルマだ。「先進性」で劣るとはいっても、前走車に追従するタイプのアダプティブクルーズコントロールといった先進運転支援こそないものの(一定速を維持するクルーズコントロールはある)、衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報機能などの予防安全技術はもちろん標準装備。前方の車両や歩行者を検知し、衝突のおそれがあると判断すると、ブザー音やメーター内の表示によってドライバーに警告する「デュアルセンサーブレーキサポート」も標準装備だ。

 価格も155.5万円~190.3万円と、すべてのグレードが200万円以内で購入することができるため、車両価格は抑えて、浮いたお金をカスタムにまわす、ということもできるだろう。

 この見た目通り、オフロードに適した足回りのため、乗り心地はなかなかハードだが、ジムニーに乗っているという満足感は、他のクルマとは段違いだ。

スズキ「ジムニー」。現行型は2018年に登場。ジムニーからフェンダーを広げた普通車のジムニーシエラは、海外(特に欧州)で非常に人気がある

◆      ◆     ◆

 他にもコンパクトSUVモデルの「トヨタ ライズ(171.7万円~)」や、人気のハイトワゴン、トヨタ「ルーミー(156.6万円~)なども、若い方におすすめしたいモデルだ。もちろん、中古車でも十分なのだが、新車で得られる満足感と安心感は非常に高い。クルマ好きおじさんとしては、「お金がかかるからいらない」といわずに、ぜひ一度クルマを所有してみてほしい。「クルマのある生活」の良さにきっと気づいてもらえるはずだ。

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